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クルマも選び放題で出られるレースも多数! いまS耐は「安価」で「速い」GT4マシンが激熱だった

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クルマも選び放題で出られるレースも多数! いまS耐は「安価」で「速い」GT4マシンが激熱だった

 この記事をまとめると

■スーパー耐久ではGT4マシンが参戦するST-Zクラスが注目されている

速いマシンを作ると損するってどういうこと!? トヨタがル・マンで食らった「BoP」って一体なに?

■GT4マシンは改造範囲が狭く価格が安いので参戦しやすいカテゴリーとなっている

■トヨタや日産などもマシンを販売しており、国際シリーズで戦うことも可能だ

 スーパー耐久はST-Zクラスがアツい!

 日本独自の耐久レースとして発展を遂げてきたスーパー耐久シリーズだが、じつは国際規定モデルを対象にしたクラスも少なくはない。

 GT3車両を対象にした最高峰のST-Xクラスを筆頭に、TCR車両を対象にしたST-TCRクラスもラインアップ。そして、今後の成長が期待されているのが、GT4車両を対象にしたST-Zクラスだと言えるだろう。

 GT4はGT3の直下に位置するカテゴリーで、レーシングカーとして本格的な改造が行われているGT3に対して、GT4は改造範囲が狭く、価格も廉価。さらに、車種バリエーションが多彩で、スーパー耐久のST-Zクラスで活躍する「トヨタGRスープラ」、「日産フェアレディZ」などの国産モデルのほか、同じくスーパー耐久で活躍する「アウディR8」、「ポルシェ718ケイマン」、「マクラーレン570S」、さらに国際シリーズで活躍する「メルセデスAMG GT」や「BMW M4」「フォード・マスタング」などさまざまなマシンがラインアップされていることも、GT4の特徴と言えるだろう。

 しかも、前述のとおり、国際規定モデルであることから、日本のスーパー耐久のST-Zクラスのほか、GTワールドチャレンジアジア、ニュルブルクリンク24時間レースなどの国際レースに参戦できることもGT4の魅力と言っていい。

「アウディの場合、GT3もGT4もR8がベースになっていますが、GT4はよりロードカーに近い状態です。GT3は外装パーツを含めてまったく別物ですが、GT4は市販モデルの延長にある。エンジン自体はGT4もGT3も同じですが、GT4はロードカーのパーツがキャリーオーバーされていて、ドライブシャフトや駆動系、ギヤボックスも市販モデルのパーツを採用。それでもGT4はブレーキとサスペンションが強化されているので、サーキットで1時間以上のドライビングがストレスなく楽しめると思います。レース経験の少ないジェントルマンドライバーにはGT4のほうが乗りやすいでしょうね」と特徴を語るのは、長年に渡ってアウディR8 LMSのGT3/GT4を運用してきたAudi Team Hitotsuyamaの代表、一ツ山亮次氏だ。

 さらに一ツ山氏によれば「為替が円安にふれていることもあるので、いまGT3を購入するならば7000万円を超えると思いますが、GT4なら4000万円で購入可能です」とのことで、GT4車両はリーズナブルな国際モデルと言えるだろう。

 GT4車両なら比較的安価に購入可能!

 気になるGT4車両のドライビングフィールについて、スーパー耐久シリーズ第4戦のオートポリスで、Audi Team Hitotsuyamaの21号車「ベンチャー投資のファンディーノAudi R8 LMS」で参戦した川端伸太朗選手によれば、「GT4はかなりロードカーに近いです。GT3はほとんどカーボンパーツですし、空力も違うので量産車ベースのGT4とは異なります。とくにダウンフォースが違いますね」とインプレッション。

 そのうえで、「アウディR8はミッドシップなのでブレーキが強い。車両重量は重たいほうだけどバランスはいいので、ストップ&ゴーのもてぎはいいと思います」とアウディR8の特徴を語る。

 また、同じくミッドシップの「ポルシェ718ケイマン」もバランスに優れているようで、Birth Racing Projectで19号車「BRP★SUNRISE-Blvd718 GT4 RS」を駆る福田幸平選手は、「エンジンは4000ccのNAでフルパワーなら500馬力まで出せるんですけど、BOPで420馬力に抑えられているので中間トルクは厳しい。パワーが必要なオートポリスは厳しいんですけど、車体は小さいし、軽いので鈴鹿やSUGOはすごくいいですね。あとはバランスがいいので雨のレースに強いです」と語る。

 一方、国産モデルのGRスープラについて、埼玉トヨペットGreen Braveで52号車「埼玉トヨペットGB GR Supra GT4」のステアリングを握る吉田広樹選手は、「ストレートは遅いけれどコーナリングは優れていると思います。SUGOでもクネクネしたところでアドバンテージがありました」と分析。

 一方、同じ国産モデルの日産フェアレディZについて、TEAM ZEROONEで26号車「raffinee日産メカニックチャレンジGT4」を駆る篠原拓朗選手は、「加速がすごいマシンで、ターボが効いたときのパンチ力はGT4のなかでトップクラスにあると思います。そういった意味ではストレートに強いクルマで、ストップ&ゴーのもてぎは良さそうですが、ラウンドを重ねるごとにコーナリングも良くなってきました」とインプレッションを語る。

 このように、同じGT4モデルでも、マシンによってその特徴は千差万別で、なおかつGT3と同様にBOPが採用されていることから、僅差のバトルになっていることもGT4のポイントと言えるだろう。

 GT4はさまざまなカテゴリーに参戦可能な国際モデルでありながら、車両コストもリーズナブル。さらに車種ラインアップが豊富で、各マシンが個性的となっているだけに、スーパー耐久においてもGT4車両を対象にしたST-Zクラスに注目したい。

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みんなのコメント

3件
  • 私も他のレースやってるけどS耐安かねーよ!なめんなよ!
  • 同じ車種ばっかの写真をやめろアホ!
    スープラ、Z、アウディ、ポルシェしかおらんのか!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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