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【日本の高性能EV】レクサス 次期EVはパフォーマンス重視 高いダイナミクス実現目指す

掲載 更新 6
【日本の高性能EV】レクサス 次期EVはパフォーマンス重視 高いダイナミクス実現目指す

最新e-TNGAをレクサス初採用

レクサスは、急速かつ広範な電動化プログラムの一環として、将来のモデルにダイナミックなドライビング・エクスペリエンスを提供することを約束しており、2022年には初の専用EVで新時代のラインナップをスタートさせる。

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先鋭的なコンセプト、LF-Zエレクトリファイドで予告されたレクサスの新型車は、UX 300eに続く2番目の完全EVとなる。また、トヨタとスバルが共同開発した新アーキテクチャー「e-TNGA」を採用する最初のレクサス車でもある。

このモデルは、レクサスのデザインの新時代を切り開き、多くの技術的ソリューションを提供することで、販売台数を飛躍的に拡大することが期待されている。

レクサスは、2025年までに10車種のハイブリッド車、プラグイン・ハイブリッド車(PHEV)、EVを新たに投入し、その時点でEVが世界販売台数の半分以上を占めるようになると予測している。

今年後半に発売されるベストセラーのクロスオーバー、NXの次世代モデルは、この戦略の中核を担う。306psの新しいPHEVパワートレインを搭載し、すでに人気を博しているライバルの販売台数に匹敵すると予想される。

新型EVは、サイズやポジショニングはNXと似ているが、スタイリングやパフォーマンスの点で大きく差別化される。既存の内燃機関のSUVがトヨタのRAV4とプラットフォームやパワートレインを共有しているのに対し、EVはトヨタの新コンセプト「bZ4X」の市販モデルと密接に関係する。

トヨタのbZラインナップに採用されているe-TNGAは、2025年までに7台の新型EVに採用されることが確定しているが、レクサスは10台の電動化モデルのうち何台が完全EVとなるかをまだ表明していない。

運転する喜びを電動モデルでも実現

デザインとしては、LF-Zで予告されているように、UX 300eを含む既存のSUVよりも低めで、パフォーマンスを重視したスタンスを採用する。トレードマークであるスピンドルグリル、スリムなLEDヘッドライト、ラップアラウンドタイプのテールライト、新しいブランドロゴなどが、このコンセプトモデルの特徴だ。

空力的に最適化された流麗なシルエットは、レクサスがパフォーマンスとダイナミックな敏捷性を重視していることを示唆している。レクサスの欧州バリューチェーン担当副社長であるパスカル・ルーシュはAUTOCARの取材に対し、次のように述べている。

「ドライビング・シグネチャーと電動化は矛盾していないと信じているため、わたし達はこれからもレクサスを強調していきます。むしろその逆で、両立できるものなのです」

ルーシュは、トヨタの豊田章男社長のスポーツモデルへの情熱は、パフォーマンスブランドであるGRの拡大に表れており、今後のレクサスモデルにも影響を与えるだろうと述べた。

また、豊田社長と、レクサスLCのチーフエンジニアを務めた佐藤耕治氏は、「ドライビング・プレジャーの大ファンであり、レクサスのモデルがデザインやエクスペリエンスの観点から退屈になることはないでしょう」と語っている。

そのため、レクサスの電動SUVは、高い走行性能が期待できる。LF-Zコンセプトでは、543psのリアマウントモーターを搭載し、0-100km/h加速を3.0秒と謳っていた。市販モデルではこの出力を若干落とすと思われるが、ジャガーIペイスの4秒台前半に匹敵する可能性がある。

ダイナミックなデザイン

コンセプトに搭載されていた90kWhの床下バッテリーは、WLTPで605kmの航続距離を実現し、最大150kWでの充電が可能だ。エントリーグレードには小型バッテリーの採用も考えられる。

LF-ZやbZ4Xなどのコンセプトモデルと同様に、レクサスが新たに開発した完全可変式のドライブトレイン「ダイレクト4」を採用し、コーナリング性能を向上させるトルクベクタリング機能を搭載した4輪駆動を標準とする予定だ。

また、革新的なステア・バイ・ワイヤ方式の電子制御ステアリングシステムを採用することで、ステアリングホイールと駆動輪の間の機械的なリンクを排除し、よりダイレクトで魅力的なドライビング・エクスペリエンスを促進するという。

このダイナミックさはインテリアにも生かされており、新しいコックピットデザイン「Tazuna(手綱)」が採用されている。これはドライビング・エクスペリエンスの向上に重点を置いたデザインだ。開放感のあるキャビン、カーブを描くダッシュボード、スポーツスタイルのシートなどがEVファミリーの特徴になると期待される。

また、先進的な運転支援技術により、高度な自動運転の実現を目指す。

レクサスは、イメージ転換の一環としてラインナップの大幅な多様化を図り、高級車セグメント、特に欧州での市場シェア3%、年間販売台数6桁の達成を目指す。ルーシュはAUTOCARに対し、次のように述べている。

「わたし達はカバーしたい主要セグメントをカバーしていますが、もちろん、どんなものに意味があるのか、あるいはラインナップを拡大する機会があるのかどうかを常に検討しています」

ルーシュは、レクサスが新たなセグメントのモデルを検討していることを認め、それがハッチバックのCT 200hの後継モデルとなることを示唆した。実現すれば、販売台数の多いアウディA3やメルセデス・ベンツAクラスに対抗するモデルとなるが、ルーシュは「さまざまなオプションを検討していますが、何も決まっていません」と述べ、第2世代のCTではこれまでと異なる位置づけになる可能性を匂わせた。

水素燃料電池レクサスの可能性

レクサスの親会社であるトヨタは、バッテリーによる電動化に代わるものとして、水素燃料電池技術の開発に取り組んでおり、先日、FCEVであるミライの第2世代を発表した。ミライは、LCやLSと同じGA-Lプラットフォームを使用しており、このことから燃料電池のパワートレインがレクサスにも導入される可能性がある。

パスカル・ルーシュは次のように述べている。

「もしかしたら、いつかレクサスのFCEVを目にすることになるかもしれません。不可能ではありません」

しかし、同氏はFCEVがどのセグメントに投入されるかについては言及を避け、ミライとは「異なるものでなければならない」と強調した。

レクサスは2016年に、洗練された水素燃料のコンセプトカー「LF-FC」を発表し、当初は2020年までに発売を予定している市販モデルの予告としていた。さらに最近では、トヨタはグループの電動化移行において水素が重要な役割を果たすとしている。

スバルとトヨタの兄弟車

●スバル・ソルテラ

トヨタと共同で開発したe-TNGAプラットフォームは、2022年に発売予定の新型SUV、ソルテラに初めて採用される。内燃機関を搭載したフォレスターと同サイズのCセグメントSUVで、スタイリングを大幅に進化させ、前輪、後輪、4輪駆動のレイアウトを採用する予定だ。

●トヨタbZ4X

RAV4にインスパイアされたタフなスタイリングと、広々とした室内空間が、スバルやレクサスのEVとの違いを際立たせる。また、ソーラー充電システムを搭載することで、競争力のある航続距離を実現している。

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みんなのコメント

6件
  • EVになっても今まで通りの大きなグリル(みたいな飾り)に頼っているBMWやベンツと比べて、レクサスのほうがグリルの処理がうまい。新しさも感じるし、なかなかかっこいいと思う。
  • bZ4Xのレクサス高出力版がLF-Zという事かな
    どうせ出すなら今欧州で乱発されているハイパフォーマンスEVとせめて同等ぐらいのものを出さないとね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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