現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > エイドリアン・ニューウェイ、昨年5位のアストン マーティンF1へ移籍「課題は明確」 独占インタビュー

ここから本文です

エイドリアン・ニューウェイ、昨年5位のアストン マーティンF1へ移籍「課題は明確」 独占インタビュー

掲載 2
エイドリアン・ニューウェイ、昨年5位のアストン マーティンF1へ移籍「課題は明確」 独占インタビュー

レッドブルからアストンへ 移籍の理由は

英国のアストン マーティンF1は、業界随一の設計エンジニアであるエイドリアン・ニューウェイ氏をマネージング・テクニカル・パートナー(managing technical partner)に任命した。2025年3月2日に着任する。

【画像】F1最強チームが作った「市販ハイパーカー」【レッドブルRB17を写真で見る】 全9枚

65歳のニューウェイ氏がこれまで手掛けてきたF1マシンは、3つのチームで200以上のグランプリ勝利、13のドライバーズチャンピオン、12のコンストラクターズチャンピオンを獲得している。

そのうち100回以上の優勝、ドライバーズタイトル7回、コンストラクターズタイトル6回は、2005年にレッドブル・レーシングに移籍してからの功績だ。

ニューウェイ氏自身を含め、多くの観客がレッドブルでキャリアを全うするものと考えていた。しかし、今年5月にチーム離脱が正式に発表され、すでに半ばガーデニング休暇(退任時に与えられる有給の長期休暇)に入っている。

AUTOCARのインタビューに応じたニューウェイ氏は、「レッドブルを辞めるという難しい決断を下したのには複数の理由がある」と語った。

「数年前に聞かれたら、『いや、残りのキャリアはレッドブルで過ごす』と答えていたでしょう。しかし、さまざまな理由から、F1における意欲を少し失っているように感じ始めたのです」

レッドブルのF1事業から身を引くことを発表して以来、ニューウェイ氏は兄弟会社のレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズで新型ハイパーカーのRB17の開発に時間を費やしている。その傍ら、F1復帰へのさまざまな申し出に対応してきた。

アストン マーティンの共同所有者であり会長のローレンス・ストロール氏は、天才とも呼ばれるエンジニアを迎えるにあたって「彼の仕事ぶりは世界一」と評した。ニューウェイ氏は、移籍を決める上でストロール会長から大きな影響を受けたと認めている。

一部メディアでは天文学的な額とも噂される報酬に加え、アストン マーティンF1チームの株式も取得することになる。これについては「今までになかったもので、それによって自分の見通しがどう変わるか楽しみです」と語った。

レッドブルを「成熟したチーム」、昨年のコンストラクターズ選手権で5位に終わったアストン マーティンを「まだ少し先」と表現したニューウェイ氏は、「課題は明確」だが、「ローレンスの情熱とコミットメントは模範的」だとした。

「多くの点で、彼はチームの成功に対するコミットメントにおいて、レッドブルの故オーナー、ディートリッヒ・マテシッツを思い出させます。ローレンスは何事にも熱心で、彼と一緒に仕事ができることをとても楽しみにしています」

2025年シーズンでは、アストン マーティンのパフォーマンス向上をある程度任されることになるが、主な任務は2026年型マシンの開発である。着任の数か月前に、2026年シーズンに向けたF1の新レギュレーションが発表される見込みだ。

ニューウェイ氏はロードカーに強い関心を持っているが、アストン マーティンのロードカー部門と仕事をすることはないだろう。少なくとも当面の間はF1に「フルタイムで唯一の焦点」を当てる構えだ。

レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズでは以前、アストン マーティンとハイパーカーのヴァルキリーの開発で協業したことがある。「とても楽しい」プロジェクトだったと振り返るが、「わたし達の希望通りにはなりませんでした……これは決してアストン マーティンを批判するものではありません」とのこと。

F1、ロードカー、その他多くのことに関するニューウェイ氏へのインタビューは、AUTOCARのポッドキャスト(英語音声。YouTubeでも視聴可能:動画タイトル『Adrian Newey exclusive interview: on Aston Martin, Red Bull, and bringing back the V10』)で聴くことができる。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
VAGUE
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
レスポンス
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
レスポンス
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
くるまのニュース

みんなのコメント

2件
  • eii********
    ホンダもまた一緒に仕事が出来て嬉しいでしょう。
  • 弦梧楼
    ホンダってF1にエンジン送ってるだけでF1やってること全く利用しないよね。
    全く何のためにF1やってるんだかわからない。
    一番の目的は市販車を売るのが目的なんだからニューウェイとか利用して市販車のアイデア出して貰えばいいのに。
    あとせっかく金かけてドライバー育ててもチームに対して発言権ないなんて言ってたらまた角田も佐藤みたいにF1村から追い出される。エンジン無料で供給するなら日本人乗せないなら辞めるって言えばいいんだよ!そのぐらいの発言権あって当たり前!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ヴァルキリーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村