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マツダSUV徹底分析『CXシリーズのベストバイはこれだ!』

掲載 更新 109
マツダSUV徹底分析『CXシリーズのベストバイはこれだ!』

新型車比較・ライバル車対決 [2023.07.23 UP]


マツダSUV徹底分析『CXシリーズのベストバイはこれだ!』

【改善対策情報】マツダ CX-3 バックカメラ映像に乱れ 約7万9000台が対象

今狙うならこいつで決まり!
今は世界的にSUVの人気が高く、マツダも6つのモデルを用意している。OEMを除いたマツダ車は国内向けでは全部で10モデル。半数以上がSUVなのだ。ここではその中からオススメしたくなる魅力のある車種をクローズアップ。お得なSUVを探しているならば、ぜひとも参考にして欲しい。

文:渡辺陽一郎


マツダSUV「ベストバイ」はこれだ

オススメ筆頭は
CX-5のディーゼルターボ
 まず機能や装備の割に価格が抑えられている、買い得度が高いベスト車はCX‐5だ。オススメは2.2ℓ直列4気筒ディーゼルターボを搭載しているXDプロアクティブになる。


 このディーゼルターボは実用回転域で、4.5ℓのガソリンエンジンに匹敵する駆動力を発揮するにもかかわらず燃費も優秀。2WDのWLTCモード燃費は17・4km/ℓだ。軽油の価格の安さも考えると、燃料代はハリアーハイブリッドを少し上まわる。高い動力性能と低燃費を両立させている。
 

さらにキャビン内装も相応に上質で居住空間も広い。身長170cmの大人4名が乗車した場合でも、後席の乗員の膝先は握りコブシ2つ分の余裕がある。荷室面積も十分に確保され、リヤゲートの角度を立て気味なので、背の高い荷物も積みやすい。ファミリーカーとして便利かつ快適に使える。


 価格もXDプロアクティブ(2WD)は326万1500円。オプションで渋滞時の疲労を軽減するクルージングトラフィックサポートなどのセットオプション(4万円)と、10.25インチのセンターディスプレイ(2万2000円/8インチは標準装着される)を加えても、その合計は約332万円に収まる。マツダ車はセットオプションが全般的に割安だから、中級グレードを選び、必要な装備をオプションで加える購入方法も成り立つ。


 ちなみにCX‐5・XDプロアクティブ(2WD)の価格は、2ℓエンジンを搭載するハリアーG(2WD)と比べても約20万円安い。さらに1クラス下のCX‐30の1・8ℓディーゼルターボを搭載するXDプロアクティブ(2WD)は295万3500円。そこに約31万円を加えると、CX‐5の同じグレードを購入できる。CX‐5はマツダ車同士で比べても圧倒的に割安なのだ。



上質な走りがリーズナブル
走り視点ならCX-60
 マツダらしいスポーティな運転感覚やデザインを好むユーザーにオススメしたいのが、マツダのSUVとしては最新型となるCX‐60だ。エンジンを縦向きに搭載したFR方式を採用したことで前後の重量配分のバランスが良い。操舵は前輪、駆動は後輪と役割を分担するから、アクセル操作によって操舵感が影響を受けにくい。従来のFFレイアウトのモデルよりも走りが上質だ。


 ただCX‐60で注意したいのはグレードの選び方だ。価格帯は300万円以下から600万円オーバーまで2倍以上に広がるため、キャビン内装の仕立ても質も大幅に異なる。上級グレードのインパネには、ソフトパッドやステッチ(縫い目)が多用されるが、Sパッケージ以下は硬質の樹脂部分が目立つ。その代わり価格も安い。


 2.5ℓガソリンエンジンを搭載する25S・Sパッケージ(2WD)の価格は299万2000円に収まるが、内装も装備もシンプルだ。購入時には後方の並走車両を知らせるブラインドスポットモニタリングなどを含んだセーフティパッケージ(9万9000円)、360度ビューモニターなどをセットにしたシースルービューパッケージ(9万3500円)、運転席の電動調節機能などが備わるドライビングポジションサポートパッケージ(8万2500円)を加えたいから、総額では約327万円になる。CX‐60とCX‐5の装備を同等にして比べると、前者が25万円ほど高い。


 そこでCX‐60の魅力を満喫できて、なおかつ価格の割安なベストグレードを選ぶとなると、直列6気筒の3.3ℓディーゼルターボを搭載するXD・Lパッケージ(2WD)になる。動力性能に余裕があり、内装は相応に上質で装備も充実している。価格は400万4000円と少し上がってしまうが、それでもハリアーハイブリッドG(411万9000円)を意識して割安に抑えた設定だ。ハリアーは上級SUVの中ではトップクラスの人気を持っており、CX‐60やCX‐5はハリアーを強く意識している。


 ちなみにCX‐60の4WD車は、高速走行を意識して足回りが2WD車よりも硬めの設定。ここはドライバーの好みのあるので、運転感覚や乗り心地の違いは確認してから選ぶのがいいだろう。



モデル末期と侮れない!!
コスパ視点ならCX-3
 3車種目としてオススメしたいのがコンパクトSUVのCX‐3。最初は1.5ℓディーゼルターボ車のみで少々割高な設定だったが、2017年に2ℓガソリン車、2020年に1.5ℓのガソリン車が加わったことでスタート価格が大きく引き下がった。さらにデビューしたのは2015年と、すでに8年も経過していることもあって、最近のモデルと比べると価格の割安さが際立っている。


 現行型のCX‐3の価格を見ると、1.5ℓガソリン車と1.8ℓディーゼルターボ車で同じグレード同士で比べると、ガソリンが約48万円安い。同じような条件でCX‐5でを比べた場合だと、2.5ℓのガソリン車と2.2ℓのディーゼルターボ車の価格差は約32万円だから、CX‐3はガソリン車を明らかに安く設定している。


 CX‐3の買い得グレードは15Sツーリング(2WD)で、価格は206万8000円。そこに各種の安全装備を含んだセーフティパッケージ(7万1500円)を加えて、約214万円とする買い方をオススメしたい。ちなみにヤリスクロスの1.5ℓガソリン車のZ(2WD)は223万2000円、CX‐3の15Sツーリングは、装備を充実させて価格を安く抑えていることが良く分かる。


マツダCXシリーズ 6モデル

CX-5

●価格:276万6500~417万100円
■主要諸元(XD フィールドジャーニー 4WD)
●全長×全幅×全高(mm):4575×1845×1690 ●ホイールベース(mm):2700 ●車両重量(kg):1690 ●パワーユニット:2188cc直4DOHCディーゼルターボ(200PS/45.9kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●WLTCモード総合燃費:16.6km/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)マルチリンク式(R) ●タイヤ:225/65R17


ディーゼルターボを含めた多彩なラインナップも売りのひとつ。デビュー以来、商品改良も積極的で現行モデルはオンロードのみならず悪路走破性にもテコ入れが図られている。

グレードによる内装加飾の質感の差は大きめ。現行モデルにはアウトドアテイストを盛り込んだフィールドジャーニーも用意されている。キャビンの広さと使い勝手もミドルSUVとして満足できる。

CX-60

●価格:299万2000~626万4500円
■主要諸元(XD Lパッケージ 2WD)
●全長×全幅×全高(mm):4740×1890×1685 ●ホイールベース(mm):2870 ●車両重量(kg):1810 ●パワーユニット:3283cc直6DOHCディーゼルターボ(231PS/51.0kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●WLTCモード総合燃費:19.8km/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ベンチレーテッドディスク(R) ●サスペンション:ダブルウィッシュボーン式(F)マルチリンク式(R) ●タイヤ:235/50R20


現行CXシリーズの中で唯一となるFRプラットフォームを採用。PHEVやマイルドハイブリッドなども用意されるなど、走りも1ランク上を志向していることが特徴。

キャビンまわりもベーシック仕様とプレミアム仕様の違いは歴然。ナッパレザーシートなどで豪華な内装に仕立てられた最上級グレード(プレミアムモダン)の価格は500万円を超えてくる。

CX-3

●価格:192万5000~328万9000円
■主要諸元(15S ツーリング 2WD)
●全長×全幅×全高(mm):4275×1765×1550 ●ホイールベース(mm):2570 ●車両重量(kg):1210 ●パワーユニット:1496cc直4DOHC(111PS/14.7kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●WLTCモード総合燃費:17.0km/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)トーションビーム式(R) ●タイヤ:215/60R16


設計年次は古めだが、積極的な年次改良もあってくまだまだ実力は一線級。手狭なキャビンが弱点だが、最安で200万円を切るこなれた価格のガソリン車はコスパに優れており検討する価値大だ。

CX-30

●価格:245万8500~391万5980円
■主要諸元(XD プロアクティブ 2WD)
●全長×全幅×全高(mm):4395×1795×1540 ●ホイールベース(mm):2655 ●車両重量(kg):1460 ●パワーユニット:1756cc直4DOHCディーゼルターボ(130PS/27.5kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●WLTCモード総合燃費:19.5km/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)トーションビーム式(R) ●タイヤ:215/65R16


カテゴリー的にはコンパクトSUVだが、居住性と走りのバランスの良さはマツダSUVの中ではトップ級。スカイアクティブX搭載車の価格はかなり強気の設定だが、ガソリン/ディーゼルモデルは価格面でも魅力大だ。

MX-30

●価格:264万~501万6000円
■主要諸元(標準仕様 2WD)
●全長×全幅×全高(mm):4395×1795×1550 ●ホイールベース(mm):2655 ●車両重量(kg):1460 ●パワーユニット:1997cc直4DOHC(156PS/20.3kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●WLTCモード総合燃費:15.6km/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)トーションビーム式(R) ●タイヤ:215/55R18


観音開きのフリースタイルドアの採用や自然の風合いにこだわった内装加飾など、個性派揃いのマツダSUVの中でも際立つ存在感を持つ。2ℓガソリン車のほか、BEV仕様も用意。近々ロータリーエクステンダー搭載車もデビューする。

CX-8

●価格:299万4200~505万8900円
■主要諸元(XD スマートエディション 2WD・6人乗り)
●全長×全幅×全高(mm):4925×1845×1730 ●ホイールベース(mm):2930 ●車両重量(kg):1810 ●パワーユニット:2188cc直4DOHCディーゼルターボ(200PS/45.9kg・m) ●トランスミッション:6速AT ●WLTCモード総合燃費:15.8km/ℓ ●ブレーキ:ベンチレーテッドディスク(F)/ディスク(R) ●サスペンション:マクファーソンストラット式(F)マルチリンク式(R) ●タイヤ:225/65R17


CX-5をベースにキャビンを延長したロングストレッチバージョン。3列シートを備えることで7名/8名乗車にも対応。マツダから消滅してしまったミニバンの需要をカバーする役割も担っている。車格的にもCX-60より上になる。

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みんなのコメント

109件
  • マツダのディーゼルエンジンは煤にまつわるトラブルが多くて鬼門になっているからガソリンエンジンの方が無難だよ。
  • >文:渡辺陽一郎
    開いて損した
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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