モーターランド・アラゴンで行なわれているMotoGP第12戦テルエルGP。その初日FP1ではアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ)が、FP2では中上貴晶(LCRホンダ)がトップタイムを記録するなど、ホンダ勢が速さを見せた。
現在チャンピオンシップをリードするズズキのジョアン・ミルは初日総合5番手。悪くない位置で初日を終えたと言えるが、彼はホンダ勢の改善には驚かされたと認めた。
■MotoGPテルエルFP2レポート:中上貴晶、初表彰台の期待高まる初日トップタイム!
「確かに、このトラックでみんながより周回を重ねて、多くの情報を集めたことで、より対等な戦闘力になっていくだろう」
テルエルGP初日に周囲のライバルが示したペースは心配させられるものかと訊かれたミルは、そう答えた。
「ホンダ勢には本当に驚かされた。彼らは本当に、本当に速いよ」
「テストライダー(ステファン・ブラドル/レプソル・ホンダ)も含めて、全員がとても速い。つまり彼らは何かを見つけたんだろう。だからレースで彼らがどうなるかは興味深いね。今のところはナカガミ(中上貴晶)がおそらく最も良いペースだと思う」
「数字の上では僕らはかなり接近しているけど、フリー走行で普段はあまり好まないミディアムで走っていた。だからよく使うレースタイヤであるソフトで感触が良くなるかどうかを見て、ペースも確認していきたい」
初日の走行でミルは、バックストレートでドゥカティ勢よりも10km/h以上も最高速が遅かった。しかしミル曰く、使い古したエンジンを使用していたためあまり心配することはないという。
「現時点でパッケージ自体はかなり良いと思う。パワーについても全く心配していないよ」
「たぶん僕らはかなり使い込んだエンジンを使用しているから、こうして目に見えて感じることができるんだろう」
「バイクのフィーリングは素晴らしい。(前回の)レースでは、フロントタイヤの左側がダメになってしまったことだけが、問題だった」
「セッティングによっては、フロントタイヤをより消費してしまうみたいだ。さっき言った問題を発生させないことが重要だから、その点を理解すべく取り組んでいるところだ。前回のレースでは、この問題のせいで、勝利をかけた戦いでツケを払うことになったからね」
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