ボルボとの共有プラットフォームでEV開発か
ボルボとの関係性も深い中国の自動車メーカー、Lynk & Co(リンク・アンド・コー)は、2024年初頭に英国でEVの発売を目指しているという。同社のグローバル部門トップが明らかにした。
【画像】欧州へ大攻勢を仕掛ける中国メーカー【Lynk & Co、アイウェイズなどの最新モデルを写真で見る】 全90枚
ジーリー傘下のLynk & Coは、2020年に欧州の多くの国でハイブリッド車の販売を開始した。一方、英国ではEVの導入を計画している。同社のグローバル責任者であるアラン・ヴィッセルはAUTOCARに対し、次のように語っている。
「他の国で事業が非常にうまくいっているため、現在、英国への進出プロセスを加速しています。おそらく2024年の早い時期になると思います。英国には、おそらく完全EVで参入することになるでしょう」
Lynk & Coは現在、中国でもEVモデルを販売していない。2016年に設立された新興ブランドではあるが、ラインナップはすでに6車種に拡大しており、そのうち4車種はプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)となっている。
「EVも計画中です」と、広報担当者は述べているが、詳細は明らかではない。
欧州向けに販売する「01」は、ボルボXC40と同じCMAプラットフォームを採用するハイブリッドSUVだ。親会社ジーリーの下、ボルボとは兄弟関係にあるため、技術やコンポーネントの多くは共有されている。
そのため、英国に導入するというEVも、ボルボXC40リチャージやC40リチャージと同じCMAプラットフォームを採用する可能性がある。CMAプラットフォームは、EVセダンのポールスター2にも採用されている。
サブスク方式で販売 カーシェアも視野に
また、Lynk & Coは、月額料金で最短1か月ずつ契約できるサブスクリプション方式を導入している。
既存の01は、欧州では月額550ユーロ(約7万9000円)で販売されており、ボディカラーはブルーとブラックの2色のみ。
Lynk & Coは、中国市場で好まれる大型車とは別に、欧州では小型車に注力する方針で、英国向けのEVもこれに則るものと考えられる。
アラン・ヴィッセルは、「当社の顧客は、都市部に適したコンパクトさと、家族向けに十分な大きさの小型車を求めています。そのような顧客像に沿ったものになるでしょう」と述べている。
同社のモデルのオーナーは、Airbnbのような企業のアプリを通じてクルマを他者に貸し出すこともできる。ヴィッセルによると、欧州では約20%の顧客がクルマをレンタルしているとのことだが、その利用率については明らかにしていない。
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