2023年6月の乗用車全体(軽自動車を含む)の販売台数は33万2033台、前年比は123.9%と6ヶ月連続で2桁の伸びを示しています。ブランドごと前年比はレクサス(243.8%)、トヨタ(157.6%)、マツダ(131.9%)など、ホンダ以外の国産ブランドは前年を上回る結果となりました。2023年上半期(1~6月)でも販売台数245万600台、前年比117.5%と半導体不足などからの回復傾向がうかがえます。
軽自動車を除く6月の新車販売ランキングは1位ヤリスから6位ヴォクシーまでトヨタ車が占めましたが、TOP10には7位日産ノート、9位セレナ、10位ホンダフリードが食い込みました。軽自動車(乗用車)は首位ホンダN-BOXに9ヶ月連続2位のダイハツタントが1500台差まで迫っています。
【2023年最新版】カーリースのメリット・デメリットを徹底解説!
今回は2023年上半期(1~6月)の結果もあわせて自動車評論家の島崎七生人さんに詳しく解説をしてもらいましょう。
国産乗用車販売台数 2023年上半期(1~6月・軽自動車を除く)
※ 上記の台数は車名別の合算値となり、一部教習車などを含みます。
※ 例:ブランド通称名 カローラはカローラシリーズ全車種と教習車を含んでいます。
2年前の水準まで回復した2023年上半期
今年2023年上半期(1~6月)の乗用車全体の販売台数は245万600台だった。これは2022年同期の208万6178台に対して伸び率で117.5%、台数で見ると、2021年同期の246万4586台にほぼ匹敵するところまでの回復ぶりを示したことになる。
上半期TOP10のうち9車種がトヨタ車、後半戦はプリウスが台風の目か
上半期の販売台数を振り返ると、やはりというべきか、上位10位中9車種がトヨタ車という結果に。とくに1~6月で1位不動だったヤリスは均すと月販平均1万6000台強と、安定した強みをみせた。2位のカローラ、3位のシエンタまでが月販平均台数1万台超。9車種中で前年比200%台の伸びをみせたのは、3位のシエンタ(260.4%)、5位のノア(213.6%)、6位のプリウス(265.5%)、7位のヴォクシー(215.3%)の4車種で、これらはいずれも2022年に新型車に切り替わった車種だ。
注目車種の1台のプリウスは、2月に10位にランクイン後、3月に11位となったものの、5月にはカローラ、シエンタを押しのけ2位に入るなどして順位を上げてきており“台風の目”であることは間違いなく、今後も目が離せない。また上半期の上位50車種中、34車種が前年比でプラスの販売台数とした。全体としても復調の兆しが見えてきたということだろうか。
国産乗用車販売台数 2023年6月(軽自動車を除く)
※ 上記の台数は車名別の合算値となり、一部教習車などを含みます。
※ 例:ブランド通称名 カローラはカローラシリーズ全車種と教習車を含んでいます。
レクサスとトヨタの回復ぶりが目立った6月
一方6月の販売台数は、乗用車全体(軽自動車含む)で33万2033台と、前年同月比で123.9%、台数では26万8077台(=2022年6月)に対して大きく上回る数字が残せた。ホンダを除く国産各社がプラスとなっており、とくにレクサス(前年比243.8%)、トヨタ(157.6%)の躍進ぶりが目にとまる。
1位のヤリスから5位のヴォクシーまで1万台オーバー
さらに50位圏内の車種の大半は、5月に対して6月の販売台数を伸ばしている。1位のヤリスは、5月の1万2714台から1万7710台へとほぼ5000台の販売台数増を実現させており、以下、5位のヴォクシーまでが6月には1万台超の台数を達成した。またここでもプリウスは見逃すわけにはいかず、順位を4位に上げ、販売台数は1万1008台で前年比では実に672.0%を達成している。なお順位では15位のクラウンは、台数は3662台ながら前年比1077.1%を達成。
エクストレイルやNX、UXの伸びが目立つ
そのほかにブランドでは、日産エクストレイル(2899台、前年比:393.4%)、レクサスNX350H(2289台、同:317%)、UX250H(1401台、同:495.1%)、日産アリア(1083台、同:330.2%)の伸長が目に止まる。RAV4(18位・3416台)、マツダCX-60(22位・2790台)、SUBARUフォレスター(28位・1932台)、三菱アウトランダー(38位・1202台)など、ここにきて販売台数が持ち直した車種も見られた。また“トヨタ側”のライズが12位(5792台)に入っているものの、“ダイハツ側”では、5月に38位に唯一留まっていたロッキーが6月には残念ながら50位圏内から外れた。
軽乗用車販売台数 2023年1~6月
※ 車名についてはメーカーごとに同一車名のものを合算して集計しています(アルト、ワゴンR、ミラ、ムーヴ、eK、ピクシスなど)
※eKにeKクロス EVは合算していません
相変わらずN-BOXがダントツの1位となった上半期
2023年上半期の軽自動車は、毎月の販売台数で見慣れた顔ぶれがほぼそのままの順位の販売台数を残した。1位のホンダN-BOXは、前年比ではさすがに108.0%に留まったものの、11万2248台と、登録車も含めた販売台数でダントツの1位の座を確保した。2位のダイハツタントも、8万85台と台数ではN-BOXにやや引き離されてはいるものの、昨年秋のマイナーチェンジが一定の効果を出しているように見える。3位のムーヴの“キャンバス効果”も同様だ。スーパーハイトワゴン系ではスズキスペーシアも、登場から5年半が経ったものの変わらずに善戦を続けている。
デリカミニとサクラに注目の下半期
そのほか15位に三菱デリカミニ/eKが上半期の15位に食い込んだのが見逃せない。デリカミニは評判がよく、下半期ではさらに順位を上げそうだ。またBEVの日産サクラが13位につけたのも注目点のひとつ。前年比は1057.2%、販売台数は1万9589台と、下半期も安定的なポジションを確保していきそうだ。
軽乗用車販売台数 2023年6月
※ 車名についてはメーカーごとに同一車名のものを合算して集計しています(アルト、ワゴンR、ミラ、ムーヴ、eK、ピクシスなど)
※eKにeKクロス EVは合算していません
モデルチェンジ直近でも絶好調N-BOX、しかし背後にはタントが
さて他方で6月の軽自動車の販売台数だが、こちらも登録車同様に堅調な結果を残した。その中でやはりここでも取り上げておくべきは1位のホンダN-BOXだろう。最新のデータによれば2011年の発売開始以来、今年6月までの累計販売台数は実に241万3443台、軽4輪車中の順位では2013年に1位を獲得、翌2014年に1度首位を譲ったものの2015年以降、今年上半期を含めれば10年連続の1位。登録車を含めた4輪全体でも2017年からほぼ1位(2021年に1度、首位がヤリスになった)の座を不動のものにしてきた。
もちろん6月も1位となり1万6040台の販売台数を記録。ただしこの秋のフルモデルチェンジを目前に控えているのが今の状態で、果たしてどのような成り行きとなるか?ちなみに6月の販売台数では2位のダイハツタントが、販売台数でN-BOXに1500台弱にまで迫ってきた状況だ。
TOP10目前のデリカミニ、ハスラーとデイズも好調
6月ではほかにデリカミニ/eKが5月の13位から11位に順位を上げた(前年比:136.3%)。どれくらい上昇気流に乗れるかは注目されるところ。台数で見ると5位のハスラー(6877台、前年比:136.6%)や、5月の14位から9位に順位を高め台数も伸ばした日産デイズ(4013台、前年比:126.2%)なども注目だ。また6月の15位圏内ではホンダN-ONEがまさに15位に入ったが、これと入れ替わってダイハツタフトが圏外となった。
※記事の内容は2023年7月時点の情報で制作しています。
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