F1の2022年シーズンはサマーブレイクへと入った。フェラーリは前半戦でレッドブルに対して苦戦を強いられているが、チームに変化は必要ないと代表は語っている。
大きくレギュレーションが変化した2022年シーズンは、序盤からレッドブルとフェラーリの一騎打ちの様相を呈していた。しかしフェラーリは度重なるマシントラブルや戦略ミスからポイントを大きく取りこぼしてしまい、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに大量のリードを許してしまっている。
■ルクレール、失意の6位。フェラーリのタイヤ戦略大失敗「なんでハードタイヤを履かせたんだ……」
特に夏休み前最後のレースとなったハンガリーGPでは、フェルスタッペンが予選10番手に沈むなどフェラーリにとってチャンスとなったが、フェラーリはルクレールにハードタイヤを履かせる戦略をとり、これが大失敗だった。
ペースに苦しんだルクレールは6位。表彰台すら逃した一方で、ハードタイヤを選ぶ作戦を直前で変更したレッドブルとフェルスタッペンは逆転優勝を達成。ポイント差を縮めるどころか、80点の大差にまで広げられてしまった。
ハンガリーGPの戦略ミスなど、フェラーリはこれまでもミスによる取りこぼしが目立っている。しかしマッティア・ビノット代表としてはサマーブレイク中に何かを変える必要は無く、学習を進めていくことが大切だと語った。
「これは不運の問題ではないし、同様に変えるべきことは何もない」
ビノット代表はハンガリーGP終了後にそう語った。
「常に学習を続け、経験を重ね、能力を磨いていくことが重要なんだ」
「今日(決勝日)は、調べて理由を理解すべき事があったのは確かだ。だがシーズン前半のバランスを振り返ってみると、我々が変えるべきという理由は存在しない」
「今日は単純に何が悪かったのか、それを理解し対処する必要があるんだと思う。そしてこれまでの12戦で競争力を取り戻すためにした対処と、今回できなかった理由を理解する必要がある」
なおビノット代表は戦略とは関係なく、ハンガリーGPでは勝利できるだけのペースが備わっていなかったと主張している。
ビノット代表はルクレールがこのサマーブレイクで”休んでリラックスし、さらにハングリーになって”戻ってくるだろうと語っており、フェラーリを前進させ不調からも立ち直る一助になるだろうと自信を見せた。
「彼はリーダーとして彼自身のためにチームを一歩一歩作り上げていくことが重要だ。そして、レース1戦1戦を勝つためのチャンスとして捉えることだと思う」
「我々は全体として勝利も敗北も経験している。今回のレースは素晴らしいモノとはならなかったが、まだ沢山のポテンシャルが埋まっていると思う」
「我々は今回のレースの(敗北の)理由をまず理解することに集中する必要がある。それに対処して、そして更に強くなって戻ってくるんだ」
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学習しないのがヘラーリってチームだし