この記事をまとめると
■メルセデス・ベンツ日本がEQEとEQSを発表
最高級EVが日本上陸! 輸入車なのに給電も可能なメルセデス・ベンツEQSの凄すぎる中身
■EQEは同日、予約注文の受付を開始、納車は同年11月頃を予定している
■この記事ではEQEについて詳しく解説する
EVならではのデザインを実現!
2022年9月29日(木)、メルセデス・ベンツ日本は電気自動車であるEQEとEQSを発表した。
EQEは同日、予約注文の受付を開始。納車は同年11月頃を予定している。
今回はミドルサイズセダン、EQEを紹介する。
EQEのエクステリアデザイン
フロントフェイスは「ブラックパネル」ユニットに統合。ここには、超音波センサー、カメラ、レーダーセンサーなど運転支援システムのさまざまなデバイスが組み込まれているが、それらが表から見えることはなく、クリーンで独特の存在感を放っている。また、ボンネットは左右フェンダーまで回り込んでおり、シームレスなデザインとしているだけでなく、高速巡航時にボンネットが浮く現象を抑え、空力的にも有効な機能性も備えた。左フェンダー側面のサービスフラップはウォッシャー液補充のためのもので、ボンネットは、室内用エアフィルター交換などのメンテナンス目的の場合にサービス工場でのみ開閉可能となっている。ベルトラインに配置されたドアミラーは、空力と低騒音が最適化されたデザインとした。格納式のシームレスドアハンドルは全車に標準装備。
「ワン・ボウ」(弓)シルエットのサイドビューとクーペのようなサッシュレスドア、高い位置をアーチ状に走るベルトラインがEQE 独自のデザイン要素となっている。
ドアミラーはベルトラインに配置されており、航続距離の伸長に寄与するエアロダイナミクスと低騒音を両立。また、トランクリッドにはスポイラーリップを設けることでスポーティな印象も与えている。リヤカメラはスリーポインテッドスター裏側の、汚れが付かない位置に格納。LEDリヤコンビネーションランプの内部は、曲線的な螺旋構造となっており、立体的に映るような工夫が施されている。リヤには連続したライトバンド(光の帯)が設けられ、メルセデスEQモデルであることを強調した。
EQEのインテリアデザイン
EQE 53にオプション設定のMBUXハイパースクリーンは、EQEの象徴的な装備のひとつ。3枚の高精細パネル(コックピットディスプレイ、有機ELメディアディスプレイ、有機EL フロントディスプレイ[助手席])とダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成。そのまわりを細いシルバーのフレーム、エアアウトレットを組み込んだルーバー状のトリムなどが囲んでいる。
左右のエアアウトレットはジェットエンジンのタービンを模したデザインで、高度な精密技巧とデジタル技術を駆使したMBUX ハイパースクリーンとのコントラストを通じて、アナログとデジタルの共存という遊び心豊かな演出とした。なお複雑な形状を持つタービンブレードは、エアコンの空気を効率よく配分する機能を備えている。
センターコンソールの前部はダッシュボードにつながり、下側は宙に浮いたような構造となっている。これは、電気自動車専用プラットフォームの採用により、従来のようなセンタートンネルが必要なくなったことを視覚的に示している。
ドアパネルのデザインは、先進的な室内デザインを提案したもの。ドアパネルに取り付けたモジュール本体は宙に浮く格好で、アームレスト、ドアグリップ、ドアポケットなど、必要なものをすべて備えている。また、周囲が暗くなると自動的に点灯するアンビエントライトが、この宙に浮くような前衛的なデザインをさらに美しく演出。
EQE 350+には、デザインはシンプルながら造形美にこだわったシートを採用。サイドサポートの「ラップアラウンド」形状は、乗員の身体を支えるとともに、シートの中央部とのコントラストによる立体感を生み出している。
オプションのAMGラインではスポーツシートが標準となる。スリムな一体型の形状が特長でシート表面は本革のカバーを上から掛けたように見えるデザインが施されている。
シートは輪郭に沿って照明付きパイピングが施されており、夜間走行の際には雰囲気のある室内空間を演出。
インテリアトリムには、ブラックファインストラクチャールックセンタートリム、レーザーカットバックリットトリム(メルセデス・ベンツパターン)、AMGカーボンインテリアトリムなどを用意する。
コックピットの機能と操作は基本的にSクラスと同様だが、電気自動車ならではのアレンジを各部に施している。グラフィックはすべてブルーのカラーテーマでデザインし、2つの円形メーターを映し出すクラシックなスタイルを採用。走行に関係するインフォメーションは2つのメーターの間に表示される。
ディスプレイの表示は複数のスタイルからカスタマイズすることが可能だ。EQE 350+のスタイルは、スポーティ、クラシック、ジェントル、ナビ、アシスト、サービスの6つ、EQE 53 のスタイルは、TRACK PACE、Supersport、スポーティ、クラシック、ジェントル、ナビ、アシスト、サービスの8つを用意。
なかでもスポーティは、立体的なパフォーマンスバーを採用し、走行状態(加速、減速、充電など)をエモーショナルに、そしてわかりやすく表示する。Gフォースパックは加速度の変化に応じて円盤が空間内を移動する。
そしてジェントルモードは、室内に静寂な雰囲気を演出する狙いから、表示内容をできるかぎり絞り込み、7つのスクリーンカラーテーマによるアンビエントライトの色合いの変化にもマッチ。
アシストモードでは、車線変更や車間距離制御、標識などのインフラストラクチャー、検知した物体の識別(自動車、オートバイ、トラックなど)を表示する。
電気自動車専用のプラットフォームを採用!
EQEのエアロダイナミクス
EQEの優れた空力を実現するディテールは以下のようなものが挙げられる。
・エアロダイナミクス的に有利なサイズやジオメトリを最適化したタイヤ
・エアロダイナミクスを考慮したホイール
・フロント部に施した連続シール(サービスフラップ、ブラックパネル、ヘッド ライトの間など)
・A ピラーの流線形デザイン
・トランクリッドスポイラーリップにより、リヤアクスルに働く揚力と空気抵抗をともに低減
快適性を損なう低周波ノイズを防ぐために、ボディの構造部の空洞部分の多くに防音発泡材を充填。高周波の風切り音に対しては、ドアやウインドウのシールに特殊な防音対策を施している。6枚のサイドウインドウの間に施したシールは特に留意した部分だという。
ボディ面に格納されるドアハンドルやウインドウ支持部、取り付け位置が高いドアミラーについても、ノイズの最適化を図っている。
Aピラーには、フロントウインドウとの境目に特殊な形状のゴム製トリムを取り付けることで大幅なノイズの低減を実現。この開発においては、先進的な気流シミュレーションに加え、風洞内で特殊なマイクロフォン配列を使った外部ノイズ測定を支援ツールとして活用。Aピラーは、風切り音を改善するだけでなく、Cd 値の低減やウインドウに汚れをつきにくくする上でも重要な役目を果たしている。
EQEのパワートレイン
EQE 350+ はリヤアクスルに電動パワートレイン(eATS)を搭載し、最高出力292馬力[215kW]を発生する。航続可能距離は624km。電気モーターには永久磁石同期モーター(PSM)が採用されている。PSMでは、ACモーターのローター(回転子)に永久磁石が取り付けられているため、ローターには通電の必要がない。電気モーターは三相の巻線を2つ備える六相式を採用しているため、きわめて強力だ。
メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+はフロントとリヤにeATS を備えており、最高出力は625馬力[460kW]を発生する(RACE START 使用時は最大687馬力[505kW])。航続可能距離は526km。トルクシフト機能によってフロントとリヤの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化されている。
EQEの回生ブレーキ
EQEでは、回生ブレーキによる運動エネルギー回収をさまざまな方法で行うことができる。アクセルペダルを戻した際やブレーキペダルを踏んだ際に、高電圧バッテリーの充電を行う。加えて、ドライバーはステアリングホイールのシフトパドルを使って、回生ブレーキによる減速度を3段階(D+、D、D-)で設定できるほか、コースティング機能を選択することも可能。このほか、前走車との車間距離、登坂・降坂などの道路状況などを加味し、最適な強度の回生ブレーキを行うD Autoモードも選択できる。
またECO アシストでは、状況に応じて回生ブレーキの最適化を実行。もっとも効率的な運転スタイルとなるように減速の強弱を自動調整し、たとえば先行車を検知すると、先行車との車間距離を調整しつつ先行車が停車に至るまで可能な限り追従していく。
EQEの4MATIC+
4MATIC+では、トルクシフト機能によってフロントとリヤの電気モーター間で駆動トルクの緻密な連続可変配分が行われる。前後のeATS は相互独立に調整可能であることから、前後輪に必要な駆動トルクを毎分1 万回の頻度でチェックし、必要に応じて前後の駆動力配分を最適化する。電気信号による制御のため、機械式四輪駆動システムに比べてはるかに速い反応が可能となる。
EQEのサスペンション
EQEのサスペンションはフロントに4リンク式、リヤにマルチリンク式を採用。また、連続可変ダンピングシステムADS+とエアサスペンションを組み合わせたAIRMATICを標準装備している。
AIRMATIC によるセルフレベリング機構は、乗員や荷物の重さに関係なく地上高を一定に保つものだが、必要に応じて変化させる。たとえば、コンフォートモードでは120km/h 以上の高速走行時には10mm、また160km/hを超えるとさらに10mm車高を下げることで空気抵抗を低減し、操縦安定性を高める。車速が落ちて80km/hを下まわると、もとの車高に戻る。なお、40km/h以下では、ボタン操作により車高を25mm上げることが可能。ただし、50km/h以上になると、自動で下がり通常の車高に戻る。
EQEのリヤ・アクスルステアリング
EQEは小回り性能をさらに良くするためリア・アクスルステアリング(EQE 350+は最大10度、EQE 53は最大3.6度)を採用。これはステアリング操作だけではなく、ブレーキやサスペンションなどの車両ダイナミクスコントロールに統合制御されている。
EQEのダイナミックセレクト
EQEは、パワートレインやESP、サスペンション、ステアリングの特性を個々のドライバーが好みに合わせて変更できる。ドライブモードの切り替えは、メディアディスプレイの下端にあるスイッチで行う。EQE 350+のドライブモードの標準設定はComfort、Sports、Eco、Individual 、EQE 53には、Comfort、Slippery、Sports、Sports+、Individual が用意されている。
EQEの電気自動車専用プラットフォーム
バッテリーはアンダーボディ内の衝突に対して保護された部分に置かれており、側面のアルミニウムの押出成型材などボディシェル構造内に組み込まれている。
電動パワートレイン用モジュールには、フロントとサイドのエネルギー吸収構造と高剛性の二重壁ベースプレートを備えるハウジング内に収納され、保護効果をさらに高めている。また、日常走行に対応した多段階安全システムも搭載。これは、温度や電圧、絶縁状態などを監視する統合安全監視システムで、エラーが発生した場合にバッテリーを停止する。
EQEの大容量リチウムイオンバッテリー
EQE 350+のリチウムイオンバッテリーはエネルギー容量90.6kWhで、これにより航続距離624kmを達成。バッテリーは電気自動車にとって中核を担う技術であり、メルセデスはバッテリー本体だけでなくバッテリーを管理するソフトウェアも自社開発している。
メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+のリチウムイオンバッテリーもエネルギー容量90.6kWhで、航続距離は526kmとなる。
両グレードは6.0kWまでの交流普通充電と、150kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。
EQEの高電圧システム
バッテリーと高電圧ケーブル、その他の高電圧コンポーネントは、事故が発生した際にメルセデス・ベンツの厳格な安全要件を満たすよう、設計・保護されている。
高電圧システムの多段階保護方式は、すでにメルセデスEQのほかのモデルでも実績を上げているもので、危険が発生すると自動で電源OFFとなるほか、バッテリーとの接続が遮断される。高電圧システム遮断時には、残留電圧による傷害を避けるため、バッテリー以外の高電圧システムから数秒以内に確実に放電されるよう対策が施されている。
EQEの給電機能(V2H/V2L)
日本仕様の特別な機能として、EQEから車外へ電力を供給できる双方向充電が可能。EQEは家庭の太陽光発電システムで発電した電気の貯蔵装置となるほか、停電した場合などに、電気を家庭に送る予備電源としても利用できる。なお、給電はMBUX設定画面よりバッテリー残容量10%から50%まで10%単位で設定可能。
EQEの安全運転支援システム
EQEには以下などの安全運転支援システムが採用されている。
「インテリジェントドライブ」
・ アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)
・ アクティブステアリングアシスト
・ 渋滞時緊急ブレーキ機能
・ アクティブレーンチェンジングアシスト
・ アクティブエマージェンシーストップアシスト
・ アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)
・ 緊急回避補助システム
・ トラフィックサインアシスト
・ アクティブレーンキーピングアシスト
・ アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)
「その他」
・ ドライブアウェイアシスト
・ 360°カメラシステム
・ メモリーパーキングアシスト
EQEの価格
EQE 350+が1248万円、EQE53 4MATIC+が1922万円(税込み)。
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みんなのコメント
今後は歩行者の誘導灯とか更なるアレンジが広がるでしょうね。すぐに真似するレクサスも大変だろうな。