Citroen C5 X
シトロエン C5 X
1000kg以下の車体にV12を搭載! オリジナルスーパースポーツ「GTOエンジニアリング スクアーロ」デビュー
シトロエン流の独創的フラッグシップ
シトロエンは2021年4月に、新しいフラッグシップモデルとなる「C5 X」を発表した。サルーンとステーションワゴン、そしてSUVの要素を併せ持つユニークなモデルで、原動力にはガソリンエンジンもしくはプラグインハイブリッドを用意。まずは2021年後半より、欧州で販売をスタートするという。
シトロエンが投入する「C5 X」は、全長4805mm、全幅1865mm、全高1485mm、ホイールベースが2785mmと、いわゆるDセグメントに属する新型車。プラットフォームはDSの旗艦車などにも使用されている、最新のEMP2(エフィシェント・モジュラー・プラットフォーム2)をベースとしている。
サルーンとワゴン、SUVの“美点”をブレンド
伸びやかなフロントフードからファストバックまで続く流麗なラインは「サルーンらしいエレガンス」、545~1640リットルという大容量を誇る荷室は「ステーションワゴンの利便性」、そして余裕のあるグラウンドクリアランスと高めの着座位置は「SUVならではの機動性」と、3つの魅力を集約した独創的なコンセプトが最大の特徴。他に類を見ないこのスタイルを、シトロエンは“野心的なラージ・ツーリング・ビークル”と称している。
シトロエンCEOのヴァンサン・コベは、C5 Xは「まさに、世界を旅したいと願うお客様に満足いただくための真のツール」である、と語る。
ホテルのベッドみたいに快適なシート
シトロエンといえば、リビングルームのように居心地の良いキャビンづくりと、魔法の絨毯と呼ばれるしなやかな乗り心地に並々ならぬこだわりを注いできた。最新型のC5 Xではその美点もさらに深化させている模様。
高密度フォームを用いた、たっぷりした厚みの「アドバンスド・コンフォート・シート」は、まるでホテルのベッドのように乗員の身体を優しくホールド。無理なく乗員の姿勢を保持する快適なシートづくりはシトロエンの特技のひとつである。
室内、荷室ともに広々としたスペースを確保
グラスエリアは360度すべて広大で、室内は明るく広々とした印象。リヤシート空間も、左右・天地方向ともにたっぷりとしたスペースが与えられている。シトロエンはこのキャビンを「ラウンジのよう」と表現する。
さらに広大なのは荷室で、通常時545リットル、リヤシート可倒時1640リットルと、メルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズのツーリングを大幅に上回り、GLCやX3同等のスペースを確保する。
さらに進化を遂げる“魔法の絨毯”
足まわりには「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」と呼ばれるダンパーシステムを採用。かつて“魔法の絨毯”と呼ばれたハイドロニューマチックの現代的解釈といえる機構で、その実力はC5 エアクロスですでに証明されている。
コンベンショナルなメカニカルサスペンションながら、ダンパー内にもうひとつのセカンダリーダンパーを搭載。大きくストロークした場合に反発力を生むバンプラバーを最小化し、その代わりにセカンダリーダンパーで高い入力を減衰する仕組みを採った。
なお、プラグインハイブリッドモデルには、これにアクティブサスペンションを組み合わせた最新のアシを搭載する模様である。
あの名車が現代に蘇ったら
また、最新モデルらしくAR(拡張現実)を活用した大型のヘッドアップディスプレイや、高度な音声認識機能といったハイテク装備も用意。自動運転レベル2相当の先進安全運転支援機能も搭載する。
他の何にも似ていない独創的で洗練されたスタイルと、広々快適なキャビン空間、そして魔法の絨毯の乗り心地。C5 Xはその要素を全て備えたシトロエンならではのフラッグシップだ。もしもいま、かつての名車CXを作るとしたら、こんなクルマになるかもしれない。
日本への導入については現時点では未定となっているが、クルマ好きにっては実に上陸が待ち遠しい1台である。
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