11月9~10日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦・第9戦『第23回JAF鈴鹿グランプリ』が開催されるが、このレースウイークを前にした11月5日、PONOS NAKAJIMA RACINGから参戦する三度のチャンピオン山本尚貴が、この最終大会をもってスーパーフォーミュラから退く決断をしたと自身のSNSで報告した。
山本は鈴鹿サーキットレーシングスクール(現ホンダ・レーシング・スクール鈴鹿)出身で、2009年に全日本F3選手権のNクラスでチャンピオンを獲得。2010年に当時の全日本選手権フォーミュラ・ニッポンにNAKAJIMA RACINGからデビューした。
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翌年にはTEAM無限に移籍し、2013年には初めてのチャンピオンを獲得。2018年には二度目のタイトルを獲得し、翌年にはDOCOMO TEAM DANDELION RACINGに移籍し、コロナ禍だった2020年には三度目のチャンピオンを獲得。2021年からNAKAJIMA RACINGに復帰していた。
スーパーGT GT500クラスでの活躍とともに国内トップドライバーとして頂点に君臨し続け、今シーズンもランキング7位につけている山本だが、最終戦の鈴鹿を前にした11月5日、自身のSNSで突如としてスーパーフォーミュラから「退く決断」をしたと綴った。
「GTのもてぎが終わり、いよいよ今週末は鈴鹿でSUPER FORMULAの最終戦! ここでいつも応援してくださっている皆様にご報告が」と山本は綴った。
「この最終戦をもってSUPER FORMULAから退く決断をしました」
「決断は簡単ではありませんでしたが、15年間もの間国内トップフォーミュラに乗らせてもらい応援してくださった皆さんには心から感謝しています」
最終大会を前にした報告の理由について、山本は「やはりフォーミュラに乗っている姿を『これが最後だ』と思って皆さんに応援して観てもらいたいのと、これも僕からの皆さんに対するひとつの恩返しになるかなと思いました」とした。
山本はまだ36歳。三度の王者としては早すぎる決断のようにも感じられるが、「最後のSFでのレース、どんな結末が待っていようとも自分らしく、そして持てる力をこのチームで全て出し切ってSFを降りようと思います」とした。
「開催間際での発表となってしまいましたが、フォーミュラで戦う最後の姿を是非応援してもらえると嬉しいです! 最後は大好きな鈴鹿。全開で頑張ります!!」 この投稿をInstagramで見る Naoki Yamamoto / 山本尚貴(@naokiyamamoto70)がシェアした投稿
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野球のように国内だけで億単位の年俸が稼げるわけでもないし