■BMWディンゴルフィン工場で5シリーズなどとともに混流生産
独BMWは2021年7月2日、BMWグループとして最大の欧州の生産工場、ディンゴルフィン工場において、2021年秋にも世界の主要な市場に導入される予定のSUV型の電気自動車(EV)、新型「iX」の生産を開始したと発表しました。
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ディンゴルフィン工場はエンジン車やプラグインハイブリッド車(PHEV)、EVをひとつのラインで生産できる生産工場で、新型iXはBMW「5シリーズ」や「7シリーズ」「8シリーズ」と混流生産されています。BMWグループはiXを製造するために、ディンゴルフィン工場に4億ユーロ(約526億円)もの投資をおこなったといいます。
BMW生産担当役員のミラン・ネデリコヴィッチ氏は「新型iXは2022年にはすでに、この工場でもっとも生産台数の多いモデルのひとつになるでしょう」とコメントしています。またミュンヘン工場ではセダンタイプの新型EV「i4」が生産、2021年秋には発売されます。2022年末には、ドイツのすべての工場で少なくとも1台のEVが生産されることになるといいます。
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iXは2021年4月に中国で開催された上海モーターショーで世界初公開されたSUVタイプのEVで、最新の電動スポーツアクテビィティビークル(SAV)として開発されました。
全長4953mm×全幅1967mm×全高1695mm、ホイールベース3000mmというボディサイズで、全長4910mmから4955mmという同社の「X5」と同等の大きさのミドルサイズSUVになります。
市場投入時に登場するのは「iX xDrive 50」および「iX xDrive 40」のふたつのバリエーションです。
iX xDrive 50はフロントアクスルとリアアクスルにひとつずつの電気モーターを搭載し、4輪を駆動(e-AWD)します。システム全体で370kW(約500ps)の最高出力を発生、0-100km/h加速は5秒未満というパフォーマンスです。バッテリー容量は100kWhを超え、一充電での走行可能距離はWLTPサイクルで600kmを超えるといいます。
iX xDrive 40もフロントとリアにモーターを搭載するAWDで、最高出力はシステム全体で240kW(約300ps)。0-100km/h加速は6秒未満となります。バッテリー容量は70kWh超で、一充電の走行可能距離は400km超(WLTP値)です。
BMWの新しい充電技術により、iX xDrive 50は最大200kW、iX xDrive 40は最大150kWでDC急速充電が可能。わずか10分間の充電時間で、iX xDrive 50は120km以上、iX xDrive 40は90km以上走行できます。またバッテリー残量10%から80%へのチャージは40分以内だといいます。
■日本ではすでに6月から予約注文開始 1155万円から
BMW iXはすでに日本でも2021年6月に先行予約注文の受付を開始、納車開始は同年秋以降を予定しています。
日本で先行予約注文が受付されているローンチ・エディションは、新型「iX xDrive40」および「iX xDrive50」の初期生産モデルとして、スカイラウンジ・パノラマガラスサンルーフなどの装備を含む「ファーストクラス・パッケージ」、フロントアクティブベンチレーションシートなど室内の快適性を向上させる装備を含む「ラウンジ・パッケージ」、専用ホイールなどスポーティなデザイン装備を含む「スポーツ・パッケージ」すべてを採用したモデルになります。
加えて、iX xDrive40ローンチ・エディションにはharman/kardonサラウンドサウンドシステムが、iX XDrive50ローンチ・エディションにはBowers&Wilkinsダイヤモンド・サラウンドシステムを含むテクノロジーパッケージがそれぞれ装備されています。
車両価格は iX40 xDriveローンチ・エディションが1155万円(消費税込、以下同)、iX50 xDriveローンチエディションが1373万円です。
ボディカラーは、iX40 xDriveローンチエディションが、ソフィストグレー・ブリリアントエフェクトおよびミネラル・ホワイトの2種類、iX xDrive50ローンチエディションが、BMWインディビデュアル・アベンチュリンレッドの1種類。
すべてのモデルはBMWオンラインストアのみで予約注文が可能で、新型iXの日本における正式発表後、早い段階で納車が約束されるといいます。
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