1月29~30日にフロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権2022年第1戦デイトナ24時間レースにおいて、GTDプロクラスの4位でフィニッシュしたバッサー・サリバン14号車レクサスRC F GT3のジャック・ホークスワースは、新たなクラスでのシーズンのスタートが「本当に勇気づけられるものだった」と語っている。
ホークスワースと、同じくレクサスのファクトリードライバーであるベン・バーニコートは、NTTインディカー・シリーズに参戦するカイル・カークウッドと3人で14号車レクサスを駆り、GT3車両によって争われる新カテゴリーへのデビューを迎えた。
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レースの最後のリスタート、ホークスワースはリシ・コンペティツィオーネ62号車フェラーリ488 GT3 Evoをドライブするアレッサンドロ・ピエール・グイディと表彰台を争う格好となったが、最終的には4位に落ち着いた。
「良いレースだったし、僕らは満足しているよ」とホークスワースはレース後に語っている。
「参戦台数が多く興味深いレースだったし、過去数年に比べると脱落するクルマの数もとても多かった。戦略は少し違うものになったけど、全体的には満足している」
14号車レクサスの唯一の後退要因は、ウェーブ・バイ(イエロー時に各クラス内のラップダウン車両が周回を回復できる)において不適切な手順があったとして科された3分30秒のペナルティだった。これにより、バーニコートは一時1ラップダウンのクラス7番手となる場面があった。
しかし、その1時間後のイエローの際にウェーブ・バイができたおかげで、チームがラップを取り戻すのには「それほど時間は掛からなかった」とホークスワースは言う。
「最後にはクルマはかなりボロボロで、僕らはブレーキと、フロアが脱落するという部分で苦労した。それを除けば、正直に言ってスムーズなレースだった」
「チームのピット作業は良かったし、戦略も良かった。カイルとベンはいい仕事をしたし、いいレースだった」
デイトナで2位に入ったリシ・コンペティツィオーネ、そして最終ラップまで続いたトップ争いの結果、接触・スピンし3位となったKCMGは、いずれもフルシーズン参戦を予定していないため、ホークスワースとバーニコートは事実上、GTDプロのタイトル争いで2位につけていることになる。
「それには、本当に勇気づけられる」とホークスワースは言う。
「とりわけ(GTDクラスから参戦した)昨年のこのレースでは、僕らはフィニッシュできなかったからね」
「とても多くのクルマがひしめき合う場合、通常のレースよりもはるかに多くのポイントを失う。このレースは、チャンピオンシップにおいてとても大きな存在だ」
「だから、そこそこの結果でこのレースを終えることは素晴らしい。もちろん表彰台を獲得できれば良かったが、4位には満足しているよ」
「このレースはこれまで、僕らにとって常に困難なものだった。耐久レースは、RC F GT3にとっての強みではない。だから、そこそこまともなリザルトで終えることができて嬉しい」
今季からレクサス陣営に加わったバーニコートは、次のように付け加えている。
「これは素晴らしい結果であり、表彰台に近づくことができた。僕らはトロフィーを手にすることを望んでいたけど、4位というのはシーズンのスタートとして素晴らしい」
「これで頼りになる点数も獲得できたし、シーズンを始めるのにはとてもいい。このチームでの僕の最初のレースで、チームにはきちんとフィットすることができた」
「最初にこういった結果が出せるのは素晴らしいし、これが何かいいことの始まりにもなったらいいね。今シーズンに向けて、確かな基礎を手にすることができた」
一方、ポルシェのファクトリードライバーであるマシュー・ジャミネ、フェリペ・ナッセとともにチームを組み、GTDプロクラスの初ウイナーとなったパフ・モータースポーツ9号車ポルシェ911 GT3 Rのマット・キャンベルは、1シーズンにわたって続くこのクラスの戦いを楽しみにしている、と語っている。
「IMSAでの取り組みに、非常に興奮している」とキャンベル。
「僕たちは何年にもわたってこのシリーズに参戦しているが、それらは耐久レースだけだったり、スポット参戦だったりした」
「ついにフルシーズン参戦できることは、パフ・モータースポーツにとってエキサイティングだ。しかもGTDプロという新たな時代だ。それもまた新鮮だ」
「僕らはここ数年、ともにマシンをドライブしてきた。IMSAは僕らのレーダーだ。(最終スティントで激闘を演じた)マシューが見せた“流儀”とともにシーズンをスタートでき、とても素晴らしい気分だ」
「僕らが、今季の残りのシーズンに向けて本当に興奮しているのは明白だ」
「シーズンは本当に厳しいものになると思う。このクラスでの競争と、そこに参戦するチームを見てほしい。このカテゴリーにとって、これはとてもいいことだと思うよ」
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