ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は同社のエントリーモデル、BMW『1シリーズ』をフルモデルチェンジし、11月1日より販売を開始する。価格は478万円から。
◆新規顧客層にもアピールできる1台
東京港区で開催された新型1シリーズのメディア発表会において、「BMWの全てのテクノロジーを結集して作った1台」と紹介するのは同社代表取締役社長の長谷川正敏氏だ。
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これまでも「デザインや、高い走行性能において非常に高い評価をいただいた。輸入車モデル別新車登録台数の年間ランキングにおいて人気モデルのひとつとしてランクインしている」と好調な状況を踏まえ、「BMWのエントリーモデル、BMWワールドへの入り口と位置づけている」という。
新型では内外装の変更とともに、新しいテクノロジーとしてマイルドハイブリッドシステムを採用するとともに、ADAS系も進化させたことで、「駆け抜ける歓びを感じてもらえるクルマだ。BMWオーナーはもちろん、まだBMWには触れていないお客様にも気に入っていただける1台」とコメントした。
◆テクノロジーの進化が大きなトピック
BMWブランド・マネジメント・ディビジョンプロダクト・マーケティングプロダクト・マネージャーのケビン・ブリュボ氏は、今回のモデルチェンジの大きなトピックひとつがそのテクノロジーの進化だという。
特に運転支援システムは、「オプションのテクノロジーパッケージを選ぶと、一定条件下で高速道路においてステアリングから手を離し、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作をクルマに任せることもできるハンズオフアシストなどのほか、『7シリーズ』や『IX』といった上位モデルでのみ使用可能であったパーキングアシストプロフェッショナル(自宅や勤務先などの駐車スペースを登録しておくことで、そこにクルマが近づくと自動で検知し、クルマ側でハンドル、アクセル、ブレーキ、ギアの操作を行い駐車する)も設定。さらにドライバーが先にクルマから降り、スマートフォンを使用してクルマに駐車を任せる機能も搭載されている」という。
そしてケビン氏は、「カメラやセンサーなどを使ったこれら運転支援技術の進化は、日常生活において皆が使いたいというテクノロジーなので車格での優劣をつけない。どのお客様に対してもBMWブランドの安全で快適さを提供すべく1シリーズにも搭載した」。これが大きなハイライトだとコメントした。
また、「BMW初のサブスクリプションサービスであるBMWデジタルプレミアムを契約すると、オンラインマップで常に最新の地図データが利用できるほか、動画や音楽、ゲームなど様々なコンテンツが通信料無料で楽しめるサードパーティーアプリストアも利用できる」とのこと。これは、「BMW OS9になったことでサブスクリプションのプログラムが使えるようになったから」とケビン氏。そのアプリは、BMW AG側で用意したもの以外に、「日本で馴染みのあるU-NEXTや、今後は動画や音楽サービスのプロバイダーと個別で日本として交渉し、順次導入していく予定。こういったアプリを使ったクルマの体験も、ポイントとして触れておきたい」と語る。
◆130以上のボディカラーがある
もうひとつ、新型1シリーズでは大きな特徴がある。それは内外装の多彩なカラーバリエーションだ。
グレードは120、120M Sport、M135 xDriveの3つだが、ボディカラーは全12色、BMWインディビジュアルペイントプログラムを利用すると130色以上になるほか、インテリアはクロスシート、リサイクル材を使用したエコニア、Mスポーツの定番ともいえるアルカンタラ、そしてビーガンレザーのヴェガンザなどオプションを含め6仕様も用意され、さらにM135xDrive専用でも2種類がラインナップ。そのほかホイールは計5種類あり、ケビン氏は、「それぞれのお客様にとってベストな組み合わせを楽しんでもらいたい」と述べる。
「近年、同クラスの輸入車では、台数とのバランスを考えとカラーや仕様等が絞り気味の傾向にある。しかし、お客様の個性を出してもらいたい、楽しんでもらいたい。BMWは単純に移動するクルマではなく、駆け抜ける歓びを通して、毎日を楽しんでもらうというのがコンセプト。走りももちろん大事だが、それ以外の部分もニーズは少ないかもしれないが、絶対にある。そこで今回は、BMW AGが用意しているほとんど全てのカラーとインテリアを日本に導入した」と話し、市場の多様性にも対応していることを説明。
そして、「いろんな色の1シリーズが走ってくれると嬉しい」と語った。
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