暖冬の影響で開催中止の可能性も報じられた2020年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンについて、FIAによる視察と関係各所による協議の結果、予定どおり4日間の日程で開催されることが決まった。
シリーズ唯一のフルスノーイベントとして行われるラリー・スウェーデンは、開催地のスウェーデンと隣国ノルウェーが暖冬に見舞われている影響で雪不足が深刻化。WRC開催に適したコンディションを維持できるか不透明だとして、WRCプロモーターと地元オーガナイザーが協議を重ねていた。
WRC:スウェーデンが深刻な雪不足に直面。プロモーターらは第2戦開催について協議重ねる
2月4日にはプロモーターとオーガナイザーに、シリーズに参戦するマニュファクチャラーも加えた協議が行われるとともに、FIAによる現地視察も実施されて開催可否について協議が持たれた。
FIAによる視察はチャンピオン経験者であるマーカス・グロンホルムのコドライバーで、現在はFIAスポーティングデリゲートを務めるティモ・ラウティアイネンが担当し、スウェーデンとノルウェーのコースをチェックした。
そしてラウティアイネンのフィードバックと、各チーム、WRCプロモーター、オーガナイザーによる話し合いの結果、大会は予定どおり2月13~16日に4日間の日程で行われることで合意に至った。
ただし、アイテナリー(走行スケジュール)は見直される。当初は全19ステージ合計で301.26kmの競技区間が設けられていたが、近日発表の最新アイテナリーでは競技区間は180km程度まで短縮されるという。チャンピオンシップポイントについてはフルポイントが与えられる。
「予定どおりラリー・スウェーデンを開催できることが確定し、本当に喜んでいる」と語るのはラリー・スウェーデンCEOのグレン・オルソン。
「この数日間、大会を予定どおりに開催するために多くのひとたちが懸命に作業を続けてきた。これで現地を訪れるファンやテレビを通じて観戦する多くの人たちに、WRCのなかでもっともスペクタクルなショーをお届けできる」
「現地を訪れるファンには、予定どおり森の奥にある観戦エリアでラリーを楽しんでもらいたい。残念ながら現地に足を運べないという方々にはテレビ中継や(公式映像配信サービスの)WRC+などで週末を楽しんでほしい」
2020年のWRC第2戦スウェーデンは、現地木曜日の2月13日夜にスウェーデン・カールスタッドでセレモニアルスタートとオープニングステージが行われる見込みだ。
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