■Z250を買ったきっかけは、全日本ロードレース
「膝を擦ってサーキットを走りたい!」その想いを叶えるために私(先川知香)が購入したバイク、それが2013年型カワサキ「Z250」です。
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きっかけは、全日本ロードレース。まったくモータースポーツに興味がないどころか、存在すら知らないレベルだった私が初めてロードレースを見た感想は、「綺麗」の一言でした。
バイクに乗って道を曲がる方法は、公道での右左折しか知らなかった私にとって、サーキットでマシンをバンクさせて曲線を描くように曲がっていくコーナリングは、衝撃的な光景で、しかも、その美しいコーナリングを初めて見たのが日本の最高峰である全日本選手権だったのです。
走っているすべてのライダーが一列に並び、順番にコーナーの同じ場所でマシンを倒し、同じ場所で起き上がって走り抜けて行く1つ1つの動きがシンクロナイズドスイミングのように揃っていて、その美しさは感動するレベルでした。
「私もあの列に入りたい」
その美しいコーナリングの列を作るライダーのレベルの高さや、ロードレースという競技をまったくわかっていない当時の私は、本気でそう思ってしまったのです。
サーキットで膝を擦って走るためには、いったい何が必要なのか。無知な私が出した答えが、「MTのバイク」でした。
では、なぜZ250を選んだのか。それは、その時サーキットで見たライムグリーンのマシンが印象的だったから。
とはいえ当時の私はクルマを持っておらず、高速道路に乗って遠出ができる移動手段としてビッグスクーターに乗っていたので、バイクを買い換えたとしても走るのは一般道がメインです。
そのためフルカウルのスポーツバイクであるカワサキ「Ninja」シリーズは、「なんだか上級者っぽくて、取り回しもおぼつかない私が乗るには少し恥ずかしい」という印象でした。
サーキットも走れて、本気すぎないモデル。それが、私にとってZ250だったのです。
そこから2013年型、2014年型とZ250を7年間乗り継ぎ、自分自身のライディングが上達すればするほど、Zを購入するきっかけとなった「あの列」には入れないことを思い知らされるのですが、今では私が一番安心して乗ることができるモデルとなっています。
■新型カワサキ「Z250」は更にスムーズでパワフル
そんな私がZ250(2019年モデル)に試乗した感想は、やはり「安心できる1台」でした。
他メーカーの250ccモデルに比べ、少し太めのどっしりとした燃料タンクが、ニーグリップをする太ももにピッタリとフィットし、大型バイクのような安定感を感じさせてくれます。
そして、旧型より少しだけ視点が高くなった気はするものの、フルカウルモデルに比べると上半身のポジションも緩やかで、無理なく自然な姿勢でライディングすることができました。
歴代の愛車たちとの大きな違いは、EVのようなスムーズで力強い走りだしの加速感で、その加速の良さは本当に250ccなのかと疑ってしまうほどです。低速でエンストさせてしまいそうな、エンジンパワーの弱々しさは一切感じません。
さらに、イグニッションをオンにした時の未来感あるメーター周りの演出が、少年漫画のロボットを起動させた時のようで、重度の中二病を患う私にはテンションの上がるポイントです。
ただひとつ、私にとってストリートファイターモデルのデザインで重要な要素である、アンダーカウルが無くなっていることが気になりましたが、調べてみるとロアカウリングという名前で別売りになっていました。
これまでの取り回しの良さと安定感はそのままに、走りだしがさらにスムーズになった無敵の1台。私にとってZ250は、新型になっても初心者から上級者まで、レベルに合わせた楽しみ方ができるオールマイティなモデルです。
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