現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【レクサス RCF】いまだからこそ大排気量V8エンジンを味わう【九島辰也】

ここから本文です

【レクサス RCF】いまだからこそ大排気量V8エンジンを味わう【九島辰也】

掲載 71
【レクサス RCF】いまだからこそ大排気量V8エンジンを味わう【九島辰也】

新車試乗レポート [2023.08.05 UP]


【レクサス RCF】いまだからこそ大排気量V8エンジンを味わう【九島辰也】
文●九島辰也 写真●レクサス、フェラーリ

レクサスの走りのダイナミズムを味わう「Fスポーツ」セダンからSUVまで総まとめ!

 アルファロメオのプレゼンテーションでこんな話を聞きました。「2024年にBEVの発売を開始し、それ以降近未来BEVのフルラインナップを構築します」と。ついにアルファロメオにもピュアEVの波は押し寄せたようです。
 すでに完全BEV化を宣言しているのはボルボやベントレーが頭に浮かびます。比較的小規模メーカーの方が柔軟に対応できるのでしょう。彼らは早くからBEV専門メーカーの狼煙を上げました。メルセデスも同じような宣言をしていますが、会社としての規模やマーケットシェアが大きい分いろいろハードルはあるようです。この辺はヨーロッパの社会情勢や各国の政治の動向に注力する必要があります。大規模メーカーが一気にBEV化して消費者がいっせいに充電したら電気が無くなりました、ではすみませんからね。BEV化は電力供給、インフラ設備と一緒に考えなくてはなりません。
 とはいえ、かなりの台数がBEVになり、それ以外はプラグインハイブリッドやハイブリッドになる可能性は高いまま。ガソリンエンジンやディーゼルエンジン単体のクルマはほぼ皆無になると思われます。これらのユニットが積まれても何かしろモーターが付随します。


フェラーリ 812GTS。フェラーリは1947年からV12エンジンを製造し続けている
 となると、内燃機関単体をパワーソースにするクルマを新車で買えるのは今しかありません。今ならまだほとんどのメーカーがそれらをラインナップしています。こうなりゃいっそ12気筒エンジンなんてのもワルくないかもですね。ベントレーやアストンマーティン、フェラーリあたりがラインナップしてくれています。まぁ、どれもそう易々と買えませんが。


レクサス RC F

 なんて話をするには理由があります。レクサスから久しぶりにRC Fをお借りしたからです。レクサスではLCに次ぐ2番目に好きなモデル。なんたって両者には自然吸気の5リッターV8ガソリンエンジン車がラインナップされます。当然モーターは付いていません。
 大排気量自然吸気エンジンには思い入れがあります。そもそもクルマに興味を持ち始めた頃からの憧れで、同世代の多くの若者がいつかは手に入れたいと願っていました。12気筒や8気筒のスーパーカーが頂点だった時代。まさに“雲上クルマ”といっても過言ではありません。
 それはともかく、RC Fの走りは楽しさ満点。アクセルを踏み込んだ時のパワーの出方、エンジン音、加速Gに思わず口元がニヤけます。「おー、この感覚しばらく忘れていたなぁ」って感じ。EVの加速とは別物です。ドライブモードは「スポーツ」か「スポーツ+」じゃないとダメ。このクルマの美味しいところを味わえません。メータークラスターに表示される瞬間燃費が1リッターあたり7キロを切りますが、それを上回る楽しさを提供してくれます。そこはお金に代えられませんね。RC Fの醍醐味です。


RC Fは、自然吸気の5LV8DOHCエンジンを搭載する

 それに今回のRC Fはパフォーマンスパッケージという嬉しいオマケ付きでした。グラム単位での軽量化や空力特性にこだわったモデルです。目を引くのはカーボン製のボンネットやリアウィング、フロントスポイラー、リアディフューザーなどなど。パッと見で尋常じゃない走りを予感させます。足元もそう。マットブラック塗装の鍛造アルミホイール、カーボンセラミックブレーキとF専用の赤く塗られたブレーキキャリパーは本物の証。レース活動からのフィードバックを強く認識します。
 実際に走らせるとまさにそうで、加速の楽しさと共に強力なストッピングパワーに驚かされます。これだけの制動力があれば安心してアクセルを踏めるってこと。それはイコール安全性の高さを表しています。なるほどこうでなきゃ5リッターV8エンジンを隅から隅まで楽しむことはできません。
 ただネガティブポイントがないわけではありません。長い間フルモデルチェンジしていないのでインターフェイスは前時代的で、メータークラスターもフルデジタルではないんです。CDを挿入する場所がありますから。1455万円って価格を考えると早くどうにかしないと……。
 ということで、内燃機関オンリーのパワーソースにこだわってみてはどうでしょう? ポルシェ911の次期型にもモーターが積まれるようですし。大腕振って楽しめる時間はそうたくさんあるとは限りませんぞ。

RC Fの新車情報を見る


【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ドライバー不足、路線廃止、自動運転! 崖っぷち「バス業界」は本当に変われるのか? 2024年を総括する
ドライバー不足、路線廃止、自動運転! 崖っぷち「バス業界」は本当に変われるのか? 2024年を総括する
Merkmal
伊藤忠エネクス・ウィーカーズ、外国人整備士採用で人材紹介会社と提携
伊藤忠エネクス・ウィーカーズ、外国人整備士採用で人材紹介会社と提携
日刊自動車新聞
「覆面パトカーだ!」 道行く「“隠れ”パトカー」すぐわかる「見分ける方法」は? ひっそり走る「地味ぃな“国産セダン”」がポイント?
「覆面パトカーだ!」 道行く「“隠れ”パトカー」すぐわかる「見分ける方法」は? ひっそり走る「地味ぃな“国産セダン”」がポイント?
くるまのニュース
【さすがはMスポーツ】BMW M135xドライブは永く付き合いたいホットハッチ!
【さすがはMスポーツ】BMW M135xドライブは永く付き合いたいホットハッチ!
AUTOCAR JAPAN
最後の優勝は90年前。多摩川スピードウェイでの優勝歴を持つレーシングカー『インヴィクタ4 1/2』が富士で実走行
最後の優勝は90年前。多摩川スピードウェイでの優勝歴を持つレーシングカー『インヴィクタ4 1/2』が富士で実走行
AUTOSPORT web
フェラーリの2025年型マシンは「完全に新しいものになる」と代表。ハミルトンは1月に旧型車でのテストを予定
フェラーリの2025年型マシンは「完全に新しいものになる」と代表。ハミルトンは1月に旧型車でのテストを予定
AUTOSPORT web
いま[現行SUV]が欲しい方は新型[センチュリー]なんていかが??
いま[現行SUV]が欲しい方は新型[センチュリー]なんていかが??
ベストカーWeb
レクサス「LC」が床下ブレースで乗り味を深化! 内装にはアルカンターラを採用して上質感たっぷりで1405万円から
レクサス「LC」が床下ブレースで乗り味を深化! 内装にはアルカンターラを採用して上質感たっぷりで1405万円から
Auto Messe Web
自転車だって厳しく取り締まられて当然! 「ながら運転」と「酒気帯び運転」の罰則強化には最近事故が増加している背景があった
自転車だって厳しく取り締まられて当然! 「ながら運転」と「酒気帯び運転」の罰則強化には最近事故が増加している背景があった
WEB CARTOP
「箱根駅伝2025」交通規制情報まとめ!  1月2日~3日は周辺道路で渋滞。クルマの移動控えて【道路のニュース】
「箱根駅伝2025」交通規制情報まとめ!  1月2日~3日は周辺道路で渋滞。クルマの移動控えて【道路のニュース】
くるくら
【カワサキ】「カワサキ プラザ富山」がリニューアルオープン!
【カワサキ】「カワサキ プラザ富山」がリニューアルオープン!
バイクブロス
トムスがレースとクルマ、ふたつの軸で開発した車両を東京オートサロン2025で展示。ブースイベントも多数
トムスがレースとクルマ、ふたつの軸で開発した車両を東京オートサロン2025で展示。ブースイベントも多数
AUTOSPORT web
楽しいんじゃない? スバル「ソルテラ」で海釣り&デイキャンプ! 電気自動車なら快適か? 房総半島で楽しむEVライフとは
楽しいんじゃない? スバル「ソルテラ」で海釣り&デイキャンプ! 電気自動車なら快適か? 房総半島で楽しむEVライフとは
くるまのニュース
【三度目の正直!】BMW M5に正規輸入初のツーリングが設定 先代を踏襲の価格設定も
【三度目の正直!】BMW M5に正規輸入初のツーリングが設定 先代を踏襲の価格設定も
AUTOCAR JAPAN
ADVAN V61を発売 ヨコハマタイヤは高級SUV向けフラッグシップタイヤ
ADVAN V61を発売 ヨコハマタイヤは高級SUV向けフラッグシップタイヤ
Auto Prove
ジェイテクトが描く持続可能な未来、2030年のビジョン発表…統合報告書を発行
ジェイテクトが描く持続可能な未来、2030年のビジョン発表…統合報告書を発行
レスポンス
トヨタ「クラウン クロスオーバー&スポーツ」“ツヤ無しブラック塗装”採用の特別仕様車がスゴい!「ザ リミテッドマットメタル」とは?
トヨタ「クラウン クロスオーバー&スポーツ」“ツヤ無しブラック塗装”採用の特別仕様車がスゴい!「ザ リミテッドマットメタル」とは?
くるまのニュース
【35周年記念】計画台数は計1000台 マツダ・ロードスター/ロードスターRF 誕生35周年を記念した特別仕様車
【35周年記念】計画台数は計1000台 マツダ・ロードスター/ロードスターRF 誕生35周年を記念した特別仕様車
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

71件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1058.01500.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

284.91700.0万円

中古車を検索
RC Fの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1058.01500.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

284.91700.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村