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ジャガー、モンスターマシン「XE SV Project 8」の公道向けモディファイ版を15台限定で販売

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ジャガー、モンスターマシン「XE SV Project 8」の公道向けモディファイ版を15台限定で販売

英ジャガーは6月5日、4ドアセダン「XE」をベースにしたモンスターマシン「XE SV Project 8」に、「ツーリングエディション」を設定し、15台限定で販売すると発表した。

一昨年、世界限定300台で販売されたXE SV Project 8は、DセグメントのプレミアムセダンXEをビスポーク部門の「SVO」がサーキット向けに徹底チューンしたスペシャルモデル。最高出力600hp、最大トルク700Nmを発生する5.0リッターV8スーパーチャージャーユニットを搭載し、カーボン製大型アジャスタブルスポイラーなどエアロパーツでボディを武装。さらに、オプションでリアシートを取り払うことも可能で、こうしたモディファイにより、ニュルブルクリンク北コース、ドバイオートドローム、ラグナセカレースウェイにおいて、見事4ドアセダン最速ラップを記録している。

今回、発表されたのはこのSV Project 8を、より公道に適した仕様にモディファイしたもので、特徴的なスポイラーは姿を消し、その代わりトランクリッドに小ぶりな固定式フィンが取り付けられた。ルックスは控えめになったものの、これによって後方視界が大幅に改善したことは想像に難くない。また、派手なデカールも取り除かれたほか、全車リアシートを装備しているため気後れせずに日常使いが可能。オリジナルのSV Project 8では、見た目や使い勝手の面でスパルタン過ぎると二の足を踏んでいたファンは大いにそそられるところだろう。

常識的な外観となったことで、気になるのはパフォーマンスへの影響だが、メーカー史上最強というエンジン出力はそのままで、0-60mph(約96.6km/h)加速も3.3秒とオリジナルから変更されていない。ただし一点だけ、322km/hだった最高速は公道に主眼を置いたことでリミッターにより300km/hに制限されるが、ほとんどのオーナーには無縁な話だろう。

現時点で価格についてのアナウンスはないものの、その内容から察するにベース車の149,995ポンド(約2,070万円)から大幅に低く設定されることはなさそう。生産台数はわずか15台に限られるため、即売り切れは必至だ。

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