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いまや激減した「男らしさ」の証! 減った理由と背面タイヤが「ドンピシャ」だったクルマとは

掲載 更新 20
いまや激減した「男らしさ」の証! 減った理由と背面タイヤが「ドンピシャ」だったクルマとは

 SUVの流行により背面タイヤのクルマは激減

 車両のリヤゲートにスペアタイヤが付いているタイプのクルマを見る機会も少なくなった。現行モデルで背面タイヤが付いているのはスズキ・ジムニーとメルセデス・ベンツのGクラス、あとはジープ・ラングラーぐらいだろうか。あ、ランドローバーのディフェンダーもあったか。

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 1990年代に沸き起こった「RVブーム」の頃は星の数ほど(?)存在した背面タイヤ付きクルマが近頃少なくなった理由は、 ・「クロカン」というより「SUV」が主流になり、無骨な背面タイヤは似合わなくなった。 ・傾斜がキツいSUVのリヤゲートには背面タイヤが取り付けづらい。 ・というか都市型のSUVがほとんどであるため、そもそも必要性がなくなった。 ・多くのクルマがスペアタイヤではなく「パンク補修材」を搭載するようになった。 ・その他、後方衝突時の安全性なども疑問視されるようになった。 等々なわけだが、背面タイヤを付けて颯爽と走っているジムニーやGクラスなどを見かけると、単純に「……カッコいいなぁ」と思ってしまうものだ。アレは機能性うんぬんよりも「ファッションアイテム」として、かなり効くのである。

 で、今なお背面タイヤを採用してくれている現行5車種のことはいいとして、過去のモデルのなかから「背面タイヤがすっごく似合っていたクルマ!」と、「正直ビミョーだったクルマ」の数々をちょいと振り返ってみたい。

 なんの客観性もない超個人的な好みからいけば、トヨタ FJクルーザーが背面タイヤを背負っている姿こそが、東洋太平洋ナンバーワンである。タイヤ&ホイールを裸で背負っていてもカッコいいし、国内用の純正カバーが付いていても美しい。最高なのは、樹脂製の円形パネルに「FJ」という文字とトレッドパターンが型押しされているUSトヨタ純正タイヤカバーを付けることだろう。

 FJクルーザーの場合は「背面タイヤレスキット」というのもあって、後方視界を確保する意味で(背面タイヤが付いてるFJの後方視界はイマイチよろしくない)、それを取り付けるオーナーさんもいる。もちろん後方視界の重要性については理解しているつもりだが、背面タイヤのないFJクルーザーとは「クリープを入れないコーヒー」のようなものであるとも思うのだ……ってすみません、昭和のおじさんにしか通じない話をしてしまいました。

 使用することはなくてもとりあえずスペアタイヤは背負う

 そのほか背面タイヤが似合っていたクルマといえば、もちろんクロカン界の大スターだった三菱パジェロだろうか。

 これまたFJクルーザー同様、スペアタイヤを裸の状態で付けていても絵になるし、純正のカバーも当然カッコいい。ラリーアートのカバーならさらに最高だろう。なんならスヌーピーとかの絵が描かれている背面タイヤカバーだって、パジェロファミリーの場合は絵になっていた。

 つまり、実際にスペアタイヤを使う機会があるかどうかはさておき、「パジェロだったら使う機会もあるかもしれないな……」と思わせる三菱パジェロの”本格性”こそが、背面のアレをよりカッコよく感じさせる――ということなのだろう。

 現行モデルの話にはなるが、メルセデス・ベンツGクラスの背面タイヤも同様である。

 もちろんピカピカで高価な現行Gクラスで山中をガンガン走りまわり、「やべえっ! パンクしちまった!」ということでおもむろにキラキラの背面タイヤケースからスペアタイヤを取り出し、山中でジャッキアップしながらGクラスのタイヤ交換を行う人などほとんどいないだろう。

 だが、「もともとは軍用車だから、山中でパンクするような走りもするかもしれないよね、できるよね」という”幻想”が、Gクラスの背面タイヤの違和感をなくすだけでなく、美しさすら与えているのだ。同じメルセデス・ベンツのSUVでも、そういった幻想は特にないGLSに背面タイヤがもしも付いていたら、ただただ間抜けに見えるだけだろう。

 RVというよりもワゴン的なクルマも背負ってた

 そのほか、細かい理屈はともかく「単純に似合ってたなぁ、可愛かったなぁ」と思うのは日産ラシーンだろうか。

 上級グレードには付いていたラシーンの背面タイヤは、クルマのキャラから言ってたぶんほぼ使われることはなかったのだろうが、クルマのデザインには果てしなく似合っていた。ただしラシーンの場合、しゃれたテールゲートを全開にするには「まずスペアタイヤホルダーのロックを解除して……」みたいな面倒くさい手順を踏まねばならないのだが。

 まぁ背面タイヤが付いているクルマは「どれもカッコいい(または可愛い)」と言えるのではないかと思う。テリオスキッドやトヨタ ラッシュなどのちびっこ系も、背面タイヤがあることでグッと存在感とデザインの強度を増していたのだ。

 ただ……スバルのインプレッサ・グラベルEXだけは背面タイヤがあってもどうにもならないというか、むしろ背面タイヤがあることで「さらにワケがわからなくなった」と言えるのかもしれない。

 いや、グラベルEXもね、見る角度によってはけっこうカッコいいというか、悪くはないと思うのですよ。しかし、そのスイートスポット的な角度からちょっとでもズレると、なんだかよくわからないクルマにしか見えんのですわ。申し訳ないですけど。

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みんなのコメント

20件
  • 背面タイヤに男らしさを強調する!なんて描いてるのは、ちょいと異聞?
    狭くて車高の高い車でスペアタイヤを置く場所が見当たらなかっただけで、背面に設置すると交換する時に効率性が上がるという利点だけなのに。笑
  • イメージとスペース効率では有利だが、運動性能的には不利、外す時に腰をやる恐怖w

    そういえば、リアオーバーハングにスペアタイヤを積むと速くなるとか言ってたK沢とかいう自称ヒョウンカがいたなw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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