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セルジオ・ペレスの後任候補、リアム・ローソンはレッドブルF1にとってベストな選択肢か?

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セルジオ・ペレスの後任候補、リアム・ローソンはレッドブルF1にとってベストな選択肢か?

 セルジオ・ペレスがレッドブル・レーシングと2年の契約延長にサインしてからわずか1ヵ月、成績の低迷によって、未だかつてないほどのシート喪失の危機に立たされている。

 後任候補にはレッドブル系チームのリザーブドライバーを務めるリアム・ローソンの名前が挙げられているが、果たしてローソンはチャンピオンチームであるレッドブル・レーシングのセカンドシートに相応しいドライバーなのだろうか?

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 ペレスは契約延長発表後の4戦でわずか11ポイントしか獲得できておらず、パフォーマンス条項発動一歩手前と言われている。

 ペレスのこの獲得ポイント数は、ハースのニコ・ヒュルケンベルグやアストンマーティンのランス・ストロールよりも少なく、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは計86ポイントと遠く及ばない。またペレスは予選でフェルスタッペンを負かしたことがない。

 以前はペレスがフェルスタッペンから遅れても余裕があったレッドブル・レーシングだが、マクラーレンやメルセデスがコンストラクターズランキングで追い上げてきている今、それはもはや通用しない。そのためチームは、現在の状態では“持続不可能”と判断し、ペレスが座るセカンドシートについて再考している。

 ペレスの今後を左右するのは、レッドブル・レーシングがイギリスGP後のシルバーストンで行なった、一見何の変哲もないフィルミングデーにあるかもしれない。

 チームはデモ用タイヤを使用しなければならなかったものの、リザーブのローソンが今季マシンRB20で、シルバーストンのF1用レイアウト33周分に相当する最大200kmを走ることが許された。

 レッドブル・レーシングにとっては、1年前にダニエル・リカルドを当時の最新マシンRB19で走らせたのと同様に、ローソンの実力を見極める機会となった。

 ただリカルドの場合はフィルミングデーではなくピレリのタイヤテストでの起用だったため、走行距離に制限はなく、タイヤコンパウンドもグランプリの週末に使用されるモノと同じだった。

ダニエル・リカルドと角田裕毅はインパクト不足?

 リカルドと角田裕毅がレッドブル・レーシングの姉妹チームであるRBに留まると見られる中、リザーブのローソンがシニアチームのドライバー候補と目されているのは意外に思えるかもしれない。

 レッドブルはこのふたりのうち、どちらかが明確に速さを見せることで、シニアチームのセカンドシートに足る素質を示すことを期待していたが、これまでのところそれは起こっていない。

 シーズン前半戦では、ポイント数で角田が20ポイントに対してリカルドは11ポイント(リカルドが中国GPで新シャシーを入手してからは13対11)。予選では10対5で角田が優勢だが、リカルドと角田のインパクトが足らなかったことから、レッドブルはローソンに注目した。

 現在22歳のローソンは、2018年にADAC F4でランキング2位になると、翌年のユーロ・フォーミュラ・オープンでランキング2位。同年のトヨタ・レーシング・シリーズでタイトルを獲得した。

 ローソンはその後FIA F3に挑戦し、2020年チャンピオンとなったオスカー・ピアストリ(現マクラーレン)から21ポイント差のランキング5位でFIA F2に昇格した。

 2021年のF2では9位に終わったローソンだったが、その年のドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)には最終盤までタイトル争いを展開し多才ぶりを見せつけた。そして、F2参戦2年目の2022年はチームも移籍しランキング3位。現在ウイリアムズからF1に参戦するローガン・サージェントをわずかに上回った。

 2023年シーズンは日本のスーパーフォーミュラにTEAM MUGENから参戦。チームメイトである野尻智紀とタイトル争いを展開しランキング2位となった。

 しかしローソンのポテンシャルが世界的に明らかになったとすれば、2023年F1オランダGPのフリー走行でリカルドが中手骨の骨折を負った後、アルファタウリ(現RB)で5戦にわたり代役を務めた時だろう。

 予選でローソンはチームメイトの角田と遜色ないタイムをマークし、シンガポールGPではQ3進出し決勝で9位入賞という、そこまででのチームベストリザルトを残した。

 それ以降、ローソンはレッドブル・レーシングとRBのリザーブドライバー業に専念。ドライバーにとってレースから離れることは決して簡単なことではないが、過去に多くの若手ドライバーがF1昇格前に行なったように、シニアチームのファクトリーでシミュレータ作業を行なってきた。

 レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコはオーストリアのKleine Zeitung紙に対して「すぐに若いドライバーを投入しなければならない。それはリアム・ローソンだろう」と語っていた。

 ローソンは2025年に向けて、レッドブルのシニアチーム昇格を視野に入れて評価されている可能性がある。あるいはレッドブルがペレスの後任として、もっと早い段階でローソンを指名する可能性も否定できない。

 ローソンはまだ稀代の才能の持ち主であることを証明した訳ではないが、ポテンシャルの高さは明らかだ。

 ローソンがレッドブル・レーシングのセカンドシートにおける最有力候補であるかどうかは分からないが、ローソンのスキルを見極める上でチームが手を抜かないことは確かだ。

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みんなのコメント

2件
  • wonderboy
    この記事内容では、ローソンがリカルドや角田より上回る龍の説明が何もなされてないけど、可能性だけだったら、実績あるリカルドや角田の方がローソンよりはるかに上だと思いますけどね。
    ローソンは実績はなしで可能性だけですよ。
    そんなリスキーな選択肢って本当にあるの?
  • やす
    ローソン、早々に失格と判断されたという記事を見ましたが…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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