■日産の斬新な「SUV×オープンカー」
クルマのボディ形状には「セダン」「SUV」「ミニバン」「クーペ」「オープンカー」など様々なタイプが存在しますが、日産は過去にそれらを斬新に組み合わせた「異色のモデル」を量産し市販化していました。
それが、世界初のAWDクロスオーバー カブリオレとうたわれる、「ムラーノ クロスカブリオレ」です。
【画像】カッコいい! これが日産の斬新「SUV×オープンカー」です!(52枚)
ムラーノ クロスカブリオレのベースとなったのは、2008年にフルモデルチェンジし登場した2代目「ムラーノ」。
同車は大柄なボディと近未来的なスタイリングが高く評価され、日本市場にも導入されました。
日産の米国法人(以下、日産)は、このムラーノを用いて、世界でも珍しい“SUVのオープンカー”を開発し、しかも通常ラインナップとして発売したのです。
そんなムラーノ クロスカブリオレは、2010年に米国でされた「ロサンゼルスオートショー」で世界初公開。
当時日産が発表したニュースリリースには「世界初のAWDクロスオーバー コンバーチブル」だと記されました。
ジープ「ラングラー」やトヨタ「ランドクルーザー70」など、ラダーフレームを採用した本格的なクロスカントリータイプの四輪駆動車には、過去にもオープントップ仕様が存在していましたが、ムラーノのように乗用車的なモノコックのSUVにおけるオープンボディは極めて斬新な存在だったため、ムラーノ クロスカブリオレは発表直後から世界的な注目を集めます。
また、同車は単純にクローズドタイプのムラーノの屋根を切り落とした簡単な造りのモデルではありませんでした。
通常のムラーノが5ドア・5人乗りのボディ形状なのに対し、ムラーノ クロスカブリオレは2ドア・4人乗りへと構造を大変更。
この贅沢な専用ボディに電動開閉式のソフトトップと組み合わせ、通常モデル以上にエレガントでゴージャスなモデルへと仕上げられているのです。
さらにインテリアは、キルティング処理が施されたプレミアムレザーを標準装備。
内装色はブラックのほか、オプションでブラックトップ×ブラウン内装や、ブラウントップ×ライトブラウン内装が選択できました。
独立したトランクは、オープン時でもゴルフバッグ2セット、もしくは機内持ち込みサイズのスーツケース2つが収納可能で、実用性もしっかりと確保。
搭載するパワーユニットは、通常モデルの最上級グレードと同じ3.5リッターV型6気筒エンジンで、最高出力265馬力・最大トルク248lb-ftを発揮し、巨大なボディを軽々と加速させました。
※ ※ ※
このように異色の存在だったムラーノ クロスカブリオレでしたが、2015年に2代目ムラーノの生産が終了するタイミングで、モデルチェンジすることなくラインナップから姿を消しました。
また、日本には導入されなかったムラーノ クロスカブリオレでしたが、米国から並行輸入業者によって持ち込まれ、運が良ければ日本の街でも走っている姿や、中古車サイトで販売されている様子を発見することが可能です。
ちなみに、この後ランドローバーがレンジローバー「イヴォーク」に、そしてフォルクスワーゲンが「Tロック」にオープンカー仕様を用意し市販化するなど、SUVをオープンカー化する事例が見られますが、最初にそれを実現した日産に先見の明があったことは間違い無いでしょう。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
9000人リストラにまさかの下方修正 そもそもこれまでの歴史を軽んじすぎでは? 純利益約93%減って……頼む、復活してくれよ日産!!
トヨタ「ルーミー」&ダイハツ「トール」10月で生産終了! 現行モデル「“突然”の販売終了」で今後どうなる? めちゃ売れてる「快適ワゴン」最新の情報は?
三菱「最新型ランサー」に反響多数! 「まだ新車で買えるの!?」と驚きの声も! 今も生き残った「“グランド”ランサー」に熱視線
日産が超レトロな「新型フェアレディZ」初公開! 伝説の“S30”完全再現し「通常モデル」として市販化も!? 待望の「旧車デザイン」仕様を米で発表!
トヨタ新型「ランドクルーザー」世界初公開! 屈強すぎる「装甲」仕様が超カッコイイ! 斬新スタイルの「オーバーランド ヴィジョン」米で実車を披露
9000人リストラにまさかの下方修正 そもそもこれまでの歴史を軽んじすぎでは? 純利益約93%減って……頼む、復活してくれよ日産!!
「ビタ付けみたいな車間詰め」に「急な車線変更」と乗用車ドライバーが嫌がるトラックの動き! マナー違反にみえる走りはトラックドライバーにとって苦肉の策だった
衝撃の300万円で登場? ちょうどいいEV=[ヒョンデ インスター]は今度こそ日本車キラーになれるのか!?
中国メーカーEV大躍進! ……だけど タイの自動車事情が激ヤバってどういうことなのよ?【鈴木直也の視点】
ヘッドライトのLED化で雪が溶けない! モータージャーナリストが自動車メーカーへ切に願う「着雪対策」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
族車以外で屋根の無いスカイラインってもうお目にかかれないのでは…