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常識崩壊!KabutoのRYUKIはシステムヘルメットなのに軽くて快適すぎる

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常識崩壊!KabutoのRYUKIはシステムヘルメットなのに軽くて快適すぎる



コスパ最高のフルフェイスヘルメットもやっぱりコミネ HK-170試用インプレッション

構造が複雑でパーツ点数が多いシステムヘルメットは重い。慢性的に首や肩凝りに悩まされるライダーにとっては無縁なものという印象でした。

インプレッションなどで一時的に借りて便利だなと感じることはあっても、長時間ツーリングで被るのは厳しいのです。

ところがKabutoのシステムヘルメット、RYUKIには驚きのキャッチコピー「快適な軽さのカタチ」がつけられています。

システムヘルメットなのに軽い?実際に確認してみました。

RYUKIの付属品

RYUKIの付属品はシンプル。説明書とヘルメット収納用の袋のみです。

袋は裏起毛が採用されており収納時にヘルメットを傷つけないように配慮されています。また紐を絞ると斜め掛けやリュックのように背負うこともできます。

説明書は30ページの大ボリューム。機能の多いシステムヘルメットですが操作やメンテナンスの仕方など細かく書かれているので、初めてヘルメットを買った人でも困らないはずです。

アマゾンでの実勢価格は単色が31500円、グラフィックは34000円~35000円といったところです。

※2022年11月6日 原稿執筆当時

RYUKIのデザイン

機能盛りだくさんのシステムヘルメットなので、小型軽量を売りにしているようなヘルメットと比べると帽体は大きめですが、S・MサイズはMシェル、L、XLサイズはLシェルと分けられているのはありがたいポイントです。

シェルの造形も削れるところはできるだけ削るといった感じで凝った造形になっています。特に後頭部や鼻から下部分は絞り込まれていてシャープな印象です。

今回は単色モデルをお借りしましたが、パット見た時に各所にカーボンプリントが採用されているのが目立ちました。

ベンチレーションパーツ、シールドベース、頬の部分など多くの面積を占めています。個人的にはカーボン柄が好きなので良いですが、もう少しアクセント程度の方が良いというユーザーも多いのではないでしょうか?

後頭部の左右には特徴的な突起が見受けられますが、これはKabutoが特許を取得しているウェイクスタビライザー。

直進時だけでなく、車線変更などで首を振った際にも安定性を維持できるものです。

Kabutoのエンブレムは額と後頭部に一か所ずつ、それと左側にはRYUKIの文字が入っています。

機能性

RYUKIの注目すべき機能性は7点

◆1:チンオープンシステム

これができないのはシステムヘルメットとは言えません。チンカバー中央下部のボタンを押すことでチンカバーがオープンします。

普段はロックされているので、ボタンを押さなければ動作することはありません。一番上までチンカバーをあげると不意に落ちてこないようにロックされ、下げる時は少し力を入れれば解除される機構です。

チンオープンシステムのメリットとしては、休憩時にヘルメットを脱がなくても水分補給、喫煙ができます。

開けたまま走行するのは風の抵抗を受けますし、安全上好ましくありません。

◆2:インナーバイザー

筆者は比較的まぶしさには強いのですが、最近のツーリングヘルメットでは必須となったインナーバイザーが装備されています。濃い目のスモークが眩しさを軽減します。

出し入れのレバーは左耳あたりにあり、インカム装着の妨げになりません。

◆3:UV&IRカットシールド

シールドの素材はアクリルに比べて強度に優れるポリカーボネイトが採用されていますが、帝人のUV&IRカットレンズなので紫外線、赤外線をカットし、ヘルメット内の温度上昇や日焼けを防ぎます。

◆4:ピンロックシート対応

オプションでピンロックシートの取り付けができるようになっています。シールドのピン部分に取り付けすればシールドが曇りにくくなります。

シールドに張り付けるのではなく、ピンに取り付けなので不器用な人でも失敗することがなく、効果も絶大なのでRYUKIを使うならセットで買っておきたいところです。

アマゾンでの実勢価格は3000円前後といったところ。

※2022年11月6日原稿執筆当時

◆5:ブレスガードとウインドシャッター

ヘルメットによってはオプション扱いのブレスガードとウインドシャッターは標準仕様です。

特にブレスガードは大型化されており、インナーバイザーを出すとほとんど顔が隠れます。顔を見せたくないからスモークシールドを使っているという人もいると思いますが、これならクリアシールドのままでも良さそうです。

◆6:ベンチレーション

ベンチレーションは頭頂部左右に二か所。口元に一か所用意されています。

◆7:マイクロラチェットバックル

脱着や微調整が可能なマイクロラチェットバックルを採用しています。Dリングもついているので、ヘルメットホルダーなどに掛けることも可能です。

RYUKIの内装

RYUKIの内装はトップ、チークパッド左右、顎紐カバー左右、イヤーカップ左右の合計7点。全ての内装は脱着可能でネットに入れれば洗濯機で洗うことができます。

イヤーカップを外すとインカムのスピーカー用スペースが見つけられます。帽体にはクリップタイプでインカムを装着する時用にスリットが設けられておりインカムとの親和性が高い設計です。

トップ内装は全体的に厚みがあり、特に後頭部と額部分はしっかりしており肌触りも良好です。

チークパッドも厚みがあり、頬にしっかりフィットしそうですが、こめかみ部分のみ薄くなっており眼鏡のツルが入りやすいようになっています。

RYUKIの重さ

重量を図ってみたところ重さは1638g。

インナーバイザーとラチェットバックルを採用するとヘルメットは重くなる傾向がありますが、大体この二つを装備したヘルメットの重さが1600g前後。

経験上この二つの装備とチンオープンシステムを組み合わせると1800g前後にはなる印象です。

RYUKIは1650gなので、システムヘルメットとしては間違いなく軽量です。

RYUKIのサイズ、フィット感

SHOEI、ARAI、KabutoのいずれのヘルメットもMサイズでピッタリという頭ですが、RYUKIもMサイズでピッタリでした。

チークパッドはしっかり頬にフィットしますが圧迫感がなく、インカムで通話するにもピッタリです。

被り口は広いので顎紐を引っ張らなくても被れます。

RYUKIを被って走ってみた

まず最初に気が付いたのはヘルメットの軽さです。

軽量なヘルメットを被った時のような感動はありませんが、システムヘルメットを被った時に感じるズッシリ感がありません。

今まで被ったことがあるシステムヘルメットはおおよそ1800g前後。おおよそ150g軽いですがGoPro一個分ぐらいで大きな違いです。

シールドはUV&IRカット機能付きではありますが、クリアな視界です。

またシールド開口部は広く視界は開けていますが、ブレスガードが大型なので常に視界に入ります。簡単に脱着できるので気になる方は外しても良いかもしれません。

しばらく走ってからベンチレーションを全開にしてみましたが、口元に風がガンガン入ってくるのに驚きました。

主にデフロスト用だと思っていましたが、開けると走行風が口元に勢いよく吹き込んでくるのでフルフェイスヘルメットは息苦しくて苦手という人にはピッタリ。

高速道路を走行して速度域をあげて試してみたところ、気温15度前後の秋口には寒いぐらい。口元のベンチレーションは早々に閉めました。

額のベンチレーションは下道では多少風が抜けるかなという体感だったのですが、高速道路では流入量が激増し、長時間走る場合には閉めないと寒いと感じるぐらいです。

いずれのベンチレーションも走行しながら開閉するのは楽なので、気温に合わせて調整することができます。

静粛性にも優れており、マイクをヘルメット内に仕込みながら走行しましたが、後ほど確認しても風切り音は少なく静かでした。

個人的な好みでいえばウインドシャッターはもう少し大型でも良いのではないかと思いました。気温が低かったこともあり下からの巻き込みの風が冷たく感じました。

Kabutoが特許を取得しているウェイクスタビライザーも効果を体感することができました。前を向いている時はもちろんですが、横を向いて走っても多少風の抵抗を感じるものの、ヘルメットが安定しています。

システムヘルメットは重いと思っている人に試してもらいたい

通勤で毎日バイクに乗っていたので、ヘルメットはとにかく軽いものを選んで肩や首の負担を軽減させていました。

そのため自分とは最も縁遠いヘルメットという印象でしたが、RYUKIはシステムヘルメットは重いという常識が崩壊しました。

システムヘルメットは便利そうだけど、重そうだし自分には合わないと思っている人にこそ試してもらいたい逸品です。

※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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