ランクル200をベースに市販車部門ディーゼルクラスを闘った
ダカールラリーが、南米大陸を舞台に2018年1月6日から1月20日(現地時間)に渡って開催された。過去にはパリダカと呼ばれ、フランスのパリからアフリカ大陸のダカールを目指して行われる過酷なラリーレイドであったが、すでに10年前からその舞台を南米に移して開催している。
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正式名称は「ダカールラリー2018 ペルー・ボリビア・アルゼンチン」となり、今回が大会創設40周年という記念大会となっている。今回の競技区間は約4330km(総走行距離は約9000km)の予定であったが、悪天候のため第9ステージがキャンセルとなり、競技区間は約4090km(総走行距離は約8550km)となっている。
このダカールラリーに、1995年から参戦を開始(アラコとしてランクル80で参戦。トヨタ車体としては2005年から参戦)しているチームランドクルーザー・トヨタオートボデー(TLC)が、今年も参戦していた。市販車部門ディーゼルクラスに、ランドクルーザー200をベースにラリー仕様に仕立てたマシンで闘っている。
2017年は市販車部門1-2フィニッシュの4連覇を達成しており、今回も砂丘ステージでの走破性の向上を重点に車両を開発。パリダカを前にテストを重ね、さらには、シルクウェイラリー、モロッコラリーなどで実戦テストも重ねて、パリダカに備えてきた。
1号車(ゼッケン328)には、ドライバーにクリスチャン・ラヴィエル選手、ナビゲーターにジャン・ピエール・ギャルサン選手を起用。そして2号車(ゼッケン337)には、トヨタ車体総務部広報室に所属する三浦 昂選手がドライバー、そしてナビゲーターにローラン・リシトロイシター選手という布陣の2台体制を継続しての参戦となった。
完走率約55%という例年以上に難易度が高いコースで、レイド序盤から好調であった2台だが、328号車は、ステージ4で冷却系トラブルにより、残念ながらリタイヤを喫してしまう。しかし三浦選手がステアリングを握る337号車は15日間14ステージを走り切り、見事ゴール。ディーゼルクラス優勝、ガソリンクラス・ディーゼルクラスを合わせた市販車部門でも優勝し5連覇を成し遂げた。同チームの2005年から2011年の6連覇という記録(2008年大会は中止となっているため)にまた一歩近づくこととなった。
三浦選手は、「厳しい戦いでチームメイトがラリーを離れることになったのは残念でしたが、ランドクルーザーという絆でチーム全員と、応援してくださっている皆さまの力がひとつになり、5連覇と念願の自身初優勝という夢を実現できました。これほどの喜びはありません。このラリーに関わっていただいた全ての方への感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」とコメントしている。
また、日野レンジャーでダカールラリーに参戦する「日野チームスガワラ」も、ダカールラリー史上最多の34回連続出場となった菅原義正選手(ナビゲーターは羽村勝美選手)と、その次男の菅原照仁選手(ナビゲーターは高橋貢選手)という親子ドライバーの2台体制で参戦。義正選手の1号車はリタイヤしたものの、照仁選手の2号車が排気量10リットル未満クラスで9連覇を達成。
「厳しいコースがずっと続き、今まで走ったことのない場所も走れて毎日楽しめました。自分にとって20回目のダカールラリーで、目標通りの結果を出すことができてよかった。現在のポテンシャルを出し切れたと思いますし、満足度は高いです。今はほっとしています」と菅原照仁選手はコメントしている。
さらに、今回ハイラックスで参戦した「TOYOTA GAZOO Racing South Africa」は、3台中2台が総合2位と3位で完走を果たしている。
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