ヤマハはMotoGPでの苦戦が続いているものの、ファビオ・クアルタラロはそのメンタリティの変化に希望を見出しているようだ。
2024年は、2021年のMotoGP王者であるクアルタラロを持ってしても、表彰台ゼロに終わったヤマハ。再び上位に返り咲き、勝利に挑戦するために、ヨーロッパのライバルのようなアグレッシブなアプローチを徐々に採用している。
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MotoGPのコンセッション(優遇措置)システムの一環として、ヤマハはテスト面で大きな自由を与えられており、新しいパーツを続々とコースに持ち込み、クアルタラロとアレックス・リンスのマシンに装着した。アップグレードに関して保守的だった昔なら、このようなことは不可能だっただろう。
クアルタラロが、ヤマハの変化を称賛したのはそのためだ。
「もちろん(マシンが)もう少し速くなることを期待していたよ。でもシーズン序盤は、マシンの改良以上に、僕らにとって本当に重要だったのは、仕事のやり方を変えたことだった」
「またコンセッションも助けになった。(テストでは)ひとつのエンジンが機能すれば、次のレースですぐに使えるようになったんだ」
「フルテストを待つ必要がないし、安全基準のチェックを待つ必要もない。エンジンが動けば、それを載せる。前半はそんな感じだった」
「そしてシーズン後半はいくつかのエリア、特に電子制御で大きな進歩を遂げることができた」
今季、ヤマハはコンストラクターズランキングで首位のドゥカティから600ポイント近く離されたものの、クアルタラロは2026年末までの新契約にサイン。ヤマハへの信頼を示した。
クアルタラロは、ヤマハの新しいフィロソフィーが維持されることを期待しており、それが新契約にサインする上で重要な要求のひとつだったと語った。
「少なくとも、僕がここにいる間はそのままであってほしい」とクアルタラロは付け加えた。
「もしそうじゃないなら、僕はついていけない。今年変わったばかりだからね。小さな一歩を踏み出せたと思うから、次の数年ついていくことにしたんだ」
クアルタラロは今シーズン、ヤマハから最大限のペースを引き出したと高く評価されている。ベストリザルトはスプリントでの5位2回だが、シーズン終盤のガス欠などのトラブルがなければ、もう少し良い結果を残せていただろう。スペインGPのスプリントでは、3番手でフィニッシュしながらもタイヤ内圧の違反でペナルティを受けたのも響いた。
チームメイトのリンスは今季がヤマハ移籍初年度であり、負傷で欠場もあるなどクアルタラロとの比較は難しいが、2025年は新たにプラマックがサテライトチームに加わり、ヤマハとファクトリー契約を結んだジャック・ミラーとミゲル・オリベイラからのデータ収集にも期待できるようになる。
クアルタラロは来季は4台分のデータが集まることもあり、小さな改善でもトップ5入りを狙うには十分だと感じているようだ。
「もちろん、チームメイトとの比較は必要だ。というのも、ランキングにはヤマハが1台しかないからね」
「来年は他に3台のヤマハ、そしてファクトリーライダーがいることで、より多くの情報やデータを得ることができる」
「今年は僕らにとってかなりタフな一年だった。それは僕たちにとって必要なことなんだ。また多くのモノが足らないから優勝とまでは言わないけど、少なくともトップ5を争うにはいくつかのエリアが足りていない」
「僕たちは一歩一歩、それを達成しつつあると思う」
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倒産するKTMじゃなくて良かった やっぱり大企業ってとこかな?