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ハンサムSUVが小変更 ランドローバー・レンジローバー・ヴェラールへ試乗 最新I/F実装 

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ハンサムSUVが小変更 ランドローバー・レンジローバー・ヴェラールへ試乗 最新I/F実装 

スタイリングの変化は非常に限定的

「還元的なデザイン」。レンジローバー、ヴェラールの発表時に、ランドローバーが用いた言葉だ。2017年当時は、その表現に疑問を抱かなかったわけではない。余計なものを削り基本の状態を求める、還元的なアプローチが必ずしも望ましいとは限らない。

【画像】ハンサムSUVが小変更 ランドローバー・レンジローバー・ヴェラール 競合のSUVと写真で比較 全151枚

しかし、筆者はデザイン分野で用いられる表現を正しく理解する必要があったようだ。ランドローバーが追求した、クリーンでミニマルな美学が実際のカタチへ落とし込まれ、とてもハンサムで存在感の強いSUVが誕生することになったのだから。

そんなレンジローバー・ヴェラールは、2024年仕様としてフェイスリフトを受けた。施されたスタイリングのアップデートもまた、極めて還元的。基本へ忠実という意味で。

前後のライトとバンパー、ラジエターグリルなどの造形へ手が加えられているものの、変化ぶりは非常に小さい。夜間、ライトを灯して走行していれば、違いに気付けるかもしれない。だが太陽の光の下では、見過ごしてしまいそうだ。

パワートレインのアップデートも限定的。マイルド・ハイブリッド化された直列4気筒と直列6気筒のガソリンとディーゼルがラインナップされ、複数の最高出力から選択できることは従来どおり。

直列4気筒ガソリンエンジンに駆動用モーターが組み合わされた、プラグイン・ハイブリッドでは駆動用バッテリーが大型化された。それにより、電気の力だけで走れる距離は64kmへ近づいている。

最新世代のインターフェースを初搭載

一方、インテリアには大きく手が加えられた。ピヴィ・プロと呼ばれる、タッチモニターが前提のインフォテインメント・システム登場前に発売されたヴェラールだったが、今度は一転、最新世代のインターフェースを先駆けて搭載している。

タッチモニターを介し、エアコンやオーディオ、テレインレスポンスなどの機能が、統合的に制御されるようになった。同時に、センターコンソール上のスイッチ類は大幅に削減され、スッキリしたデザインを獲得した。むしろ、少し寂しく見えるほど。

従来まで、実際に回せるエアコン用ノブなどが一体になった、サブのタッチモニターが存在したエリアはフラットに。小物入れと、スマートフォンのワイヤレス充電パッドへ置き換えられている。

1面のタッチモニターへ車載機能の操作系が集約されたことで、使い勝手に影響が出ていることは間違いない。それでも、システムのメニュー画面は知的にデザインされ、ショートカットキーも常時表示されるため、想像ほど頭を悩ませる必要はない。

1度タップするだけで、エアコンとナビ、オーディオなどのインターフェースへ切り替えられる。ランドローバーによれば、殆どの操作は2回タップすればまかなえるという。

とはいえ、実在するボタンへ手を伸ばすより、視線の移動時間が増えることは明らか。従来よりグラフィックが高精細になったとしても、同じタッチモニターへ何度も触れるため、指紋も残りやすい。

ライバルを凌駕するエアサスの乗り心地

予算を割けられる高級車では、必要以上にモニターへ集約しない方が賢明だと筆者は思う。豪華な素材で成形された、触感に優れるスイッチ類を扱うことは、上級さを感じる機会になり得る。デジタルとアナログを融合した、技術的な高度さも伝わるだろう。

平滑になったセンターコンソールの中央には、操作感の軽いシフトセレクターが1本突き出ている。内装を見渡すと、試乗車のD200 ダイナミックSE グレードの場合、素材の質感に良し悪しが混ざっている。仕上げが若干安っぽく感じられる部分も散見された。

実際に一般道を走らせれば、インテリアの細かな部分を忘れるほど上質で安定している。直列6気筒エンジンかプラグイン・ハイブリッドを選ぶと、従来どおりアダプティブダンパーと車高調整可能なエアサスペンションが、英国仕様には標準でついてくる。

ダイナミックHSE グレードなら、直列4気筒エンジンでも標準。2225ポンド(約40万円)のオプション、ダイナミックハンドリング・パッケージを追加すれば、試乗車のように4気筒ディーゼルのD200でも追加は可能だ。

適度なサイズのアルミホイールと組み合わせることで、乗り心地はライバルを凌駕する。ぜひ選びたいオプションだといえる。

印象的なまでにラグジュアリーな走り

ドライビング体験は、印象的なまでにラグジュアリー。コンフォート・モードへ切り替えると、エアサスペンションは小さなノイズを聞かせつつ、穏やかに車高を持ち上げる。快適で余裕のある走りに身を委ねられる。

ダイナミック・モードを選択すれば、操縦性重視へシフト。ステアリングホイールの重み付けが増し、反応はタイトに変化する。しっかりドライバーの気持ちへ応えてくれるが、基本は穏やか。乗り心地は、終始しなやかで心地いい。

最新のレンジローバーやレンジローバー・スポーツのように、圧倒的な外界との隔離性までは備わらない。とはいえ至って上質。長距離移動を快適にこなせ、運転も楽しめるSUVに仕上がっている。

英国のエントリーユニットといえる、4気筒ディーゼルターボも好ましい。最高出力203ps、最大トルク43.7kg-mと数字は控えめでも、レスポンスに優れたくましい。

車重が1928kgもあるため、急な登り坂などでは一生懸命働く必要は出てくる。若干息苦しそうなノイズを響かせるものの、雰囲気を濁らせるほどではない。焦らずゆったりと運転すれば、レンジローバーらしからぬ17.0km/L以上の燃費を得られる。

ヴェラールは、レンジローバーを名乗るのに相応しい、高級SUVとして不足ない強みを備える。控えめなフェイスリフトを経ても、ライバルよりハンサムで、走りがダイナミックな高級SUVだという評価に、変わりはないといえるだろう。

ランドローバー・レンジローバー・ヴェラール D200 ダイナミックSE(英国仕様)のスペック

英国価格:5万8545ポンド(約1059万円)
全長:4797mm
全幅:1950mm
全高:1683mm
最高速度:233km/h
0-100km/h加速:7.8秒
燃費:15.2km/L
CO2排出量:173g/km
車両重量:1928kg
パワートレイン:直列4気筒1997ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:軽油
最高出力:203ps/3750-4000rpm
最大トルク:43.7kg-m/1750-2500rpm
ギアボックス:8速オートマティック(四輪駆動)

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みんなのコメント

1件
  • 豪華さはレンジやレンスポ、無骨さならディスコ

    イヴォークやらヴェラールは華奢なだけに見える
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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