新世代のミニ EVは中国製造
ミニは、来年発売予定の新型EV「クーパー」のエクステリアデザインを初めて公開した。現行のクーパーS E(英国名:エレクトリック)の後継となる電動ハッチバックである。
【画像】ミニ・クーパーS E、待望の第2世代へ【新型クーパーと現行のクーパーS Eを写真で比較】 全34枚
ミニの親会社BMWと、中国の自動車メーカーである長城汽車による合弁会社スポットライト・オートモーティブが設計した新しい前輪駆動プラットフォームを採用し、中国で製造される予定だ。
また、ガソリンエンジン仕様も英オックスフォードで製造され、全く異なるプラットフォームを採用するが、デザインの方向性は同じである。
全長約3800mmと、サイズは現行モデルに近い。ワイドトレッド、ショートオーバーハング、ロングホイールベース、大径ホイールにより、無駄の少ない引き締まったスタンスとなり、シンプルなデザイン処理はミニマリズム(ひいてはサステナビリティ)へのコミットメントを示すものだ。
現行のクーパーS Eに見られるような、樹脂のフェンダークラッディング、クラムシェルボンネット、トリムアクセント、クロームのヘッドライトサラウンドは廃止され、ファッション性よりも機能性を重視した新鮮な外観に仕上がっている。
ミニのブランドCEOであるシュテファニー・ヴルスト氏は最近、AUTOCARの取材に応じ、ミニが「プレミアム」志向を抑えて生まれ変わった理由について、次のように語っている。
「ミニはとてもモダンでコンテンポラリーな製品だと思います。ビッグであるとかプレミアムであるとかではなく、ある種のライフスタイルです。物事をよりシンプルに捉え、自分の収入状況や社会におけるヒエラルキーについて神経質になることはない。どちらかというと、心の在り方に近いものです」
インテリアはまだ公開されていないが、親しみやすさとシンプルさを重視したものになるという。例えば、イグニッションキー式のスターターが採用されるなど、重要な操作系には物理的なスイッチやボタンが使用される。ミニのトレードマークである円形のセンターディスプレイは、インフォテインメント・スクリーンで埋められ、従来のメータークラスタはなく、重要なデータや情報がダッシュボード上に「ファンキー」な形で表示されるとのことだ。
EVの新型クーパーは2024年5月に発売される予定で、その約2か月後にガソリン車のクーパーが発売される予定である。
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