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接近戦が増えるはずの2022年F1、やっぱりDRSは必要? ルクレール「DRSがなければレースは退屈だろう」

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接近戦が増えるはずの2022年F1、やっぱりDRSは必要? ルクレール「DRSがなければレースは退屈だろう」

 接近戦やオーバーテイクが増えることを目指し、2022年からはF1のレギュレーションが大きく改定。昨年までとは見た目が大きく変わったマシンが登場した。しかしドライバーたちは、DRSがなければ、オーバーテイクは引き続き難しいと考えているようだ。

 2022年のF1サウジアラビアGPは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)による接近戦が繰り広げられ、最終的にはフェルスタッペンが勝利を収めた。

【動画】フェルスタッペンVSルクレール、F1サウジの一騎打ちバトル

 ただこの戦いの焦点となったのはDRSだった。ふたりは、メインストレートでDRSを使う権利を相手に与えないよう、最終コーナー手前のDRS検知ラインに向けて早めにブレーキをかけ、先に検知ラインを超えないようにする”チキンレース”が展開された(このDRS検知ラインを前のマシンから1秒以内の差で通過した場合、次のDRSゾーンでDRSを開くことができる)。

 これは各ドライバーが、DRSが依然としてオーバーテイクを成功する上で、重要であると感じているということを示している。今季から新しいレギュレーションになったことで、もはやDRSなどなくても、オーバーテイクが増えるのではないかという推測もあった。しかし、まだそういうわけにもいかないようだ。

 2位でフィニッシュしたルクレールは、DRSがなければ、コース上でのバトルはあまり起きないだろうと語る。

「今のところ、DRSは残しておく必要があると思う。そうでなければ、レースは非常に退屈なモノになるだろう」

 そうルクレールは語った。

「昨年から今年にかけて、前のマシンについていけるという部分では改善された。それは非常にポジティブな前進だ。でも、DRSを取り除くのにはまだ十分じゃないと思う」

「DRSを使う戦略も、戦いの一部だと思う。僕はそれをかなり楽しんでいるよ。それ(最終コーナーでのブレーキ”競争”)はディフェンスとオーバーテイクの観点から、戦略の一部だし、レースの一部だと思う」

 サウジアラビアGPを制したフェルスタッペンも、DRSがルクレールを攻略するための唯一の手段だったと考えている。

「今日DRSがなかったら、僕は決して彼を抜くことはできなかっただろう」

 そうフェルスタッペンはレース後に語った。

「まだまだ(乱流に)敏感すぎると思う。そしてもちろん、いくつかのコースでは、他のコースよりもオーバーテイクしやすいかもしれない。でも現時点では、DRSがなければ僕は2位だっただろう」

 フェルスタッペンは、マシンの空力面以外のことが、接近戦を増やすことを妨げる要素になる可能性があると考えている。

「前のマシンにはついていきやすくなった。でもそれはタイヤ次第だ」

 そうフェルスタッペンは語る。

「ハードタイヤでは前のマシンに近付くことができたけど、それはコンパウンド次第だ。あるいはコース次第というところもあると思う。数周にわたって前のマシンに近づいて走ると、その後は差が広がってしまうことになるだろう」

「またマシンの重量が、タイヤの限界を超えてしまっている。だからこれは、将来考える必要があることだと思う」

 3位に終わったカルロス・サインツJr.は、スリップストリームの効果が減ったことにより、DRSの有効性が高まったと考えている。

「DRSがなければ、今ではオーバーテイクはほぼ不可能だ」

 そうサインツJr.は語った。

「改善されたのは、前のマシンを追っている時の挙動の予測可能性だ。バランスが予測しやすくなり、コーナーを走行している時にも、近くを走り続けることができるようになった」

「でもDRSがストレートでもたらしてくれるコンマ3秒とかコンマ4秒がなければ、オーバーテイクするのは不可能だ。それは、スリップストリームが昨年よりも少ないからだ」

「DRSの効果を少し減らすことを検討する必要があるかもしれない。オーバーテイクが少し簡単すぎるということにもなっているかもしれないからね」

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