ピアッジオグループジャパンは2023年6月20日に、テクノロジーを満載したモト・グッツィの最新モデル「V100 Mandello」をベースにした特別仕様車「V100 Mandello Aviazione Navale(マンデッロ・アヴィアツィオーネ・ナヴァーレ)」の販売を開始しました。
2021年に公開されたV100 Mandelloシリーズは、市販車として世界で初めてアダプティブ・エアロダイナミクス(速度や選択したライディングモードに応じて、燃料タンクの両側にあるディフレクターの高さを自動的に調整する機構)を採用したオールラウンドな大型モデルです。
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同社のアドベンチャーモデル「V85TT」などに搭載される排気量850ccの「スモールブロック」エンジンよりも小型化された排気量1042ccの「コンパクトブロック」エンジン(最高出力115HP、最大トルク105Nm)を搭載するV100 Mandelloでは、アダプティブ・エアロダイナミクスと共に電動調整式スクリーンを装備。
デイタイム・ランニング・ライト(DRL)付きフルLEDライトクラスターや「ベンディングライト」システム(コーナー全体を照らし、車体を傾けた際の視認性を高めるパラボラ式補助ライト)、モト・グッツィ初となるセミアクティブ・サスペンションなど最新のテクノロジーが採用されています。
限定車として登場したV100 Mandello Aviazione Navaleは、モト・グッツィとイタリア海軍航空隊との歴史的な絆を記念した1913台だけのシリアルナンバー付き特別バージョンで、限定台数の数字は、モト・グッツィの創始者カルロ・グッツィ、ジョルジョ・パロディ、ジョバンニ・ラヴェッリが所属していたイタリア海軍の航空隊が設立された年へのオマージュが込められており、イタリア海軍の戦闘機にインスピレーションを得た専用のカラーリング、V100 Mandelloが誇る最新のイノベーションが備えられています。
この個性的なモデルの最大の特徴は、イタリア海軍のF-35Bジェット戦闘機にインスパイアされたグラフィックで、F-35Bの塗装を忠実に再現し、カウルの両脇には勲章や「ジェットインテーク」によく見られるストライプ模様が施されています。
さらに燃料タンクの両側面には、同系色のトリコロールの花紋、海軍航空隊の紋章、空母艦載機部隊のロゴも配置。
ハンドルグリップヒーターを標準装備するほか、ハンドルバーライザーにはシリアルナンバーをレーザー刻印。専用バイクカバーと記念プレートがも付属します。
アヴィアツィオーネ・ナヴァーレの1色展開でされるV100 Mandello Aviazione Navaleの価格(消費税10%込)は242万円で、日本への入荷台数は28台限定、2023年7月より順次出荷される予定です。
モト・グッツィを象徴する、翼を広げたイーグルのエンブレムが生まれたのは1921年のことでした。
第一次大戦時、モト・グッツィ創設者のカルロ・グッツィとジョルジョ・パロディはイタリア王立海軍の航空部隊で出会います。
この2人の友人とパイロットのジョバンニ・ラヴェッリは親しくなり、戦争が終わったらモーターサイクル製造の路に進むと誓い合いったのです。
しかし、ラヴェッリは1919年の事故で死去し、その夢を実現することはできませんでした。
グッツィとパロディは友人をしのび、そのシンボルとしてイーグルを選択。
この感動的なエピソードに由来し、2022年9月にはモト・グッツィ V100マンデッロ・アヴィアツィオーネ・ナヴァーレの世界初公開が、空母カヴールの飛行甲板に設けられた豪華なステージで行われ、モト・グッツィとイタリア海軍との100年以上にわたる両者の固い絆を記念した式典が開催されました。
このプロジェクトは、Difesa Servizi S.p.A.の協力を得て実現したものです。
同社はイタリア国防省の内部企業であり、過去10年にわたり国防省資産の有効活用を担ってきました。
そして同社の協力により、V100マンデッロ・アヴィアツィオーネ・ナヴァーレの生産にあたり、モト・グッツィが「ヴィアツィオーネ・ナヴァーレ(海軍航空隊)」のマークを使用する許諾を得ることができたのです。
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