ダニエル・リカルドのF1での将来は依然として不確実ではあるが、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、次戦エミリア・ロマーニャGPを前にリカルドがRBを去るという説を否定した。
8度のグランプリ優勝経験を持つリカルドだが、2024年シーズン序盤は低迷し、期待された結果を出していないことから、シーズン途中にもRBのシートを失うのではないかという憶測が生じている。
最後尾スタートのリカルド、トラフィックに苦しみ15位「スプリントと違い、本来のペースを発揮できなかった」F1第6戦
リカルドが外れる場合に後任を務めるとみられるのは、レッドブルのリザーブドライバーであるリアム・ローソンだ。昨シーズンにザントフォールトで負傷したリカルドの代役を5戦にわたって務め、印象的なパフォーマンスを見せたローソンだが、今季レースドライバーには選ばれず、忍耐強くチャンスを待っている状態だ。
マルコは、リカルドのパフォーマンスを厳しくチェックしていくと認めながらも、現時点ではローソンと交代させる計画はないと述べ、そういったうわさの発信源はローソンのマネージャーであると示唆した。
マルコは『SpeedWeek』のコラムに「イモラでリカルドがリアム・ローソンと交代するといううわさはナンセンスだ」と書いている。
「ニュージーランドのリアムのマネージャーには、ある夢があるようだ。それがニュージーランドを含むいくつかのメディアを通して報じられているらしいが、イモラでは何も計画されていない」
「しかし、もちろん将来的にはこれについて検討することになるだろう」
苦境にあるリカルドだが、マイアミではスプリント予選で4番手、スプリントで4位でフィニッシュというスリリングなパフォーマンスを披露した。
「ダニエルはスプリントでも素晴らしいパフォーマンスを見せた。4位には興奮した」とマルコはコメントし、リカルドは低速コーナーが連続するセクターで速さを発揮したと指摘した。
「このセクターは主に低速コーナーで構成されている。ここで正確にドライビングすれば、信じられないほどタイムを伸ばすことができる。もしミスをしたら、低速であるためにダメージは2倍になる」
マルコが戸惑ったのは、残念ながらリカルドが土曜午後の予選セッションでは18番手と低迷し、日曜日のグランプリは15位という低い順位に終わったことだ。
「リカルドは(スプリントで)4位を獲得したが、3時間後にそのセクターでミスを犯した」
「つまり彼は予選で枠内に入ることができず、Q1で敗退した。しかしそれだけではなかった。リカルドはレースでもスピードを上げることができなかったのだ」
「(角田)裕毅は一貫して速いタイムを記録した。リカルドはスプリントイベントで明らかに示していたスピードと自信を、メインレースの方では失っていた」
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