ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGPマレーシアGPの初日を好調に終えている。ただ新仕様のエンジンはトラブルでろくに試すこともできなかったという。
クアルタラロはこの日、午後のプラクティスで6番手となる1分58秒303(トップからは0.6秒差)をマーク。予選Q2への直接進出を確保する好調な滑り出しとなった。
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ただ全てが順調な1日ではなかった。ヤマハはマレーシアGPで優遇措置を活かして新仕様のエンジンを持ち込んでいたのだが、FP1でまともに試せないうちにトラブルが発生してしまったのだ。
そのためクアルタラロは以降、タイGPと同仕様のエンジンで走っていたが、それでも1周のアタックと共に改善を進められたことに、彼は満足しているという。
「かなり良い1日だったよ。特にタイムアタックでは苦しんでいたんだけど、プラクティスでの最初のアタックはかなり良くなった」
クアルタラロはそう語る。
「イエローフラッグの影響も受けたりしたけど、レースペースでも1分58秒9を出すことができたから、かなり良かったね」
「今朝はハードタイヤでのタイムにもとても印象的なモノがあった。長い間上位につけていたんだ」
「FP1のあとは結構満足していた。タイヤはグリップせずコンディションは悪かったけど、それでも速く走ることはできたんだ。だから満足している」
「(新しい)エンジンでは、1周半しか走れなかった。問題があってそれ以上使用しないことにしたんだ。長いエキゾーストも試したけれど、問題があった。壊れてしまっているかどうか僕は分からないけど、止まってしまって今週末は修理することはできないんだ。だからタイと同じバイクを使っていて、今回の結果は新エンジンのおかげではないってことだよ」
なおアタック改善の鍵となったのは、今年からヤマハでテクニカルマネージャーを務めているマックス・バルトリーニと話し合って進めてきた、電子制御の大きな変更を実施したことだと、クアルタラロは説明した
「今日は電子制御に関して大きく変更を加えて、僕はかなり違ったスタイルで走っていると思う。色々と変更して、適応するのは大変だけど、ずっといい走りができたと思う。タイムアタックでも電子制御を完全に理解して、もっと上手く使えれば、より速く走れると思う」
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