高い訴求力を備える8代目パサート
登場から10年近くが経過する、8代目のB8型フォルクスワーゲン・パサート・ヴァリアント。運転しやすく、長距離も快適で、洗練されたインテリアを備えるステーションワゴンをお探しなら、今でも訴求力は高いままだ。
【画像】登場から不変の訴求力 フォルクスワーゲン・パサート・ヴァリアント 8代目ゴルフも 全111枚
欧州での発売は2014年だが、見た目はモダンでスタイリッシュ。一方、登場からある程度の年数が経っているため、中古車市場では思わず惹きつけられそうな価格で販売されている。
ガソリンエンジンの8代目パサートは、すべて4気筒。TSIと呼ばれている。英国仕様の場合、当初は1.4Lターボが125psか150ps、1.8Lターボが180psという設定。2.0Lターボでは、189psか221ps、271psの3種類から選択できた。
現行モデルらしく、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)もラインナップする。こちらは1.4Lガソリンターボに駆動用モーターが組み合わされ、システム総合での最高出力は218ps。フォルクスワーゲンはGTEと呼んでいる。
電気の力だけで走れる距離は、フェイスリフト前なら最長48km。2020年施されたフェイスリフト後では64kmに伸びた。日本仕様では2022年が境目となる。それと前後し、1.4Lユニットは1.5Lへ置き換えられてもいる。
英国の場合、支持を集めたのはディーゼル・ターボエンジン。これも4気筒のみの設定で、1.6Lが119ps、2.0Lでは150psか189psを発揮する。244psの2.0Lツインターボ版も存在した。
2020年、ディーゼルの1.6Lターボと2.0Lツインターボが終了。2.0Lターボ版に、121ps仕様が追加されている。
充実の装備に優れた実用性
英国仕様のパサートで当初選べたトリムグレードは、SとSE、SE ビジネス、GT、Rラインという5種類。装備は充実しており、エントリーグレードのSでも熱線内臓のミラーや前後のパワーウインドウなど、必要そうなものは一通り付いてくる。
一般的に選ばれたのはSE以上。オートワイパーにオートライト、前後のパーキングセンサー、ナビゲーション・システムなどが装備されている。GTにはオートエアコンとシートヒーター、アダプティブ・サスペンションなどが追加される。
見た目がスポーティに仕立てられるのが、トップグレードのRライン。装備もさらに充実する。
フェイスリフトに合わせて、トリムグレードも更新されている。英国では2020年からSEナビ、SEL、Rラインという3段階になった。エントリーグレードでも、8.0インチのインフォテインメント用タッチモニターが装備され、音声認識機能を実装する。
SELにはルーフレールとプライバシーガラス、シートヒーターを装備。Rラインではキーレスエントリー・システムなどが追加された。
フェイスリフトの前後に関わらず、パサートのゆとりある車内空間が生む実用性は変わらない。荷室容量はトノカバー下で650Lもあり、リアシートには身長が180cmを超えるような大人でも快適に座れるはず。
フェイスリフト後は高級感も向上
フォルクスワーゲンらしく、パサートのインテリアは高品質で上質。内装パネルの多くにはソフトタッチ加工が施され、スイッチ類のタッチはソリッドで好印象。フェイスリフト後のパサートは、高級感も向上している。
キャンピングトレーラーなどの牽引を考えている人にも、ヴァリアントは好適。トレーラー・アシストというオプションが装備されていると、電子アシストが介入し、バックでの駐車が格段に容易になる。
英国の中古車市場を調べると、2014年から2015年式の8代目パサート・ヴァリアントなら7000ポンド(約112万円)程度で出てくる。2017年までは1万ポンド(約160万円)前後、2018年式では1万3000ポンド(約208万円)前後へ上昇する。
フェイスリフト後のモデルになると、1万3000ポンド(約256万円)程度は必要になる。PHEVのGTEは、まだ2万ポンド(約320万円)近くするようだ。
知っておくべきこと
パサートでガソリンエンジンを選ぶ場合、1.5 TSIが最も燃費に優れる。カタログ値は16.1km/Lがうたわれる。ディーゼルエンジンなら余裕で18.0km/Lへ迫れるだろう。
信頼性は低くない。AUTOCARの姉妹メディアの調査では、自動車メーカー32社中、フォルクスワーゲンは22位と振るわない。だが同クラスのモデルでは、26車種中5位にパサートがランクインしている。
購入時に気をつけたいポイント
ESPとECU
一部の初期のパサートでは、電子スタビリティ・コントロールに不具合が発生している。フォルクスワーゲンの正規ディーラー以外で購入した場合などは、1度持ち込んで確認した方が良いだろう。
また2018年末から2019年前半に製造されたパサートに対し、英国では低回転域のトルクを太くし扱いやすくする、ソフトウエア・アップデートが実施された。該当する年式の場合は、こちらも対応済みか確認したい。
リコール
リアシートの背もたれに関する製造の不備で、英国ではリコールが出ている。2018年半ばに製造されたパサートが対象で、ヘッドレスト部分の溶接が不充分なため、強い衝撃などで破損する可能性があるという。
2019年2月の製造車両ではフレームの溶接に不備があり、こちらもリコールが出ている。ディーラーで対応済みか確かめたい。
英国編集部の推しチョイス
ベスト:2.0 TDI 150
お財布に優しい、好燃費のディーゼルエンジンがパサート・ヴァリアントではイチオシ。トルクが太く、定員分の大人と沢山の荷物を載せても、不満のない走りを披露してくれる。価格価値に優れるステーションワゴンだ。
ワイルドカード:2.0TSI 270
1人のドライブを休日の早朝に楽しみたい向きには、271psを発揮する2.0Lガソリンターボがオススメ。0-100km/h加速を6秒以下でこなし、Rラインのボディトリムとの相性もバッチリといえる。
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