チップ・ガナッシ・レーシング(キャデラック・レーシング)のドライバー、レンガー・バン・デル・ザンデは、ポルシェがデイトナ24時間に向けた強化にまだ力を入れていないと信じており、キャデラックが決勝における本命であるという見方を拒否している。
1月21日、キャデラックはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦の予選でフロントロウを独占。アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)の31号車キャデラックVシリーズ.Rのピポ・デラーニがチップ・ガナッシ01号車のセバスチャン・ブルデーを抑えてポールポジションを獲得した。
ポルシェ・ペンスキーはレースペースとタイヤ戦略に集中「昨年よりはるかに良い位置にいる」/デイトナ24時間
それ以来、今週に入ってからのレースウークのプラクティスセッションの4回はすべてキャデラックがリードしており、AXRとガナッシがそれぞれ2回のセッションで首位を奪っている。
しかしながら、ブルデー/スコット・ディクソン/アレックス・パロウとマシンをシェアするバン・デル・ザンデは、キャデラックに代わってポルシェが注目すべきメーカーになる可能性があると感じている。
ペンスキーが運営する2台のファクトリーポルシェ963は、予選3番手と7番手だった。
「ペンスキーのポルシェを見てみると、彼らはまだ何も見せていない」とバン・デル・ザンデは語っている。
「そして、プロトン(・コンペティション)のポルシェ(5号車)は驚くべきロングランを見せたので、ペンスキーも何かをつかんでいると思う」
「彼らは驚くほど僕らから遅れている。(BoPの)数値を見ると、これまでに示されているよりも速くなるのは当然だ」
「彼らが何をしているのかは知らないが、僕らがやっていることはかなり良いみたいだ。でも、見てみよう。予選では何も分からない」
バン・デル・ザンデの発言は6号車ポルシェをドライブするニック・タンディに向けられたものだ。タンディは依然としてキャデラックが優位にあると感じていると述べ、最終的にどのミシュランのタイヤコンパウンドがレースでもっとも有利になるかによって、各メーカーのチャンスが影響を受ける可能性があると述べている。
「レースに向けてソフトとミディアムの双方を完全に確保しておきたい場合、テスト中に実際に使用できるセット数が制限されてしまう」とタンディ。
「その点でプラクティスのペースから学べることは限られている。正直に言うと、先週はもっとたくさんのことが見えたと思う。全般的には、キャデラックが一番強そうに見えると、いまでも思っている」
「僕らは可能な限り(のタイヤをセーブして)選択肢をキープしようと努めてきた。他のいくつかのチームは、お気に入りのタイヤをより多く使用してマシンをセットアップしようとしてくれたことを願っている」
「(各メーカーのポテンシャルは)近いと思うよ。僕らはここに座ってただ自分たちが最速だと言っているだけではないが、チャンスはあると思っている。それが、みんなが求めているすべてだよ」
残りのGTPメーカーについての考えを求められたタンディは、ポルシェと同じくドイツのメーカーであるBMWを「ダークホース」と表現しつつ、4社の中でもっとも厳しい予選を強いられたアキュラが活躍する可能性も軽視しなかった。
「今週、BMWがロングランをするシーンがあったが、それはまともに見えた」と彼は言う。
「彼らは僕らと同じで、キャデラックやアキュラよりも速いが、タイヤのデグラデーションで少し苦労することがある」
「過去数年間を見れば、僕らはアキュラが強いことを知っている。通常、ロングランのペースでは良いが、今回は(BoPで)重量が増やされているため、それは彼らを助けはしない。ラップタイムでは優位性を失ったかもしれないが、彼らはきっともっと良くなるだろう」
バン・デル・ザンデはまた、燃料消費量の点でアキュラには利点があると信じていると述べた。
「燃料タンク(容量)のおかげで、アキュラは伝統的にロングランで我々よりも多くの周回をこなすことができた」とバン・デル・ザンデは語った。
「そしてどういうわけか、IMSAはこのレースに向けて(BoPで)彼らのタンク容量を拡大したのだが、これには非常に驚いた」
「彼らは燃料消費量を非常にうまく管理しているようだが、必要になるまでそれを示さない。もう一度、見てみよう」
しかし、ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティの40号車アキュラARX-06で予選を5番手通過したルイ・デレトラズは、ARX-06が有利になるという考えを軽視している。
「燃料に関しては、多くのことができるとは思えない。なぜなら、誰もが(BoPで)それぞれの割り当てエネルギーを持っていて、誰もが多かれ少なかれ同じようなものだからだ」とデレトラズ。
「歴史的に見て僕らはロングランが得意であり、アキュラは他の車よりもデグラデーションが少ない。 (今年も)同じであることを願っているけど、ダブルスティントを終えるまでは分からないね!」
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