セバスチャン・ローブ、2023年のWRCスポット参戦は「今のところ計画にない」

　9度の世界ラリー選手権（WRC）王者であるセバスチャン・ローブは、世界ラリー選手権（WRC）へのスポット参戦について、今季中の「計画はない」と語っている。

　ローブは昨年M-スポーツ・フォードから4戦にわたってWRCにスポット参戦。開幕戦モンテカルロ戦では優勝、ポルトガル戦とギリシャ戦ではラリーをリードしながらも、リタイアを余儀なくされた。

　WRCで通算80回の優勝数を誇るローブは今年、世界ラリーレイド選手権にフル参戦する一環としてダカールラリーに参戦。そのためWRCモンテカルロ戦には出場が叶わなかった。

　ローブは世界ラリーレイド選手権に並んで、世界ラリークロス選手権にもフル参戦。ランチアデルタHFインテグラーレにインスピレーションを得た、ピュアEVのデルタEvo-eをドライブしている。また、先日行なわれたエクストリームEアイランドX Prixには、アプト・クプラでスポット参戦を果たした。

　M-スポーツは3月、エースドライバーのオット・タナクのサポートとしてライバルからポイントを奪うため、現在の2台体制から拡大することを検討すると表明していた。

　現在タナクは、ドライバーズランキング首位のカッレ・ロバンペラ（TOYOTA GAZOO Racing）から42ポイント差のランキング4番手につけている。

　motorsport.comがWRCへの参戦計画はあるかとローブに尋ねると、彼は次のように答えた。

「今のところ、計画はない」

　ローブはまた、エクストリームEへの復帰もアイランドX Prixでの1度きりだと断言している。

「現時点で計画は1レースだけだ」とローブは言う。

「クプラから『1戦だけ出てみないか』と相談があって、僕はイエスと言った。それが現状で、今後の計画はない」

　そのアイランドX Prixでは、クララ・アンデルソンと共にレース1で4位、レース2で6位に入った。

　7月16日（日）までイギリスのグッドウッドで実施されているフェスティバル・オブ・スピード（FOS）では、ローブはデルタEvo-eをドライブ。FOSではWRCの50周年を記念して、M-スポーツ、トヨタ、ヒョンデがRally1マシンを持ち込む他、様々なマシンがヒルクライムやフォレストステージに挑んでいる。

Comments

アルピーヌ！