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運転する楽しさを全力で体感! BMW Mで体験するドリフトプログラムに新人編集部員が挑戦

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運転する楽しさを全力で体感! BMW Mで体験するドリフトプログラムに新人編集部員が挑戦

 東京・お台場で2020年2月から隔月の土日開催を予定している

 ビー・エム・ダブリューは、東京・お台場にあるBMWの体験型ショールームBMW Group Tokyo Bayにて、2020年2月から開催を予定するモータースポーツカルチャープログラム「お台場POWER SLIDE」の概要を発表した。

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 このプログラムはラジオDJのピストン西沢さんが監修。BMW Group Tokyo Bayのドライビングエリアを使用してBMW Mモデルの性能を初心者でも安全に、気軽に体験できるプログラムだ。2020年2月から隔月の土・日曜日での開催を予定しており、各日午前、午後の2部制で1プログラムにつき定員は12人、2時間程度を予定する。使用する車両はBMW側が用意するMモデル「M3」「M4」で、「M2」も導入を検討しているという。

 日本国内で有効な普通自動車運転免許証を持っている人であれば誰でも応募可能で、開催の1カ月前にBMW Tokyoのホームページで募集、受付を行う(希望者多数の場合は抽選)。参加費は5000円。このイベントでは参加者にBMWのクルマの良さを知ってもらうことだけでなく、クルマを運転する楽しさを感じられる文化をつくりたいという思いから門戸を開いた。

 今回、報道関係者向けにイベントのテストが実施され、新人編集部員、篠田が実際にMモデルに乗り込み、プログラムを体験したのでリポートしよう。

 まずはプログラムの概要について、ピストン西沢さんからプレゼンテーションが行われた。ちなみにドイツ本国のドライビングエクスペリエンスでは、ドリフトもプログラム内容に含まれているそうで、クルマを自在に操り、楽しむという文化の醸成につなげようと、日本でも気軽にドリフトコントロールを体験できるイベントを実施したいという思いで開催を決めたそうだ。

 国内で実施するプログラムでは難易度の異なる内容をゴールド、シルバー、ブロンズのクラス別に設定。各クラスの検定試験に合格すると上位のクラスにステップアップできる。より高度なテクニックが必要となるプログラムに挑戦し、ステップアップが目指せる仕組みだ。いずれステップアップした参加者が、同日に別のプログラムを体験できるよう、複数のプログラムを同時開催することも想定しているようだ。インストラクターはレーシングドライバーの高橋滋選手と冨澤勝選手が務める。

 今回、体験したのは初心者から参加できるブロンズクラスのプログラムだ。散水されて作られた低ミュー路のドライビングエリアで行う。「アクセルターンチャレンジ」「ターゲットタイムチャレンジ」「ドリフトエクスペリエンス」の3つのコンテンツで構成される。初歩的な内容ではあるが、奥が深く、実際にクルマをコントロールするのに必要なテクニックを学べる。

 ハイパワーなMモデルを思う存分感じられるコンテンツに!

「アクセルターンチャレンジ」ではアクセルとステアリングをコントロールし、きれいに車体を180度回転させ、スムースにクルマを停止させるというもの。停止した際の姿勢が判定基準となる。テールが滑る恐怖心を取り除き、アクセルで姿勢を変えることを覚えるという内容だ。ドリフトの基礎となるこの技術で、カウンターを当てずにMシリーズのハイパワーやスライドしているときの反応、安全性を体感できる。

 まず、M3でインストラクターによる手本を同乗で体験したのち、いざスタート。指定の位置にあるコーンの横で停止し、ハンドルを切って1速に入れ、一気にアクセルを踏み込む。リヤが流れたことを確認して、停止位置で速やかにブレーキを踏む。マニュアル車ではなかったため、2ペダルでクルマをコントロールすることができるのだが、180度回転したところでピタリと止めるのがなかなか難しい。

 始めはタイヤを滑らせる感覚に少し驚いてしまい、ブレーキを早めに踏んでしまって180度回りきれずに苦戦した。M3はパワーがある分、やりやすいはずなのだが、アクセルを抜いてブレーキを踏むタイミングを逃してしまうと、いきすぎたり、手前で止まってしまったりして難しい……。

 それでも、手本を見せてくれたインストラクターが同乗し、その都度丁寧にアドバイスしてもらえるため、何度か試していくうちに徐々に感覚をつかむことができるようになった。時間が経つのはあっという間で、始めは緊張気味で乗り込んだものの、戻ってきたときにはピストン西沢さんに「満面の笑みですね!」とイジられるくらい、「楽しい!」という思いの方が強くなっていた。

 ふたつ目のトレーニング「ターゲットタイムチャレンジ」では、エリア内に設定されたジムカーナコースをインストラクターのターゲットタイムに近づけて走るというもの。全開走行ではなく、同じタイムで走り続ける正確性を身につけるメニューだ。ちなみにこのコースでの想定タイムは40秒だという。

 まずは全員でコースを歩いて下見を行い、注意が必要なポイントをチェック。その後ピストン西沢さん自らコースを走行して出したタイムはなんと33秒! しかし、これでは速すぎるということで途中から目標タイムは36秒に変更となった。2回連続で36秒をクリアできれば合格となる。コースはスラロームや360度ターンなども用意され、なおかつメリハリのあるアクセルワークを駆使しなければ目標タイムには近づけないという、テクニカルなコースレイアウトだ。

 こちらのプログラムでは同乗はなく、いきなり運転席に座ることになり、少し焦ってしまった。1周は運転しながら再度コースの下見ができ、2周目からが本番。3回タイムアタックを行った。

 タイムアタックやドリフト同乗体験など充実したコンテンツを用意

 私、篠田はM4で体験。下見走行ではコースを覚えるのに必死で、参考タイムで1分オーバー。周囲には運転に慣れたベテランの媒体関係者が多く、良いタイムが出てきたので、だんだんと不安が募ってくる。その緊張を見てか、同乗するインストラクターに「タイム計測されるとなると、緊張しますよね」と声をかけてもらい、少し落ち着くことができた。ここまできたらやるしかないと覚悟を決め、いよいよタイムアタックがスタート。

 本番1周目はコースを間違えそうになったり、360度ターンで膨らんでしまったりと散々な結果で39秒。「まだまだタイムは縮められますよ!」とインストラクターに励まされ、2周目へ。今度はなるべく無駄なアクセルを減らそうと努力するも、結果は実らず1周目と同じ39秒。なかなか上手くはいかない。3周目ではようやく少し思い通りの走りができたと思ったのだが、最後に失速してしまい、38秒という結果に。

 それでも、今までの運転では意識していなかった無駄な動きがあることに気づき、それを少し取り除いただけでもタイムは縮められるということがわかった。少し運転が上手くなったと思うのは、気のせいではないだろう。だんだん感覚がつかめてきたところだったので、もう少しタイムが縮められたかもしれないと思うと、悔しかった。

 最後にはインストラクターによるドリフト同乗走行体験が用意されている。これまでに行ったトレーニングでの技術を駆使し、最終的には自在にクルマを操ることができるようになるというのを知ってもらうためのプログラムだ。ここで使用されるのはこれまでに私も乗っていたM3、M4で、「ノーマルでこんな自然にクルマが流れていくのか!」と驚くばかりだ。

 ほかにも、コンテンツは充実している。参加者だけでなく、家族や友人がモータースポーツを楽しめるよう、カートの試乗体験もそのひとつ。インストラクターによる簡単な講習を行った上で、気軽に体験できる。コースはタイヤバリアが設置されているので、初めてでも安全に楽しめるコース設定としたそうだ。エンジン付きカート2台と電動カート1台、キッズカート1台を用意。場所もドライビングエリアの隣のスペースなので、参加者がクルマに乗っていない間などにはカートの様子も見ることができるといった配慮も見られた。

 今回体験したブロンズクラスのプログラムは、ある程度運転に長けた人ならば1回で、私、篠田のような初心者でも何回か受けていればステップアップできる内容になっていると感じた。インストラクターのアドバイスも的確かつ丁寧で、上手くできたときには褒めてもらえるので、達成感もより一層得られる。ドライビングの得手不得手に関わらず、「運転がもっと上手になりたい!」という人に是非ともオススメしたいプログラムだ。内容の充実ぶりからすると十分満足できる価格設定なので、私、篠田も機会があったらまたチャレンジしたい。

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