自動車購入のノウハウが充実した圧倒的な情報量を誇る中古車情報誌『カーセンサー』(右)と中古車選びの検索性に優れたWebサイト『カーセンサーnet』(左)。
3人に1人が中古の軽自動車を買っている!
あおられた時に取った行動、運転中にストレスを感じた瞬間、データから読み解く「あおり運転」の実態
全国軽自動車協会連合会によると2020年7月の軽自動車の新車販売総台数は15万6991台となっており、昨年、一昨年の同月と比べて微減ながら同等の好調な売れ行きだ。新車の販売がこれだけ好調なら中古車も売れているのだろうか?『カーセンサー』編集長の西村泰宏さんに話を伺った。
「中古車の場合、正確な小売台数を把握することができません。ただ毎年『カーセンサー』では、中古車購入実態調査を行なっているのですが、2019年の4258名を対象とした調査では、全ボディータイプの中でダントツ1位となる36.9%の人が軽自動車を買っているという結果だったんです(グラフ参照)。これは『カーセンサー』に掲載している45万台のうち、約35%が軽自動車なので市場の流通量とほぼ合致するんです。この傾向は2016年あたりから見られ同じ水準で推移しています。つまり中古車マーケットでは、3人に1人が軽自動車を購入しているというイメージでしょうか」
軽自動車がこれほどまで売れているとは驚きだが、新型コロナによる影響はなかったのか?
「確かに緊急事態宣言が発令された4月、5月は人が動かなくなり、かなり厳しかったようです。また、4~6月に車検の満了時期を迎えるクルマに対し、その有効期間を7月1日まで延長するという対策も取られ、買い控えの間接的な要因になったことも考えられます。というのも、クルマを買い替える一番のきっかけが車検のタイミングになるので、一旦、様子を見ようという人も多かったのではないでしょうか。そんな状況もあって、この時期は掲載台数も51万台ぐらいまで急激に増え、5万台ぐらいが市場にあふれ返っていた状態でした。ところがその後、コロナ禍において移動の足としての価値が見直され、一気に元の水準に回復したのには驚きました。また、軽自動車の場合、輸出入が影響しにくいという特徴もあるため、回復も早かったのではないでしょうか」
やはり、コロナ禍にあっても、軽自動車の需要は高いようだが、なぜここまで売れているのか?
「昨今、軽自動車のレベルが上がり、あらゆる面で一般乗用車との差がなくなったからでしょう。走行性能でいえばエンジンの改良はもちろんのこと、スズキはハーテクト、ダイハツはDNGAという独自のプラットフォームを開発し、ますます剛性感も上がり、乗り心地も良くなった。また安全装備の面でもかなり充実してきています。日産や三菱はプロパイロット技術やSOSコール機能を搭載しています。それでいて低燃費で税金などのランニングコストが安いとなれば売れるのは当然かもしれません」
直近で購入した中古車のボディータイプ
リクルート自動車総研所長 兼 カーセンサー編集長
西村泰宏さん
2005年リクルートに入社。2015年、自動車事業本部編集グループに異動。雑誌『カーセンサー』の編集業務やリニューアルプロジェクトを担当。2017年4月より同誌編集長、2018年4月よりリクルート自動車総研所長に就任。
高性能かつ高機能で価格が上がり続ける軽自動車
性能や装備面など一般乗用車との差がなくなってきた一方で、比例して価格も右肩上がりになっていると西村さんは指摘する。
「中古の軽自動車であっても比較的新しいモデルのトップグレードで、オプションがほとんど付いているクルマだと乗り出し価格で230万円以上するものもあります。これは需要が大きいということは、値落ちしにくいということでもあります。ただ、客観的に見ると200万円もあれば、中古の輸入車の選択肢も増えるので、トータルコストを考えながら、本当に自分のライフスタイルに合ったクルマなのか見極めることが大切です」
では、それをふまえ中古車選びで失敗しないポイントはどこにあるのか。西村さんはこう話す
「一番やってはいけないのが人気だからといって漠然と選んでしまうこと。そうするとアレもコレもとオプション装備を積んでしまって、驚くほど高額になってしまいます。そうならないためにも自分の欲しいグレードや本当に必要な装備を明確にしたうえで、さらに譲れない条件は何なのか、走行距離なのか、年式なのか、色なのかあらかじめ決めておくことです」
ちなみに、昔は中古車を少しでも安く買いたいのなら、ボディーカラーはあきらめろと言われていたが、今は遠慮せず選択肢に入れるべきだと西村さんは話す。
「もちろん、色にこだわりがなければその必要ありません。ただ、年式や走行距離だけで絞り込むと中古車は多くの人がいいと思うクルマの傾向が似てきます。そうなると、希望に近いクルマを見つけた時、迷わず手を出せるかどうかが、後悔しない買い方だと言えます。欲しいと思うクルマが見つかっても、先に買われてしまったら、どうしようもないですから」
確かに、真剣に購入を検討していた中古車を、1日返事を先延ばししただけで買い逃してしまったという話はよく聞く。
「最近はオンライン上で確認できる情報が充実しているため、遠方販売もスムーズになっています。関東圏の人が中国地方の販売店からどんどん買ったりする時代です。だから、真剣に購入を検討している場合、アクションはできるだけ早いほうがいいですね。また、今の話を裏返すと、中古車が売れる繁忙期はみんなが奪い合いになるので可能なら避けたほうがいい。例えば1年で最も売れる時期が1~3月でその次が8~9月なので、その1~2か月前が狙い目です」
今はワクワクする軽自動車を選ぶのが正解
最後に『カーセンサー』の上手な活用法について聞いてみた。今はどんな軽自動車が人気なのか?
「現行型というのが珍しいのですがスズキ『ジムニー』の人気がスゴいですね。あとはダイハツ『コペン』の初代です。もちろん、これらのような趣味性の高い車種以外に『タント』の初代と2代目、『NーBOX』『ハスラー』の初代などスーパーハイトやSUV系は人気が根強いですね」
ちなみに、これらの軽自動車をお得に購入する方法はあるのか?
「特に人気の高い軽自動車というのは、条件が同じようなものであれば価格差が出にくいんです。あってもせいぜい1万~2万円、もし5万円も違ったらすぐに決めたほうがいいくらい。そのためにも、自分なりの譲れない条件を明確にしておき、希望に近いクルマを見つけたら悩む前に販売店に問い合わせて早めに見に行き、判断する。これが大切です。実は、『カーセンサーnet』には指定した条件を登録しておけば、該当するクルマが登録された時に通知してくれるシステムがあります。これを利用すると該当するクルマをすぐに確認できるので便利です」
今でも外出を控える人が多いが、候補車を見るために販売店に出向くメリットについて聞いてみた。
「例えば、今まで自分が欲しいと思っていた装備がそれほど重要ではなかった、などプロの人たちとコミュニケーションを取ることで、いろいろとわかることもあります。また、希望のモデル以外にも条件に近い在庫車が入荷したなどといった情報も得られたりするので、遠慮なく話すことは大切です」
最後にもうひとつ、ウィズコロナ時代における軽自動車との上手なつきあい方について聞いてみた。
「すでに日本の地方部では、最少人数で移動するパーソナルモビリティーという使われ方をしていますが今後、都市部でも同じようにパーソナルスペースとしての〝部屋的〟な軽自動車へと進化していくと思います。そこではネットをつないでテレワークスペースであったり、エンタメ空間であったり、靴や服などを置くクローゼットになるなど可能性は無限大です。そう考えると軽自動車選びには、内外装のデザインや色などワクワクする要素を入れるとよりよい買い物になるのではないでしょうか」
中古車購入時の支払総額
2019年の中古車市場規模の推計は、年間3兆7498億円と過去最高に。増加の主な要因は、中古車購入単価の平均が上昇しているからだという。
2018年7月の登場以来、納車1年以上というスズキ『ジムニー』は、中古車でも引っ張りだこ。
自分の欲しいクルマの条件を明確にして、
できるだけ早くアクションを起こすべし!
取材・文/土屋嘉久
協力/カーセンサー http://carsensor.net グラフ/カーセンサー中古車購入実態調査2019
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みんなのコメント
燃費も非常に悪く日本の道には不適といえ日本の大きなゴミ
例えばレーダーブレーキが付いてない場合とかね