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プジョー9X8でWECフル参戦へ。ストフェル・バンドーンの“フォーミュラEとは異なるプレッシャー”

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プジョー9X8でWECフル参戦へ。ストフェル・バンドーンの“フォーミュラEとは異なるプレッシャー”

 ストフェル・バンドーンは、いずれフォーミュラEから離れた際にはスポーツカーレースの長期的な将来にコミットすることができると述べると同時に、フォーミュラEには「あと数年残る」意向であることを表明した。

 バンドーンは今年、WEC世界耐久選手権にフルタイムで復帰する。以前はリザーブドライバーを務めていたプジョー・トタルエナジーズから、プジョー9X8をドライブしてハイパーカークラスへと参戦するのだ。

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■ル・マンでは「経験が役に立つ」

 バンドーンがWECにフルシーズン参戦するのは、JOTAのLMP2チームの一員としてショーン・ゲラエル/トム・ブロンクビストらとともにシリーズを戦った2021年以来となる。

 彼は昨年のWECにおいて、負傷したニコ・ミューラーの代役として富士6時間レースにプジョーから出場した。彼は最終戦後のバーレーン・ルーキーテストでもプジョー9X8をドライブしている。

 ベルギー籍のバンドーンはスポーツカーレースに出場するかたわら、主にABB FIAフォーミュラE世界選手権に出場しており、2021/22シーズンにはメルセデスで世界タイトルを獲得している。

 昨年、彼はプジョーと同じステランティス傘下にあるDSペンスキーチームに加入する契約を結び、今月に開幕するフォーミュラEの2024シーズンに向けても同チームに残留を決めた。

 バンドーンはSportscar365に対し、フォーミュラEには「間違いなくあと数年残る」が、キャリアが進むにつれて耐久レースにもっと全力で取り組むことができると語った。

「それは良いことだ。シングルシーターはいまでも大好きなんだ」とバンドーン。

「(シングルシーターでは)自分のクルマを持っているようなもので、仕事のダイナミックさが変わる。スプリント形式のレースでは、すべての細部にまでこだわり、好みに合わせてセットアップを微調整できるんだ」

「そこには芸術性があり、それが僕がいまでも楽しんでいることだ。自分にモチベーションがあり、競争力があり、出場できる限り、それを続けるつもりだよ」

「そして僕は耐久カーにも長期的な将来があると確信している。もしかしたら(シングルシーターより)もう少し長い間、続けることも可能かもしれない」

 31歳の彼は、スポーツカーレースに関し、フォーミュラEで見られるシングルドライバー形式とは「異なるプレッシャー」があると指摘。同時に、さらに長いキャリアの可能性があると信じていると付け加えた。

「フォーミュラEでは、周回ごと、セッションごとにプレッシャーがかかるように感じる」とバンドーンは述べている。

「パフォーマンスを示さなければならないんだ。クルマに乗り込んだら、どんな状況であれ、必ずパフォーマンスを発揮しなければならない」

「だけどスポーツカーではドライバーが3人いて、お互いに多くの時間を費やしているので、チームのダイナミクスは異なる。少しリラックスした気分になったと言えるね。それは、ひとりだけに純粋に焦点を当てているわけではないからだ」

「耐久レースでも、経験が役に立つと思う。これらのレースの多く、とりわけル・マンは非常にトリッキーだ」

「2023年のように天候が関係し、コンディションが難しい場合には、経験が確かな違いを生む可能性があると思う」

■IMSA復帰に関心も、スケジュールに難あり

 バンドーンはまた、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権への復帰の可能性にも興味を示した。彼は2022年のセブリング12時間レースに、メイヤー・シャンク・レーシングから1回限りの出場を果たしている。

 彼はとくに関心のあるレースとしてデイトナ24時間とプチ・ル・マンを挙げたが、アストンマーティンF1のテスト兼ザーブドライバーの任務もこなすなか、すでに多忙なスケジュールに合わせる必要があると強調した。

「セブリング(12時間)よりは、デイトナのほうがやってみたいかな」とバンドーンは語った。

「問題は、デイトナが常にフォーミュラEとバッティングすることだ。それは僕がぜひとも参加したいレースだ。プチ・ル・マンにも参加したいと思っているけど、フォーミュラE、WEC、そしてアストンマーティンとの仕事で、すでに充分忙しいんだ」

「おそらく将来は、実現可能または可能性のある耐久レースだけに、集中することになるだろう」

「僕はIMSAのレースが好きなんだ。そこでは一度レースをしたことがあるが、まったく異なるスタイルのレースだった。 非常に競争が激しいし、みんながレースに出場する機会が増えると思うし、一度は経験すべき場所だと思うよ」

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