ザウバーは、2022年から3年間ドライバーを務めた周冠宇が今季限りでチームを去ることを発表した。
このニュースに先んじて、ザウバーはバルテリ・ボッタスもチームを離脱することを明かしており、来季はラインアップを一新することになった。
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2025年はザウバーにとって準備の年。2026年のレギュレーション変更に合わせて、アウディのワークスチームとなることが決まっているからだ。現状、すでにニコ・ヒュルケンベルグの起用が決定しているが、そのチームメイトを才能ある若手にするのか、経験豊富なコンビを形成すべくベテランを起用するのか検討していたが、ボッタスの放出で勢いのある若手を選んだようにも見える。
周は2022年のデビュー戦バーレーンGPで10位入賞。この年は計6ポイント獲得し、チームにとって過去10年で最高の成績となるコンストラクターズランキング6位に貢献した。2024年の中国GPでは、中国人のF1ドライバーが初の母国レースを戦うこととなり、多くのファンから声援を受けた。
周はその心境をチームのプレスリリースに次のようにコメントした。
「僕は今シーズン限りでチームを離れるが、シーズンを立派に終えることに全力を尽くしている。F1はルーキーにとって簡単なスポーツではないが、チームはこの3年間で僕を大きく成長させてくれた。シーズン序盤の中国は間違いなくハイライトだったが、公の場でも舞台裏でも、たくさんの瞬間がこの3年間の思い出だ。これからはキャリアの次のステップに集中する。自分にはまだたくさんのファイトが残されているし、これからも進歩し続けたいと思っている」
チームの最高執行責任者兼最高技術責任者のマッティア・ビノットは、周の貢献に感謝の言葉を述べた。
「この3年間、チームはトラック内外で大きく成長し、バルテリも周もこの進歩に大きな役割を果たしてきた。しかし今回、周と話し合った結果、我々の将来は別の場所にあると判断した。この3年間、周が我々のために初めてドライブしたときから今日まで、彼が示してくれた献身とハングリー精神に感謝している。デビュー戦でポイントを獲得し、2022年の6位獲得に貢献したことはその意思のあらわれであり、コース外やファクトリーでの貢献も同様だった。チームも周も、残るラスベガス、ドーハ、アブダビでともに全力を尽くすことを約束する」
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