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FIA電動GT選手権のプロモーター決定。初年度は欧州とアジア、湾岸地域での開催を予定

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FIA電動GT選手権のプロモーター決定。初年度は欧州とアジア、湾岸地域での開催を予定

 ディスカバリー社とその子会社であるユーロスポーツ・イベントは2023年に発足する予定のFIAエレクトリックGT選手権のプロモーション・オーガナイザーとして指名された。

 FIA国際自動車は5月6日、世界各地の常設サーキットで430kW(584PS)の電動GTカーによる45分レースを行う新シリーズのプロモーターとして、グローバルメディアグループであるディスカバリー社が入札を通じて選ばれたことをアナウンスした。

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 ディスカバリーが保有するユーロスポーツ・イベントは現在、WTCR世界ツーリングカー・カップや二輪のEWC世界耐久選手権のプロモーターを務めている他、2022年からFIA eツーリングカー・ワールドカップのステータスにアップグレードされる予定の電動ツーリングカーシリーズ、ピュアETCRでも同様の役割を果たす。

 世界的な電動GT選手権の共催者としての役割には、FIAと協力して電気自動車メーカーがモータースポーツを通じて革新的な技術を紹介するための「長期プラットフォームを開発する」ことが含まれる。

 ディスカバリーはまたチャンピオンシップのマルチメディア権利の分配を管理し、レースイベントのゼロ・カーボン化に向けた持続可能性の推進を担う。

「FIAとの17年間にわたるパートナーシップを発展させることができるのは光栄なことだ」と語るのは、ユーロスポーツ・イベントの責任者であるフランソワ・リベイロ。

「今回は初めてディスカバリーのフルパワーをユーロスポーツ・イベントの背後に置く。これによりプレミアムメーカーの期待に応え、エレクトリックGTという強力な新しいフラッグシップ資産を開発できるようにする」

「私たちはFIAと共通のビジョンを共有し、先進的なテクノロジーと卓越した電動モビリティ性能を備えた次世代チャンピオンシップを実現させる。これらはすべて、エキサイティングで持続可能なレースを通じて成し得るものだ」

「自動車産業のパフォーマンスセグメントが急速に電動化に転じ続けるなか、エレクトリックGTは意欲的なGT電気自動車と、超高速充電能力を紹介するグローバルステージの舞台となる」

 FIAのジャン・トッド会長は、FIAエレクトリックGT選手権のプロモーションをディスカバリーが担当するという発表は「重要なマイルストーン」であると説明した。

 今回の契約について具体的な年数は伝えられていないものの、合意は“長期的”なものであるとされている。

「このコンセプトはサスティナブル(持続可能)で革新的であり、技術移転の観点から“レース・トゥ・ロード”のアプローチを体現し、メーカーや道路利用者に関連している」と語ったトッド氏。

「したがって、この競争がプロモーションの面で適切に行われることが重要だ」

「ディスカバリー・グループとその子会社であるユーロスポーツ・イベントは、世界レベルのモータースポーツの振興において経験を積んでいる強力なパートナーだ」

■週末に2レースを行うフォーマット。メインレースは45分

 FIAエレクトリックGT選手権の最初のシーズンは2023年に予定され、3大陸で最低6レースが開催される見込みだ。

 具体的な開催地はまだ発表されていないが、シリーズ初年度はヨーロッパとアジア、(ペルシャ)湾岸地域で開催される予定。シーズン2にはアメリカへの進出も視野に入っているという。

 各イベントはふたつのレースで構成される。最初のイベントは土曜日の予選レースで、2回目は日曜日に行われる45分のメインレースとなる。

 先月行われたチャンピオンシップの発表で予告されたとおり、レーシングEVはレース中のピットストップ時にバッテリー容量の最大60%まで急速充電される。

 また、FIAとディスカバリーはeスポーツの要素を選手権に組み込むことも計画しており、その詳細は後の段階で発表される予定だ。

 さらに、レースイベントではパドックに“テーマパーク”が設置され、観客が電動モビリティについて学ぶことができるようにするという。

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