レッドブル育成ツォロフがFIA F2昇格。今季FIA F3ランキング2位が2026年カンポスのシートを掴む

　カンポス・レーシングは9月16日、2026年FIA F2においてレッドブルの育成プログラムの一員であるニコラ・ツォロフを起用すると発表した。現在18歳のツォロフはブルガリア出身、2025年はカンポス・レーシングからFIA F3に参戦し、ランキング2位となったドライバーだ。

　レーシングカートキャリアを経て、2022年にカンポス・レーシングから参戦したスペインF4でシングルシーターデビューを飾ったツォロフ。スペインF4で21レース中13勝、そのうち8レースは連勝という成績でチャンピオンに輝くと、2023年は冬季のフォーミュラ・リージョナル・ミドル・イースト（FRMEC）を経てFIA F3にステップアップした。

　ただ、ARTグランプリから参戦したFIA F3初年度は入賞2回のランキング22位に沈む。2024年も引き続きARTグランプリから参戦し3勝をかざるとランキング11位に。そして2025年はカンポス・レーシングに移籍し2勝、さらに優勝除く4回の表彰台獲得と前年よりも安定した成績を残し、ラファエル・カマラ（トライデント／フェラーリ育成）に次ぐFIA F3ランキング2位となった。

　なお、ツォロフはアルピーヌ・アフィリエイトを経て2024年シーズンまでアルピーヌ・アカデミーと契約。2025年シーズンより、レッドブルの若手ドライバー育成プログラム『レッドブル・ジュニアチーム』に加わっている。

「キャリアの次のステップとして、再びカンポス・レーシングとタッグを組んで、FIA F2へ昇格できることを大変嬉しく思う」と、ツォロフ。

「僕たちはともにスペインF4とFIA F3で懸命に努力し成功を収めてきた。この実績が来季への大きな自信となっている。これは夢へのさらなる一歩であり、これまで以上に強く結果を出すために全力で挑む」

　そして、チーム代表のエイドリアン・カンポスJr.は「ニコラとさらに1年ともに働けることを大変誇りに思う。彼はカンポス・レーシングでシングルシーターの第一歩を踏み出した、まさに我々の家族の一員だ」と、コメント。

「我々と戦った2シーズンで、彼はチャンピオンとランキング2位を経験し、その卓越した才能を明確に証明した。FIA F2マシンは当然ながら別次元となるが、若い年齢にもかかわらず彼は豊富なシングルシーター経験を持ち、成熟した姿勢を見せている。FIA F2でも確実に存在感を示すと確信している」

　今季カンポス・レーシングはFIA F2に、ジョセップ・マリア・マルティとアービッド・リンドブラッドというレッドブル育成コンビで参戦し、現時点でチームランキング3位につけている。ツォロフの加入発表により、マルティかリンドブラッドのどちらかがカンポス・レーシングのFIA F2シートを離れることが確実となった。

[オートスポーツweb 2025年09月16日]

Comments

[jhb********]

リンドブラッド昇格決定ですね。