Volvo C40 Recharge
ボルボ C40 リチャージ
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電動化の旗振り役が新BEVをお披露目
いま、各自動車メーカーが競うように「電動化」を口にしている。実際にEVの数はどんどん増えていて、マイルドハイブリッドもそのなかに含めると、たとえば昨今のドイツ車(の中高級車)など、ほとんどがEVといっていいぐらいの勢いだ。
スウェーデンのボルボ・カーズは、いちはやく、ラインナップのフル電動化を唱えてきたメーカーだ。2021年3月2日には、ジャーナリスト向けにオンラインで、あたらしいピュアEV「ボルボC40 Recharge(リチャージ)」を発表して話題になっている。
はやくも実車が東京・青山に上陸
ボルボがEVにつけるサブネームが「Recharge」。外部電源につなぐことで何度でもバッテリーに充電(チャージ)できることから、この名を選んだという。プラグインハイブリッドにも使われる名称であるものの、C40 RechargeはピュアEV。3月4日には東京・港区にある「ボルボスタジオ青山」で、はやくもジャーナリストにプロトタイプがお披露目された。
シャシーはXC40などに使われる、ICE(内燃機関)にもEVにも対応するCMAだ。トールハンマーと呼ばれるトンカチ型のポジションランプがはめこまれたヘッドランプは、いまのボルボ車の流れのなかにある。
細やかに光を操るLEDヘッドランプを採用
ただし、グリルは輪郭だけで、ほとんど開口部がないし、ヘッドランプにはボルボで初めてピクセルLEDが採用されている。LEDを大量に使うことで配光などを細かく行えるのが特徴だ。ボルボではないものの同社傘下のBEVスポーツカーメーカー、ポールスターに搭載されている技術でもある。
ポールスター2では、ひとつのケースのなかに84個のピクセルタイプのLEDが配されている。すべてを電子制御することで、明暗も細かく調整できるし、たとえばハイビーム走行時に対向車や歩行者と出合った場合、そこだけ配光しないようにすることも簡単だという。
満充電からの航続距離はおよそ400km
スタイルは、SUVより車高が低く、ファストバックスタイルの、言ってみればクロスオーバー。ルーフは薄くみえるようにデザインされていて、ボディと切り離されたような、デザイン用語でいうところのフローティングルーフだ。
モーターは前と後ろに1基ずつ。ツインモーターのレイアウトは、ボルボが得意としてきたもので、舗装路面をとばすときも、雪上路を行くときも、頼りがいがある(従来のモデルから考えれば)。駆動用バッテリーは78kWhと比較的大きく、巡航距離は400kmという。
“グーグル”は標準装備
コネクティビティも充実させるそうだ。たとえばグーグルのアプリを最初から搭載。グーグルマップやグーグルアシスタント、さらにグーグルプレイストアも使える。またインフォテインメントシステムのアップデートはリモートで行われるようになる、と説明された。
オンラインの発表時は、コンピューターのモニターのなかで、舞い踊るダンサーとともに、サイドビューとリヤビューでのみC40 Rechargeが姿を見せた。そののち、報道用のプレスリリースのなかで、フロントマスクを含めてより詳細なスタイリングが明らかになったのだった。
2030年には全車をフルEVヘ
「ボルボは2025年までに世界全体で販売されるプロダクトの半数をBEVにします」。ボルボ・カーズのホーカン・サムエルソン最高経営責任者は、これからいっそうの環境対策をとることを明言。「さらに30年にはすべてがBEVになる計画を進めていきます」と言葉を続けた。
完全な電気自動車メーカーへの移行は、具体的な行動を通じてクルマ1台あたりにおけるライフサイクルの二酸化炭素排出量を一貫して削減するという野心的な計画の一部、とボルボの発表したプレスリリースにある。
環境対策はライフサイクル全体で見るべし
サムエルソン氏は、さらに環境対策として、バッテリーを製造する過程でエネルギーやさまざまな材料を使わなくてはいけない事実について、今後、原材料を含めての検討課題、とした。
これに先立ってアウディはバッテリー製造工場の電力を自然由来のものにしたと発表。マツダはMX-30 EVモデルのバッテリーをあえて小型にして製造過程のエネルギー消費を低く抑えたと発表して話題を呼んでいる。
大きな流れは車両そのものに加え、バッテリーや車両の生産に至るまで、すべてで環境対応していくことなのだ。ボルボの発表は、あらためてそのことを気づかせてくれるものである。
動物由来のレザーは一切不使用
話をC40 Rechargeに戻すと、もうひとつ個人的に注目したいのは“アニマルフリー”のコンセプトの採用だ。動物由来のリアルレザーを使わないという。ファッションブランドや高級家具メーカーでは、本革や毛皮を使わないと明言しているところも少なくなく、動物保護の観点から評価される決断といえる。
もうひとつ、レザーフリー(本革不使用)の理由は、おそらく牛革を使わないことで、地球温暖化の大きな原因とされる牛の飼育に批判的な態度を示せることだろう。1頭だけで1日に多いときは300リットル超のメタンガスを出すといわれている牛。メタンガスは二酸化炭素の50倍の温室ガス効果をもたらすともいわれているだけに、さまざまな観点から歓迎すべき態度だ。
テスラはモデル3でいちはやくレザーフリー化を実現。採用している人工皮革の感触は、まるでアニリン仕上げのレザーのようになめらかだ。ボルボ車も、人工皮革やあるいはウールを含めたファブリック、また植物由来の繊維などを使って、いいものを作ってくれるのではないかと期待がふくらむ。
販売を“オンラインのみ”に絞る理由
ボルボ・カーズでは、C40 Rechargeをオンラインのみで販売すると、大胆な発表も同時に行った。もっと詳しく書くと、ボルボのBEVは「ケア・バイ・ボルボ」なるサービスパッケージとともに、すべてオンライン販売されるという。
カタログは充実しそうだ。一方、「最初からパッケージオプション装着車を何通りも設定して、注文が入ってから出来るだけ短時間での納車をめざします」とチーフテクノロジーオフィサー(最高技術責任者)のヘンリック・グリーン氏は述べていた。これもあたらしい販売戦略だ。
「成功し続けるためには、収益性の高い成長が必要です。そのため、縮小する事業に投資するのではなく、電気自動車とオンラインという未来への投資を選択しました。私たちは、急成長するプレミアム電気自動車セグメントのリーダーになることに完全に集中しています」。さきのサムエルソン氏の言葉が、プレスリリースで紹介されている。
C40 Rechargeの生産開始は2021年9月を予定しているそうだ。「国内では今秋オンラインのみで販売を開始します。当初導入の100台については新しく設定するサブスクリプションサービスのみでの販売となります。車両のデリバリーは2022年初頭の見込みです」とボルボ・カー・ジャパンの広報では話している。
REPORT/小川フミオ(Fumio OGAWA)
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みんなのコメント
定期的に乗り換え派はいつも最新型に乗れていいかもね。
まぁ、余裕のある富裕層の話か。