この記事をまとめると
■ポルシェはミニバンスタイルのコンセプトカー「レン・ディエンスト」を発表していた
安くて軽くてスパルタン! ポルシェ356で誕生した「スピードスター」はやっぱり特別な称号だった
■モチーフは1960年代にレースチームの車両として採用したフォルクスワーゲンType2だ
■6人が乗車可能で「完全自動運転モード」の搭載を見据えたモデルであった
なんとポルシェにミニバンがあった!?
2000年代を迎えてからのポルシェは新型、それもスポーツカーの範疇にとどまることなく野心的なモデルの開発に取り組むことしきり。また、いずれもポルシェのDNAといえる革新性や剛直な商品性などを兼ね備え、たとえプロポーザルモデルだったとしても「これ、欲しい!」となるモデルばかりといえるでしょう。
たとえば、2020年に自ら催した「ポルシェ・ビジョン」というショーケースイベントでは、コンセプチュアルなモデルの数々を披露。今回は、そのなかからポルシェのミニバンに対するアプローチをご紹介しましょう。
「レン・ディエンスト(Renn Dienst=Racing Service)」と名付けられたプロポーザルモデルは、最大で6人乗りのシートアレンジができる「フレンドリーなバン」と位置づけされています。
オールドファンならこの名前にピンとくるでしょうが、イメージのベースとなったのは1960年代に多用されたレーシングカー運搬用にカスタムされたフォルクスワーゲンType2にほかなりません。
ポルシェがヨーロッパ各地のレースを転戦する際「PORSCHE RENN DIENST」と車体にペイントされたVWバスやオープントラック、あるいはロングトレーラーなどさまざまなバリエーションが用意されていたのです。
このサービスカーへのオマージュというわけですが、むろん、ポルシェのアプローチは実用性一点張りなわけがなく、室内容量にとらわれることもありませんでした。1分の1のモックアップモデルとはいえ、レーシーで目にも鮮やかなプロポーションを作り上げ、デザインを担当したミヒャエル・マウアーによれば「未来的なスペースグライダー」を目指したとのこと。
フロントからサイドに連なるグラスエリアの形状や、ボディの四隅をマッシブに演出するフェンダーアーチとファット&ローなタイヤ、あるいはフラットなキャラクターラインが印象的なフロントマスクなど、どれをとってもポルシェらしさに満ち溢れているといえるでしょう。
中身もポルシェらしさ満点
インテリアについてもマウアーは攻めに攻めていて、フロントシートはなんとシングルシートをセンターに配置するという大胆さ。これは、レン・ディエンストのサービスカーを運転するドライバーがしばしばレーシングドライバーを凌駕するような走りを見せていたことに対するオマージュともいえるでしょう。ちなみに、かのミッレミリアでは、サービスカーが、出走していたポルシェ550からわずか数分の遅れで追いついたという噂もあるほど(笑)。
また、運転席をシングルに設定しているのは完全自動運転モードを見据えたもので、乗員がくつろぐスペースを最大化する狙いもあるとのこと。走る楽しさに加え、居心地のよさまで追及するとは、ポルシェでなければ思いつかないコンセプトに違いありません。
なお、モックアップながら床下に収納される全輪電動駆動システムは実機を想定したものとされ、すぐにでも走行可能モデルにスイッチできるとのこと。
もっとも、ポルシェ・ビジョンで発表されたモデルはこちらのレン・ディエンストを含めて、あくまでもプロポーザルモデルの域を出るものではないとされています。2018年に下落した株価の回復を目論んだ打ち上げ花火だ、などと揶揄する声もありましたが、仮にそれが事実だとしても、じつに魅力的なコンセプトモデルであることは疑いようもありません。
ポルシェがつくるミニバンなら「これ、欲しい」と手を上げる方は、それこそ星の数ほどいらっしゃるのではないでしょうか。
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みんなのコメント
重要のあるミニバンタイプも出すんだろうねw
で、メーカーの考える購入層が求める需要のある乗り物の形ってのがこうなったとw