ドライブモードに合わせたインテリア演出
ミニは、1959年にアレック・イシゴニス氏が手掛けた初代モデルから着想を得て、シンプルでレトロフューチャーなインテリアデザインによってその原点に立ち返ろうとしている。
【画像】「ミニ」らしい新世代のミニ・クーパー【2024年発売予定の新型ミニ・クーパーを写真で見る】 全31枚
2024年に発売予定の新型クーパーEVのコックピットは、「これまで以上にミニらしい」と説明されており、内燃エンジン車のような排気音と8種類のドライブモードが搭載されるという。
新型クーパーEVでは、タッチおよび音声操作に最適化されたという第9世代オペレーティングシステム(OS)を使用し、「ミニ・エクスペリエンス」と呼ばれる機能を備える。これは、ディスプレイのカラーテーマ、走行特性、室内照明を任意のドライブモードと連動させるものである。
遊び心あるデザインレイアウト
その1つ、「バランス(Blance)」モードは、昼または夜の森林で聞こえてくる自然音をベースに室内環境を整え、小川のせせらぎ、コオロギの鳴き声、風のそよぎを特徴とする。
「ゴーカート(Go-kart)」モードでは、室内照明を黒と赤のカラーテーマで統一し、ヘッドアップディスプレイとスピードメーターの表示を切り替え、スロットルレスポンスを調整してダイナミックなドライビングを実現する。
一方、「タイムレス(Timeless)」モードでは、内燃エンジンのミニの排気音を模倣し、「ミニの未来的な解釈」、「時を超えた音響の旅」と表現されるサウンドに仕上げている。
「ビビッド(Vivid)」モードは、アンビエントライトの色が再生中の楽曲のアルバム・アートに自動同期し、反映されるというもの。その他、「トレイル(Trail)」、「コア(Core)」、「グリーン(Green)」などがあり、後者では室内照明を緑に変更し、スロットルレスポンス調整によって経済的なドライビングを実現する。
こうした新しいインテリアデザインの中心となるのは、円形の大型センタータッチスクリーンである。初代オースチン・セブン以来、すべてのミニに装備されてきたトレードマークのセンタースピードメーターをモデルにしている。
直径240mm(9.4インチ)で、ミニによると自動車としては初の円形OLEDディスプレイになるという。新しいグラフィックとモチーフを採用し、新世代のインフォテインメント・インターフェースを実装する。また、デジタルメータークラスターの代わりに、速度や進行方向などの重要な情報を表示するヘッドアップディスプレイが採用されている。
特徴的なLED照明パターンがダッシュボードに内蔵されているが、クライメートコントロール(空調)の操作用トグルスイッチが引き継がれるなど、従来モデルで慣れ親しんだ要素も見られる。
ギア選択はステアリングホイールの後ろにあるレバーで行うようになり、ステアリングホイール自体は小径化して「スポーティ」になったが、物理的な操作系もまだ残っている。低く設定されたセンターコンソールには、2つのカップホルダー、2つのUSB-C充電ポート、そしてゆったりとした収納スペースが備わる。
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BMWグループはみんなそうだな