オーストラリア大陸を代表する“ハコ車”シリーズ、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップにて長年フォード陣営のエース格を務めるキャメロン・ウォーターズ(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)が、今週末の4月5日にマーティンスヴィルで開催されるNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第6戦『ロング・ジョン・シルバーズ200』にゲスト参戦することが決定。オハイオ州に拠点を置くシリーズ5冠の強豪ソースポーツ・レーシングとのジョイントで、66号車フォード・パフォーマンスF-150をドライブする。
オーストラリア最高峰のRSCでキャリア通算11勝を記録する29歳は、ここまでのオフシーズンで定期的に北米大陸を訪れ、NASCARへのカメオ出演が現実となる瞬間を模索してきた。そんな精力的なトラックサイド観戦と視察、南半球でのグラスルーツ的なオーバル経験の蓄積を経て、豪州フォード陣営のスターがついにNASCARデビューを果たす。
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「僕らはしばらくの間、こうした機会の実現に向け取り組んできたが、最終的にトップチームの運営のもとレースに出場する機会が与えられたことは本当に素晴らしいことだ」と、マーティンスヴィル戦への意気込みを語ったウォーターズ。
「何のテストも受けずに“ディープエンド”に放り込まれることになると分かっているし、自分にあまりプレッシャーを掛けてはいないが、うまくいけば素早く適度に順応して競争力を発揮できるようになるだろう。ショートオーバルだし、かなりワイルドなことになりそうだね」
地元オーストラリアでF1グランプリ併催イベントとして開催されたRSC第2戦『メルボルン・スーパースプリント』では、陣営内の競合他車に絡まれるかたちでウォールの餌食となったウォーターズだが、このNASCAR初参戦は4月19~21日にニュージーランドで開催される第3戦『ITMタウポ・スーパー400』との3週間のインターバルで具現化される。
「カム(ウォーターズの愛称)にさらなるシートタイムを提供できるのは、すべてボーナスだ。スプリントカーレース、そして現在はNASCARトラックシリーズへの彼の進出は、ドライビングの鋭さを維持し、スキルをさらに試すための素晴らしい方法となるはずだ」と語るのは、ティックフォード・レーシングの共同所有者であるロッド・ナッシュ。
「AGPのF1併催イベントとタウポの間のタイミングは、我々のチームにとって完璧にうまくいった。我々は彼の無事を祈り、その経過を大きな関心を持って見守るつもりだ」
そのウォーターズも、地元ではキャリア創世記からダートオーバルで研鑽を積んできたが「舗装されたオーバルを走ることは僕にとって非常にクールであり、つねにやりたいと思っていたことのひとつだ」と続ける。
「いつかここに来て、NASCARでフルタイムのレースをするという夢は確かにあるけれど、そこにたどり着くまでにはとても長い旅が必要だ。それに現在オーストラリアのスーパーカーではとても素晴らしいことが起こっている」
「僕にとって今週末のレースは“風変わり”なものであり、ときどき“ワイルドになる”というレースに参戦するのはとてもクールなこと。だから今週末を乗り切って、少し楽しんで、NASCARとは何なのかを理解し、将来何が起こるか見てみたいと思っているよ」
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