ピレリ創業150周年の特別カラー
第90回モンテカルロ・ラリーでは、タイヤメーカーのピレリの創業150周年を記念して、「キメラ・エボ37」が同社をイメージした特別なカラーリングで登場した。
【画像】キメラ・エボ37【現代版ランチア037を写真でじっくり見る】 全78枚
1983年にウォルター・ロールの手によってモンテカルロ・ラリーで優勝したランチア037へのオマージュとして、エボ37はピレリのモータースポーツ責任者であるマリオ・イソラと2003年の世界ラリーチャンピオンであるペター・ソルベルグによってドライブされた。
車両を開発したキメラ・アウトモビリは、「新型エボ37は、ラリーとモータースポーツの歴史において最も愛され、賞賛されたレーシングカーの1つである037の伝説を、同じ道で蘇らせます」と語っている。
3日間のモンテカルロ・ラリー期間中、エボ37は市内のカジノ広場に展示される予定。キメラが自らデザインした特別なカラーリングは、赤、白、黒のペイントとピレリ、キメラのロゴが組み合わされている。
蘇った伝説のラリーカー
2021年5月に公開されたエボ37は、ランチア037を現代的に改良したモデルで、最高出力505psと最大トルク51kg-mを発生するターボチャージャー付き4気筒エンジンを搭載。最高速度は約305km/h、0-100km/h加速は約3.0秒となる。
ランチア・ベータ・モンテカルロのセンターシャシー部をベースに、フロントとリアに新しいチューブラーフレームを追加している。
オーリンズ製アジャスタブルショック、ブレンボ製ブレーキ、ピレリ製スポーツタイヤが装着され、37台のみ製造され、価格は48万ユーロ(約6190万円)から。
モンテカルロで優勝経験のあるラリードライバーのルカ・ベッティは次のように語っている。
「037の誕生から40年、モータースポーツの最も美しい歴史が描かれ、我々のすべての仕事にインスピレーションを与えてきたこの道に、キメラ・エボ37を持ち込めることを本当に誇りに思います」
「ピレリと共にこれを実現し、そしてこの類まれなイタリアンブランドの150年の活動を祝うことができるのは非常に光栄であり、同社を世界で最も優れたイタリア企業の1つにしている人々に感謝しています」
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