バイクのホイールにも種類がある!どんな種類があるの?
カウル付きのバイクからカウルを外すだけでも印象がガラリと変わりますが、タイヤを支える「ホイール」のデザインを変更することでも、バイクの見た目の印象を大きく変えることができます。
【画像】バイクに装備されているホイールの種類を画像で見る(10枚)
そのためホイールの変更は、昔から人気のカスタムのひとつです。また見た目のイメージを大きく変更できるという点以外にも、形状によって機能も変わります。ではバイクのホイールにはどのような種類があり、どのような特徴をもつものが存在するのでしょうか。
バイクのホイールは主に「スポークホイール」と「キャストホイール」の2種類に分けられます。
まずスポークホイールは、複数のワイヤーを張り巡らせた形をしたホイールです。正式には「ワイヤースポークホイール」と呼びますが、略してスポークホイールやワイヤーホイールなどと呼ばれることもあります。
レトロな印象を受ける人も多いスポークホイールですが、ワイヤーが路面からの衝撃を吸収してくれるため、しなやかな乗り心地を楽しむことができます。
そしてスポークホイールとタイヤの間には、「チューブ」と呼ばれる浮き輪のようなパーツが入っています。これにより、自転車のタイヤホイールと似た構造をしていることもスポークホイールの特徴。そのため、タイヤがパンクしたとしてもチューブの補修や交換をおこなえば、タイヤが再利用できる場合もあります。
もしタイヤの交換が必要となった場合でも、スポークホイール用のタイヤ自体が安く販売されていることが多く、タイヤの交換に大きな修理代がかかりづらいというメリットを持っています。
自身でメンテナンスができる場合ではあるものの、出先でのパンク修理が可能なので、しなやかさが必要でパンクする確率の高い不整地を走行するオフロードバイクでは、スポークホイールは今でも主流です。
しかし、スポークホイールはしなやかすぎるが故に、ホイール自体のバランスが崩れやすくハンドルが振れやすくなるため定期的メンテナンスが必要というデメリットもあります。
またホイール自体に隙間が多いことから、ホイールの中に雨などの水が入りやすく内側がさびやすいです。さびが原因でチューブ交換が必要となるケースもあるので、定期メンテナンスを怠らないようにしましょう。
そしてキャストホイールは、「鋳造」と呼ばれる製法で作られたホイールのこと。鋳造を「キャスティング」と呼ぶ場合もあることから、キャストホイールと呼ばれています。
鋳造は溶かした金属を型に流し込み、その後金属を冷やし固めて形成する方法。鋳造で作られたキャストホイールは軽量かつ頑丈で、デザインも豊富で自由度が高いのがキャストホイールの特徴です。
その丈夫さから以前はスポーツバイクに採用されていることが多かったものの、製造の手軽さや強度などの安全性や利便性により、近年販売されている多くのバイクには、キャストホイールが採用されています。
しかし、デザイン性が高く性能も優れているキャストホイールにも、デメリットはあります。
たとえば万が一事故などでホイールが曲がったり割れたりした場合、わずかな曲がりであれば修正可能なスポークホイールとは異なり、丸ごと交換が必要になります。また、交換費用もスポークホイールに比べかなり高額になる可能性が高いです。
ちなみに、鍛造により作られた「フォージドホイール」というホイールも存在します。
鍛造とは、刀鍛冶のように金属を叩いて成型する製法のこと。鋳造は鍛造と製法が異なりますが、フォージドなどの刻印などがなければ、どちらも見た目はほぼ同じで区別することが難しいです。そのため、形やデザインを総じて、鍛造も鋳造もキャストホイールと呼ばれる傾向にあります。
※ ※ ※
このように、スポークホイールとキャストホイールは、維持費や剛性といった点で対極の性質を持っていることがわかります。
しかし近年では、レトロなテイストが好みである人向けに、見た目はスポークホイールだが中身はチューブ不要でタイヤ装着が可能である「チューブレススポークホイール」というものや、チューブレス化をさせるアイテムなども存在します。
それだけでなく、純正キャストホイールから色や形を変えたカスタムホイールも多く販売されているため、どのようなパーツがあるかを調べてみるだけでも楽しめるかもしれません。
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みんなのコメント
カイガイではバイクはバイシクルの事言うアルよ。