Green Brave、チーム名も新たにGT300とスーパー耐久で2年連続のチャンピオンを目指す

　1月11日、埼玉トヨペットは、2024年のモータースポーツ活動に関して、スーパーGT GT300クラス、スーパー耐久シリーズのチーム体制を発表した。2023年は両クラスでチャンピオンを獲得した記念の年となったが、タイトル獲得を節目にチーム名も『埼玉トヨペット Green Brave』から『Green Brave』へと変更。連覇とともに目標達成を目指していく。

　Green Braveは2013年、“多くの人たちにクルマの楽しさを伝える”、“パドックで一番ファンサービスするチームを目指す”、“サービスエンジニア（店舗メカニック）とともにレースを戦う”という活動方針を立て、埼玉トヨペットのディーラーチームとして結成された。

　その後、スーパー耐久への挑戦を続け2015年にはチャンピオンを獲得。2017年にはスーパー耐久とともにスーパーGTへの挑戦を果たし、GRスープラGT投入とともにトップチームへと進化。2023年はスーパーGT GT300クラス、スーパー耐久ST-Zクラスでダブルタイトルを獲得する快挙を成し遂げた。

　2024年に向けては、チャンピオン獲得を節目としてエントラント名を両シリーズとも『Green Brave』へと変更。2カテゴリーに参戦し、活動の場を広げていくという。すでに1月10日にTOYOTA GAZOO Racingから発表されたとおり、スーパーGTには引き続きGRスープラGTを投入。ディフェンディングチャンピオンとして、2年連続のGT300タイトル獲得を目指していく。

　ドライバーはチーム在籍6年目の吉田広樹と、TGRドライバー・チャレンジ・プログラム（TGR-DC）育成ドライバーで埼玉出身の野中誠太のコンビとなる。タイヤは引き続きブリヂストンを使用する。

　例年スーパーGTというトップカテゴリーの現場で技術を磨いている店舗メカニックは、店舗に勤務するサービスエンジニアの4名が参加する。年間を通して参加し、モータースポーツ室の専属メカニックとともにピット作業とマシンの整備を担当する。

　またスーパー耐久でも、2023年に続き激戦区のST-ZクラスにGRスープラGT4を投入する。昨年得た知見をトヨタ純正レーシングカーであるGRスープラGT4にフィードバックし、“もっといいクルマづくり”に貢献していくという。

　ドライバーはチーム結成初年度からともに戦っている大ベテランの服部尚貴に加え、スーパーGTも戦う吉田と野中のコンビ、そしてスーパー耐久で重要なAドライバーには昨年のチャンピオン獲得の立役者である山﨑学が決定した。

　スーパー耐久でも店舗メカニックは通年参加の2名とスポット参加4名による全6名の布陣となり、2024シーズンは総勢30名のサービスエンジニアが参加し、全社をあげての参戦となる。

　また両カテゴリーとも、マシンのルーフには昨年同様、埼玉県のマスコットである『さいたまっち＆コバトン』があしらわれ、全国のサーキットで埼玉の魅力をPR。チーム埼玉の一員として戦う。また2023年まで出場していたTGR GR86/BRZ CupはGRガレージ浦和美園に運営を移管。Yaris Cupでスタートした『GRガレージ浦和美園キャンプ』をGR86/BRZ Cupでも実施し、参戦を希望するユーザーのサポートを行っていく。GR86/BRZ CupとYaris Cupの体制は後日発表される。


Green Brave　スーパーGT参戦概要
参戦クラス：GT300クラス
マシン：GRスープラGT（GTA GT300）
参戦車両名：Green Brave GR Supra GT
エンジン：トヨタ（5.4リッター・V型8気筒）
タイヤ：ブリヂストン
ドライバー：吉田広樹／野中誠太
チーフエンジニア：近藤收功（モータースポーツ室）
チーフメカニック：関口慎（モータースポーツ室）
メカニック：佐藤潤（モータースポーツ室）、TBN（店舗メカニック）
チーム代表：青柳浩（モータースポーツ室）

Green Brave　スーパー耐久シリーズ参戦概要
参戦クラス：ST-Zクラス
マシン：GRスープラGT4
参戦車両名：Green Brave GR Supra GT4
エンジン：トヨタ（3.0リッター・直列6気筒）
ドライバー：山﨑学／服部尚貴／吉田広樹／野中誠太
チーフエンジニア：近藤收功（モータースポーツ室）
チーフメカニック：古川寛大（モータースポーツ室）
メカニック：稲川和毅（モータースポーツ室）、TBN（店舗メカニック）
チーム代表：青柳浩（モータースポーツ室）