中国版はローグと異なるパワートレーンを搭載か?
4月21日から一般公開される上海モーターショー2021において、日産自動車は新型「エクストレイル」を中国で初公開すると発表しました。
あえて“中国で”初公開と表現するということは、上海モーターショーの前にほかの地域で公開する可能性もありますが、北米ではエンブレムを変えただけの「ローグ」が2020年10月にフルモデルチェンジしているので、それを意識して中国初公開と表現していると理解するのが妥当でしょう。
つまり、新型エクストレイルはローグとほぼ共通のデザインになると考えることができますが、パワートレインは大きく異なる可能性があります。ローグは2.5LエンジンにCVTを組み合わせる、いかにも北米向けのオーソドックスなものですが、中国仕様の新型エクストレイルはe-POWERとなることが予想されているためです。
中国版エクストレイルにもe-POWERや可変圧縮比ターボを搭載か
e-POWERはエンジンが発電に徹して、モーターで駆動する日産独自のシリーズハイブリッド。日産は先日、発電用に特化させたエンジンを組み合わせることで、最大熱効率50%に達する可能性があると発表したばかりですが、これはあくまで理論値なので、2021年に発表される市販車にそこまで高い熱効率のエンジンが載ることはないでしょう。
しかし、夢のエンジンといわれる可変圧縮比ターボエンジンとe-POWERの組み合わせというのは、すでに欧州仕様のSUV「キャッシュカイ」に搭載されることが公表されています。同じようなパワートレインが中国仕様のエクストレイルに搭載される可能性はゼロとはいえません。
制御の幅が広い電動4WDによる走破性の進化にも期待
今回の発表で日産は「626万人のエクストレイルオーナーに感謝します!」というメッセージも発表。これは電動化しても歴代エクストレイルのファンが期待する走破性やアクティビティをもったSUVであるという基本はブレないということを想起させるメッセージです。
ノートe-POWERの4WDはリアモーターを高出力タイプとすることで、ハンドリングやパフォーマンスにつなげています。また、100%電動車両のSUV「アリア」では前後モーターであることをフル活用した4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載することは公表済みです。エクストレイルのキャラクターを考えると、アリアに積まれるシステムの搭載を期待したい部分もありますが、アリアの発売前にエクストレイルが先行採用するというのはプロモーション的にはあり得ないかもしれません。
いずれにしても、制御の幅が広い電動4WDの採用が日産のアドバンテージとなって、ブランドイメージを高めるのかどうか、注目ではないでしょうか。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真は北米モデルのローグ
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ダサいリアウィンカー、昭和なアナログメーター、ステアリング、シフトノブカローラ使いまわしの自称高級車(風)ハリアーはちょっとね。