鈴鹿サーキットで開催されているF1日本GP。レッドブルのマックス・フェルスタッペンはQ1、Q2をトップで通過すると、Q3最初のアタックで1分28秒240を記録して暫定トップに立ち、続く最終アタックで1分28秒197をマークしてポールポジションを獲得した。優勝に向けて絶好の位置につけているが、レースペースの面では不安要素が残っているという。
「鈴鹿はいつだってとても良い。燃料が軽くなってバランスも良くなる中で、多かれ少なかれプッシュできるのはいつだってとても良いんだ」
■3度目のF1母国レースで角田裕毅が口にした“責任感”。予選10番手も笑顔少なく「今までの日本GPよりプレッシャーを感じた」
フェルスタッペンは予選を振り返ってそう語った。
「もちろん、マシンは毎年改善しているから、もっと良いモノになる。特に高速域では本当に、本当にクールだと感じるよ。そのおかげで本当に良い1日になった」
トップを譲らずキャリア36回目のポールポジションを日本で決めたフェルスタッペンだが、鈴鹿サーキットでの走りを堪能した一方で、ポールラップには満足がいっていない様子。2番手につけたチームメイトのセルジオ・ペレス以下を突き放すタイムを叩き出すマージンがあると示唆した。
「ターン13からタイムを失い始めた。ここはタイヤがとても敏感に反応するから、セクター1で少しハードに攻めた途端、最後の方でタイヤが持たなくなってしまう。それが僕の最終ラップでも起きたんだ」とフェルスタッペンは言う。
「フロントが音を上げて、本来は乗るべき縁石にしっかりと付けられなかったから、最後のシケインでは大きく改善できなかった」
「そうできるのが理想だったけど(ポール獲得には)十分だった。もちろん僕はいつだって完璧を求めているけど、それは不可能だよね。でも僕らは今回、幸いにも大丈夫だった」
また今回の日本GPは、レースに向けたロングランの走行プログラムが実施されることが多いフリー走行2回目が雨混じりのセッションとなり、各チームとも勢力図が明確になっていない状態でグランプリ2日目を迎えた。
FP3で各チームは予選、決勝想定の走行プログラムを実施したものの、フェルスタッペンとしては不安の残る結果となったようだ。そして予選では4番手(カルロス・サインツJr.)、8番手(シャルル・ルクレール)に沈んだフェラーリ勢の追い上げを警戒している。
「現時点で自分のロングランにはハッピーだけど、ペースは僕の望むモノじゃない。だからちょっとした疑問符を浮かべながら決勝日を迎えることになる。ロングランを見ていると、特にフェラーリはかなり良い位置につけているみたいだからね」
「彼らは1周アタックだと速くないみたいだけど、確実にロングランでは速いよ。僕がレースの中でどれだけ改善できるかを見てみる必要がある」
そしてマクラーレンを警戒しているかという質問に対して、フェルスタッペンは次のように答えた。
「彼らもまた良い感じみたいだ。僕は自分自身のロングランに大満足って訳じゃない。実際、みんなの方が少し良さそうだ」
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