8月11日にタイ南部で開幕したAXCRアジアクロスカントリーラリー2024は翌12日、競技初日となるレグ1が行われ、TOYOTA GAZOO Racingタイランドのマナ・ポーンシリチャード(105号車トヨタ・ハイラックス レボ)がSS1で最速タイムを記録し総合首位につけた。
タイ南部のスラタニから中部のカンチャナブリに至る道筋に設定された約2100kmのコースで争われる29回目のAXCR。今年最初の競技は前日にセレモニアルスタートが行われたスラタニがスタート/フィニッシュ地点となるループステージだ。
2022年王者が3番手発進。チーム三菱ラリーアート、4台の『トライトン』全車が初日を完走/AXCR
この中に設定されたスペシャルステージの1本目SS1は当初162.54kmの予定だったが、雨の影響でコースが短縮され元のスタート地点から36.16km進んだ地点からのスタートに。そのため当該ステージの距離は126.38kmとなっている。
そのSS1はほぼドライコンディションで実施されたものの、道幅の狭いでこぼこ道に各選手が苦戦。さらにミスコースが相次いだ。とくに二輪部門のライダーたちがコマ図の読解に手を焼くなか、四輪部門ではダンロップタイヤを履くTGRタイランドのポーンシリチャードが1時間26分44秒でフィニッシュし、そこから1分36秒おくれていすゞ・スパン・エクスプローラー・リキモリ・ラリーチームのトンチャイ・クリンケー(106号車いすゞD-MAX)が2番手に。
3番手には2022年の総合ウイナーであるチーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーター(103号車ミツビシ・トライトン)がつけた。トップとのタイム差は2分45秒だ。
日本人の最上位は、ステージ4番手タイムを記録したTOYOTA GAZOO Racingインドネシアの塙郁夫(115号車トヨタ・フォーチュナー)で、総合3番手のミツビシとはわずか9秒差。チーム三菱ラリーアートの107号車トライトンを駆る田口勝彦もトップ10圏内の7番手に入った。
一方、塙のチームメイトで今大会は市販車無改造(T2)クラスでの参戦となっている“前年覇者”青木拓磨(101号車トヨタ・フォーチュナー)は、「もう少しで横転してしまうほど」大きな穴に落ちスタックしてしまったことでタイムを失い、初日は総合15番手となった。
アジアクロスカントリーラリー2024の競技二日目“レグ2”は大会最長553kmのロングステージだ。なお全長121kmで予定されていたSS2は後半のセクションがキャンセルされたため、山間部の道や集落を通過する道などが舞台となる75.19kmで争われることになる。
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