トルコとヘレスで2020年にF1開催へ？ 今季全18戦の開催実現秒読み

　新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕が大きく遅れた2020年のF1。結局その初戦は、7月のオーストリアGP（レッドブルリンク）となった。その後現時点では、全13レースの開催が予定されている。

　F1は12月に中東で2～3戦のレースを開催し、閉幕することを目指しているが、11月は現時点ではほぼ空白。初開催のベトナムGPが実施されることも検討されていたが、現時点では実現は難しいと見られている。

　その代替戦として、トルコでのグランプリ開催の可能性があるようだ。

　イスタンブールパーク・サーキットを舞台に行なわれるF1トルコGPは、2012年の開催を最後にカレンダーから外れている。このレースが、11月の下旬にも、復活する可能性が出てきた。

　イスタンブールパーク・サーキットは、現在インターシティ・グループが運営している。リバティメディアがF1の商業権を取得した際、このインターシティ・グループとトルコ政府との間で、F1復活の議論がなされたころがあった。またインターシティは先月末、トルコGPの復活を目指し、F1と協議中であることを明かしたばかりだ。

　イスタンブールパーク・サーキットでは、最近はあまり大きなレースは開催されていないものの、コース自体は良好な状態にあると考えられている。ただF1の開催に必須であるFIAのサーキット・ライセンス”グレード1”を取得していない状態であるはずだ。

　またトルコの他、スペインのヘレスでのレース開催についても検討がなされているという。ヘレスが最後のF1のレースを開催したのは、1997年のこと。当時はヨーロッパGPの名称での開催だった。また、その後は度々F1の合同テストで使われ、最近では2014年にテストが行なわれている。

　また2017年にはFIA F2を単独開催し、今年はMotoGPを2戦開催している。

　トルコとヘレスでのレース開催が決定すれば、バーレーンとアブダビを含め、2020年のF1は全17戦ということになるはずだ。場合によっては、バーレーンで2戦を開催する可能性もある。

　今年のF1は7月に開幕を迎えたにもかかわらず、これだけ多くのレースを開催できるということになりそうだ。